今回は、長野県御代田町にある「浅間縄文ミュージアム」を散策してきました。
浅間縄文ミュージアムは、名前の通り浅間山麓の縄文文化や浅間山の自然史についての資料や模型を展示している博物館です。
ただ、ぶっちゃけ長野県には縄文時代に関する展示を行っている博物館って多いんですよね。
- 茅野市の尖石縄文考古館
- 千曲市のさらしなの里歴史資料館
- 高山村の歴史民俗資料館
などなど。

尖石縄文考古館
特に、国宝土偶が展示されている規模の大きい尖石縄文考古館を見てしまうと、どうしても浅間縄文ミュージアム含めた他の博物館が控えめというか弱く見えてしまう。
いやマジで。

ただ、浅間縄文ミュージアムには超精巧に復元された縄文のアイドル「ゆきえ」さんがいます!
ゆきえさんに会いに来るだけでもここへ来る価値がある!(たぶん)
ここは、ゆきえさんに会いにきたついでに縄文時代と浅間山について学ぶ場所だ!(たぶん)
今回は、そんなゆきえさんのいる浅間縄文ミュージアムを紹介します。

ゆきえさんが気になって(?)仕方がない方は、ぜひ読んでみてください。
浅間縄文ミュージアムは、縄文と浅間山の歴史について学べる博物館

浅間縄文ミュージアムでは、浅間山周辺の縄文時代と浅間山に関する展示を行っています。
- 1階…浅間南麓の縄文文化
- 2階…浅間山の自然史
1階は、浅間山麓周辺で営まれてきた縄文時代の生活の様子や当時作られた土器を展示しています。
さっきから名前が出ているゆきえさんがいるのもこのエリアです。

一部、国宝土偶のレプリカなど関係ないものも展示されていますけど。(笑)

インパクトの強いゆきえさんにスポットライトが当たりがちですが…
浅間縄文ミュージアムの1階奥には、国の重要文化財「焼町土器(やけまちどき)」を多数展示した重要文化財特別展示室があります。
縄文土器の中でも特にデザイン性の強い、縄文時代の一大ブランドです。
また、2階では浅間山の噴火の歴史や生息する生き物などを展示しています。

正直、2階はよほどの火山マニアや地質学マニアじゃない限りおまけのようなものだと…げふんげふん。
っていうか、「ゆきえ」さんって誰?何?

ゆきえさんとは、「理想の縄文女性像を作る」という復元プロジェクトで製作された超リアルな縄文時代の女性模型の名前というか…愛称です。
プロジェクトの関係者が、縄文人の出土人骨やDNA分析をもとに復元するにあたり実在する女優さんをイメージし、さらに仮称としてその女優さんの名前で呼んでいたところ…
関係者やファン(なんのファン?)の間でゆきえさんが愛称として定着したそうです。

(ゆきえ…女優…ごくせんやTRICKのあの人かな?)
時間があれば各種縄文体験もぜひ

浅間縄文ミュージアム内にある「縄文体験工房」では、縄文時代の生活を体験できる体験教室を行っています。
| 体験 | 料金 | 所要時間 |
| 土器・土偶作り | 粘土1kgにつき600円 | 60分~ ※完成は1か月後 |
| 勾玉作り | 500円~ | 60分~ |
| 縄文アンギン織り | 400円 | 60分~ |
| 縄文ビーズ作り | 700円 | 20分~ |
| 弓矢体験 | 無料 | 10分程度 |
| 火起こし体験 | 無料 | 10分程度 |
いろいろな体験ができるので、興味や時間がある方はぜひ体験してみてください。

ただし、各種縄文体験の最終受付は15:00となっているのでお早めに。
浅間縄文ミュージアムの基本情報(入館料・営業時間・定休日など)
浅間縄文ミュージアムの入館料は大人500円、子ども300円です。
開館時間は9:30~17:00までですが、最終入館は16:30なので注意してください。
休館日はちょっとわかりにくいので、このあとの「浅間縄文ミュージアム見学時の注意点」でもうちょっと詳しく説明します。
滞在時間の目安は、よほど縄文時代や土器、浅間山が好きな人じゃない限り30分もあれば十分です。

