真夏の夜の夢 星になった僕の友人の話

真夏の夜の夢 星になった僕の友人の話

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「TAKAHIRO…万が一、【奴】にばれたら終わりだ。」

 

繁華街のアーケード。
仕事帰りのサラリーマンが1軒目から
2軒目に移ろうかといった時間。

 

友人が僕の目を覗き込む。
彼の目は僕に対して
攻撃的な光を帯びている。

 

『わかっているな?』
そう言いたいのだろう。

 

威嚇とも牽制とも取れる彼の視線に、
若干うんざりしながらも、
できるだけ彼を刺激しないよう
そっと視線を外して言った。

 

「わかってる。僕だって余計なトラブルはごめんだ。」

 

(だいたい、誘ったのはお前のほうじゃないか…)

そう言いたいのをぐっとこらえる。

 

「…悪かったな。こんなことに巻き込んで。」
僕の不満を感じ取ったのか、友人も僕から視線を外す。

 

 

しばらく無言。

喋るきっかけも、理由も探せないまま
しばらく二人は違う方向を見ていた。

 

 

「…やめよう。こんなことしていても時間の無駄だ。」
ため息をつきながら友人。

 

大賛成だ。

 

繁華街の道端で男二人が喧嘩なんて
時間の無駄どころじゃない。

 

「…じゃあ、行くか。」
友人はそういうと繁華街の中を歩きだした。

 

覚悟を決めて歩き出した割には
若干周りを気にしているような不自然な歩き方。

 

 

…まさか【奴】がこんなところにいるとでも?

 

 

思わず吹き出してしまった。
口からの笑いをこらえたせいで
鼻から大きな息と音が出てしまう。

 

友人が振り返る。

慌てて咳ばらいをしてごまかす。
彼は特に気にした感じでもなかった。

 

…彼にとっては生きるか死ぬかの問題だ。

 

笑うのはあまりに失礼だったな。

 

気持ちをリセットするために肩で一回、
大きく息をして友人の後をついていった。

 

 

それから数日後。
彼から着信があった。

 

(変な時間だな…)

 

普段この時間に彼から
LINE以外の連絡が来ることはない。

 

妙な胸騒ぎがする。
僕は慌ててスマホを取る。

 

 

『TAKAHIROか?』

 

僕のスマホなんだから
僕以外が出ることはないと思うのだが…
かなり動揺しているようだった。

電話の向こうの彼の声はひどく震えている。

 

『まずいことになった…【奴】に…バレた。』

 

彼の言葉は僕の予想通りの答えだった。

 

『今、とりあえず逃げて来た。』
『ちくしょう…なんでこんなことに…』
『どうしたらいい?』

 

僕が言葉を挟む隙間なく彼の言葉は続いた。

 

「待て待て。落ち着け。今どこだ?」
『○○の漫画喫茶の駐車場だ』

 

頭の中で場所を確認する。
ここから車で10分もかからない。

 

「わかった。そっちに行くから、動かずに待ってろ」
『あ、ああ…すまない』

 

最後のほうの彼の声は
蚊の鳴くような小さいものだった。

 

『TAKAHIRO…すまない』

 

電話を切る直前、
彼は僕に絶望的な事実を告げた。

 

『お前の名前も出しちまった…』

薄々感づいてはいた。

 

『お前も…』

 

やめろ。
聞きたくない。

 

 

『…【奴】に狙われている』

 

これが先日、僕の身の回りで起きた
事件の発端です。

 

余りに恐ろしい出来事だったので
小説風にしてみました。

 

…何が起きたのかって?

 

 

事態が複雑で、
僕の拙い語彙力では
端的に説明できません。

 

ですが敢えて一言で説明するなら…

 

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友人のキャバクラ通いが
奥さんにバレたんです。

 

えっと、順を追って
説明するとですね。

 

舞台は友人の家の平和な食卓。
二人でご飯を食べながら
会話をしていた時の事。

 

  • ○○日の夜どこで飲んだのか奥さんに聞かれる
  • 奥さんとしては世間話の何でもない疑問
  • なのに友人、動揺してしどろもどろになる
  • 奥さん浮気を疑う→ブチ切れる
  • 友人、「誤解だ!」と叫ぶ
  • 奥さん「なんで言えないのよ!」叫び返す
  • 友人、【浮気よりはマシ】とキャバクラを白状
  • しかし奥さん結局ブチ切れ
  • 余りの剣幕に友人戦慄
  • 命の危険を感じる
  • とっさに【TAKAHIROもいたから!】と謎の言い訳
  • 僕も標的にされる←いまココ(NEW☆

 

 

なに人を巻き添えにしとんねん!

 

しかもおまえキャバクラ行く前に
あんな睨みつけるような目で
僕に口止めしたやろが!
(奥さんも知り合いです)

 

お前がばらしてどうする!

 

奥さんの前に僕がこいつを
〇してやろうと思いました。

 

大体キャバクラに
誘ったのはコイツです。

 

「1人だと不安だから付いてきて♡」

と、僕の分のお金を払ってまで
同行を頼んできたのはコイツです。

 

たかだかキャバクラ1回分のおごりで
友人の奥さんから命を狙われるのは
割に合いません。

 

最終的にはうまく奥さんと結託して
この男の家庭内での地位を地べたまで
叩き落したいと思います。

 

奥さんに手もみしながら
「ほんとあいつ最低でゲスね~」
というような語尾の
キャラに変身しようと思います。

 

 

ところで皆さんはキャバクラに
行かれたことはありますか?

 

僕も仕事の付き合いや友人の付き添いで
何回か行きましたが、自主的に行こうと
思ったことは一回もありません。

 

「女なんか興味ないぜ…ふっ」
とかそんなんじゃなく、
単純に楽しみ方が分からないのです。

 

だいたいみなさん初対面の
若い女の子と何を話すんですか?

 

「初めまして~♡」
「お仕事何してるんですか~?」
「何歳ですか~?」

 

という当たり障りのない
会話が苦痛です。

しかもフリーの場合上記の会話が
女の子が交代するたびに繰り返されるんです。

 

僕初対面の人苦手なんですよね…

しかも若い子と話す
ネタもないんですよね…

 

僕が思うに、多分僕は今、
人生で一番キャバクラを
楽しめない年齢なのだと思います。

 

もう少し若かったら
同じような年代なので
会話もしやすかったと思います。

 

もう少し年を取ったら
下ネタとか下心全開で
女の子とエロトークを
楽しめると思います。

 

それまで待つことにします。
…いや、無理して行く
必要もないんですがね。

 

しかしあの日の夜、
友人はまるで会社役員のおやじの
ように全力で女の子と
イチャイチャしていました。

 

その姿を見ると奥さんが彼に
ブチ切れた理由もよくわかります。

 

この件の後、
夫婦間のパワーバランスは

奥様>>>>友人
(神様→→→ゴミムシ)
こうなりました。

 

ちなみに僕はどうやら奥さんの中で
【怪しげな友人】から
【ろくでもない友人】に
ジョブチェンジしたようです。

 

面と向かって言われてはいませんが、
間違いなくそうなっています。

 

目で分かります。

 

 

とりあえず奥さんがゴ〇ゴ13を
雇って僕を狙撃しなくて
良かったです。

 

現在彼は奥さんの
ヒートゲージが下がるまで
毎日死んだ魚のような目で
生活をしているそうです。

 

結婚ってこわいな、と
言うお話。

 

合掌。

 

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