もちろん体験教室で遊んだりする場合はその分の時間を考慮してください。
館内の写真撮影に関しては、スタッフさんに確認したところ特に制限はなく自由だそうです。
ただし、フラッシュ撮影は禁止です。

ペットに関しては残念ながらというか当然ながら同伴不可です。
まあ…もし入れたとしても愛犬にとって楽しい場所ではないと思いますし、ゆきえさんに吠えてしまう可能性も大です。

愛犬と遊ぶなら、少し車で走りますがペットと一緒に回れる蓼科アミューズメント水族館がおすすめ!
浅間縄文ミュージアムへのアクセスと駐車場情報
浅間縄文ミュージアムは長野県北佐久郡御代田町にあります。
御代田町役場が隣にあるので、役場をナビに設定して目指せば間違いありません。

御代田町役場の横に「まなびの館 エコールみよた」という建物があり、この中に浅間縄文ミュージアムが併設されています。
駐車場はエコールみよたの横にありますし、この辺りには他にもたくさん駐車場があるので停められなくなる心配はありません。
浅間縄文ミュージアム見学時の3つの注意点
浅間縄文ミュージアムへ行く際の注意点をまとめました。
場所がちょっと分かりにくい

浅間縄文ミュージアムがある場所は、御代田町役場や有名な文化複合施設「MMoP(モップ)」の近くなので場所自体は分かりやすいんですが…
建物そのものがちょっとわかりにくいです。
実際この日も、看板を頼りに近くへ行ってみたものの…それらしい建物がない。

しばらく周辺をうろうろしていると「まなびの館 エコールみよた」という建物に「浅間縄文ミュージアム」の看板を発見しました。
この看板も割と奥まっててしかも小さいため、まるでエコールみよたのおまけみたいになってる。

なので、浅間縄文ミュージアムを探すのではなくエコールみよたを探してください。
ついでに休館日も分かりにくい

場所だけではなく、休館日もちょっとわかりにくいです。
基本月曜日休みですが、月曜日が祝日の場合は翌日、つまり火曜日が休みになります。
さらにほかの曜日でも祝日があった場合はその翌日も休みで、さらにさらに毎月最終木曜日も休み。

個人的に御代田町は「住むにはいい町」だと思いますが、正直観光地としてはげふんげふん…なので、ここを目指して来て休みだった場合はダメージがものすごくでかい。
まあ、そのまま18号突っ切って軽井沢へ行くって手もありますけど。
とにかく休みが複雑なので、祝日のある週や月末に浅間縄文ミュージアムへ行く場合は、公式サイトの開館カレンダーをチェックしてください。
正直な話、展示のボリュームは控えめ

えっと…書くかどうか迷ったんですが…ぶっちゃけ浅間縄文ミュージアムは小さ…コンパクトです。
もちろん2階の展示も含めると決して小さいわけではないですし、焼町土器も非常に貴重でアーティスティックな焼町土器も十分見応えがあります。
「縄文時代&土器&浅間山」というマニアックな組み合わせが刺さらないと、ボリュームが物足りないというか入館料が高く感じるかもしれません。

まあ、ゆきえさんに会うための推しチケット代だと思えば高くないはず。(笑)

コンパクトな博物館ですが、その分手軽に縄文時代に触れることができます。(最大限のフォロー)
浅間縄文ミュージアムを見学
では、浅間縄文ミュージアムを紹介していきます。

ここが浅間縄文ミュージアムの受付です。

受付では、各種グッズも販売しています。

入口にはガチャガチャも置いてあり、土偶や埴輪、仏像といった歴史系の渋いラインナップになっています。
歴史好きは見落とさずチェックしておきたいところ。
1階:浅間南麓の縄文文化

受付で入館料を払ったらいよいよ展示室へ。
展示室の入り口では、さまざまな縄文土器がお出迎えしてくれます。

展示室に入ってすぐ大きな穴が開いていて、中は発掘現場が再現されています。
奥の柱のせいか、なんとなくエヴァのゼーレ会議みたいな雰囲気。

エヴァのゼーレ会議が分からない人は、お父さんかお母さんに聞こう。
各展示の紹介の前に、浅間縄文ミュージアム1階の全体動画をどうぞ。
…ええ、これで1階はほぼ終わりです。
一応奥に重要文化財特別展示室がありますが、それを含めても10分程度で回れてしまうほど小さ…コンパクトな施設です。

発掘現場は…見る人が見れば楽しいと思います。
僕はちょっと良さが分からないんですが…。

展示室入口近くには、焼町土器を造る縄文人の模型があります。
これもかなりリアルなんですが…正直ゆきえさんと比較すると作り込みが足りないと感じてしまう。

さっきから文句というかツッコミばっかりですが、逆を言えばツッコミしたくなるくらいには楽しめます。

日本にある国宝土偶のレプリカも展示されています。
- 奥:合掌土偶(青森県 堤川縄文館所有)
- 右:中空土偶(北海道 函館市縄文文化交流センター所有)
- 左:仮面の女神(長野県 茅野市所有)
- 前:縄文のビーナス(長野県 茅野市所有)
ぶっちゃけ、これらの土偶は「縄文時代」という共通点はあるものの、浅間縄文ミュージアムとはほぼ無関係です。

土偶に関してもっと詳しく知りたいときは、茅野市の尖石縄文考古館がおすすめです。
散々文句を言ってきましたが、この辺りからは本当に素晴らしい展示が怒涛のように押し寄せます!(たぶん)

まずは、浅間縄文ミュージアムの女神にして縄文のアイドルゆきえさんです。

優しい微笑みとともに、謎の縄文スープを差し出しています。
ちなみにゆきえさんの年齢は20歳前後で、3人のお子さんの母親という設定です。

通常こういった市町村が運営する公的な博物館系は予算があまり出せないため、模型はチープなものが多いんですが…
ゆきえさんはお金がかかっています。(言い方)
リアリティというかクオリティというか、とにかく精巧さが段違い。
ゆきえさんを見るためだけに入館料を払う価値があると言っても過言ではない。(過言)

この通り、毛穴やシミ、ソバカスまで再現されています。
おそらく小さなお子さんなら泣き出すであろうクオリティです。

千曲市 長野県立歴史館の模型
千曲市の長野県立歴史館の防人(さきもり)模型もリアルでしたが、ゆきえさんはもう一段階上の怖さ…じゃなかった、リアルさです。

ちなみに、ゆきえさんが差し出している「キノコと謎の草のスープ」も、おいしくなさそうという点で非常にリアル。
決して悪口ではなく、食材も調味料も調理法も限られていた縄文時代の料理を再現したものを現代人が見てもおいしそうに思うわけがない。
そういう意味で非常にリアルです。

この地域では、キノコや野草のほかシカ・イノシシ・クマ・カエルが獲れていたようです。
さっきの謎スープにこれらの肉が入れば比較的ごちそうになる気がしましたが…
よく考えたらこの時代って味付けに必須の塩がたぶんないよね。

塩が精製できるようになったのは縄文時代後期なので、ギリギリあったような気がしなくもないですが…海沿いの土地ならともかくここは内陸の長野県。
縄文時代に新潟あたりから塩を運んでくる行商がいたとは思えない。

最悪、栄養は満点だが草の青臭さと獣の生臭さとキノコの土臭さがマリアージュした罰ゲームみたいなスープができそう。

縄文時代の石器や狩りの様子が分かる展示資料ですが、やっぱりコンパクトというか省スペースです。

縄文人のアクセサリーを展示したコーナー。
このコーナーに関してはあまり他で見ない、浅間縄文ミュージアムのオリジナルティが光る展示です。

安産や五穀豊穣を祈願するまじないなどに使用された、土偶をはじめとする重要な祭器を展示したコーナーです。

( ゚Д゚)(…!?)
一番奥に思春期の男子の想像力を掻き立てる祭器がチン座…じゃなくて鎮座しています。
ただ、これが何か別のものに見えてしまっている方ははっきり言って心が汚れています。
縄文時代のまじないに使われたいたって真面目で重要な祭器であって、たまたまこういう形になっているだけなんです。
近くにある説明書きを読めば、みなさんの脳内に表示された妄想が誤解であることがはっきりするでしょう。
『男根を象った縄文の祭器用具で』
…
…
( ゚Д゚)「以上ぉ!」
あと、説明の最後に『佐久穂町北沢に起立している』と書いてあるんもなんかヤダ…
でも、真面目な話をすると女性を表す土偶と男性を表す石棒は、家系や村の存続にかかわる生命の誕生を祈願する非常に重要な物でした。

気を取り直して、1階の一番奥にある重要文化財特別展示室を見ていきましょう。
このエリアには、国の重要文化財である「焼町土器(やけまちどき)」が展示されています。

焼町土器(やけまちどき)は、縄文時代中期に御代田町周辺含む東信濃や群馬県周辺で作られた土器のことです。
もともとは塩尻市の焼町遺跡から出土したことからその名が付きました。
浅間縄文ミュージアムに展示されている焼町土器は、御代田町の川原田遺跡から出土したものです。

焼町土器は、実用性よりも芸術性の高さに特化したダイナミックな土器です。
特徴として随所に渦巻く曲線文様やドーナツ状の環状突起が見られ、その技術力の高さや芸術的な造形は縄文時代に造られた土器の最高到達点の一つと評価されています。

重要文化財特別展示室には、そんな貴重な焼町土器がこれでもか!と並んでいます。
さらにものすごく綺麗にディスプレイされているので、土器に詳しくない人もぐるっと回って雰囲気を楽しんでください。
というわけで動画もどうぞ。
ショーケースに手とか肩が当たらないかドキドキしながら撮影しました。

土器なだけに。
2階:浅間山の自然史

ゆきえさんの横にある階段から2階の展示室へ行けます。
見落としがちなので忘れず寄っていきましょう!

…まあ…忘れてもそんな影響は…げふんげふん。

2階は、浅間山の噴火の歴史に関する展示になっています。
いつ噴火して、どんな被害があったのかとか。
浅間山にはどんな植物や生物がいるのかとか。
1階以上にコンパクトなので、多分じっくり見ていっても10分もかかりません。

個人的に興味深く読めた展示が、江戸時代1783年(天明3年)に起きた大規模な噴火の被害を伝える資料です。
噴火の際は多くの地域が被害を受けましたが、中でも浅間山の麓にあった「鎌原村」は噴火による火砕流によってほぼ壊滅しました。
当時鎌原村には570人が住んでいましたが、そのうちの80%以上にあたる466人が亡くなったそうです。

そのほか、浅間山の噴火の様子を伝える資料が展示されています。

一番奥にはあるのは、浅間山の火口模型です。

この場所からは浅間山が見えるんですが、窓には浅間山周辺の各山の解説が表示されています。
ですがいくら見ても浅間山がありません。
それもそのはず、そもそも「浅間山」という単独の山は無いんです。
浅間山は、「黒斑山」「釜山」「剣ヶ峰」「前掛山」といった複数の山や火山群の総称なんです。

この日は残念ながら天気が微妙で、尖った山(おそらく剣ヶ峰?)くらいしか見えませんでした。
天気のいい日は浅間山が綺麗に見えるそうですよ。
ちなみに、剣ヶ峰という山は日本にたくさんあるので混同しやすいです。
登山やハイキングが好きな方であれば、長野県で剣ヶ峰といえば真っ先に乗鞍岳にある剣ヶ峰をイメージすると思いますがこちらは完全に別の山です。
まとめ:浅間縄文ミュージアムは、ゆきえさんと焼町土器を見に行くところです

今回は御代田町にある浅間縄文ミュージアムを紹介しました。
正直博物館としての規模は小さいものの、ゆきえさんと焼町土器という最強コンテンツがあります。
これだけでも入館料の元は取れる…取れ…取れるかも。
浅間山にも興味があれば、ギリギリお値段以上に楽しめると思います。

というわけで、御代田町に寄ったらぜひ浅間縄文ミュージアムに寄ってみてください。
手軽に短時間で回れるので、なにかのついでに立ち寄っても良いと思います。
このブログでは、このほかにも御代田町のおもしろいお店や隣の小諸市にある観光名所を紹介していますので、以下の記事もぜひ読んでみてください。
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