長野市の動物園と言えば茶臼山動物園です。城山動物園や須坂市動物園も楽しいですが、この2つの動物園は「近場で手軽に楽しめる散歩感覚で楽しめる動物園」なのに対し、茶臼山動物園は「一日しっかり遊べる本格的な動物園」と僕の中では思っています。
茶臼山動物園には、キリンやライオン、ウォンバットにゾウ、そしてレッサーパンダがいます!
動物好き二人のデートや、お子さんを連れて家族全員で楽しむのに最適。もちろん一人だって楽しめます。むしろゆっくり自分の推し動物を見るなら、一人の方がおすすめです。
というわけで、天気のいい日はちょっと車を走らせて茶臼山動物園へ遊びに行きませんか?
長野県は、大きな動物園が北信と東信に偏っているので、長野市民はもちろん、市外から来た方も「ああ…動物園行きたいなあ…」と思ったら絶対茶臼山動物園です。
今回は、そんな茶臼山動物園の魅力を、写真たっぷりでお届けします。
この記事を見て、茶臼山動物園に行きたくなってもらえたら最高ですが、写真を見て行った気になってもらえるだけでも嬉しいです。
なお、お気づきの方もいるかもしれませんが、筆者は断トツレッサーパンダ推しです。他の動物が好きな方や、他の動物の飼育員さんには申し訳ないのですが、当記事はレッサーパンダを完全にえこひいきしてます。
えこひいきどころか、レッサーパンダだけで1記事書きたい。ただ、そうすると苦情が来そうな気もするので、ほかの子たちもきちんと紹介します。
いつも通りゆるく書いてますので、のんびり読んでください。
茶臼山動物園基本情報
茶臼山動物園の基本情報と、長野市街地からのルート案内です。
住所 | 長野市篠ノ井有旅570-1 |
営業時間 | 3/1~11月末/9:30~16:30 12/1~2月末/10:0016:00 |
休園日 | 12/1~2月末/毎週月曜日(休日は翌日休園) 12月29日~31日 |
入園料 | 大人600円/子供100円 |
電話番号 | 026-293-5167 |
「冬季は毎週月曜日休み」と、「営業時間30分前に入園券が買えなくなる」の2点に注意。時間ギリギリにいくと、入場そのものができない可能性があります。
まあ…30分前に入場してもかなり忙しく、推しの動物だけ見てさっと退園する羽目になります。ゆっくり楽しむなら、できれば2時間前くらいには入園しましょう。
ところで、長野市篠ノ井有旅の「有旅」って何て読むんですか?
茶臼山動物園の園内マップです。茶臼山動物園は広大で複数のルートがあるので、最初にしっかりとルートを確認しないと動物たちを見落とす可能性があります。
長野市街地から茶臼山までのルート
茶臼山動物園までは、長野市街地から約30~40分くらいです。
決して距離は遠くありませんが、大きな道路を通るため道が混んでいる可能性が高いのと、篠ノ井に入ってから山を登るのに少し時間がかかります。
ルートは、信州大学前の長野県庁などがある、大きな道路を更埴IC方面に向かってひたすらまっすぐ進みます。20分ほど走って篠ノ井に入ると、やがて「茶臼山公園入口」の信号機が見えてくるのでここを右に曲がってください。目印はド〇ノピザです。
茶臼山公園の信号を曲がれば、あちこちに案内看板が出ているので迷うことはないはず。
まあ、ナビに「茶臼山動物園」と入力すれば一発です。
茶臼山動物園のおすすめは北口ルート!
茶臼山動物園には、「南口ルート」と「北口ルート」がありますが、おすすめはモノレールに乗れる北口ルートです。
モノレールは、茶臼山動物園北口の麓にあり、北口まで数分間空の旅を楽しめます。空の旅と言ってもそこまで高いわけではなく、お子さんや高所恐怖症の方でもそこそこのスリルを味わえるくらいの高さです。
ただ、恐怖の感じ方には個人差がありますし、中途半端に高いと逆に怖いという方もいるかもしれません。なので、高い所が苦手な方は普通に入場できる南口がおすすめ。
ちなみに、モノレールの乗車料金は1人100円です。
モノレールからは、こんな感じで善光寺平を一望できます。
こちらが茶臼山動物園北口です。
南口と比較すると、地味というか何というか…裏口感は否めません。
ですが、誰が何と言おうと僕は北口を強くおすすめします。モノレールに乗れるという理由も大きいのですが、それよりももっと大きな(個人的な)理由があるんです。
なんと、この北口から入るといきなりレッサーパンダゾーンです!
フルコース頼んだら、いきなりデザートかステーキが出てきた!みたいな話です。
…何を言ってるかわからないと思いますが、僕はだいたいいつもこんな感じなので、気にせず読み進めてください。
なお、こちらが南口です。
主役感というか、「メインエントランス」っぽさに溢れていますね。この南口から入ると、なんといきなりライオンゾーンです。
フルコース頼んだら、いきなりデザートかステーキが出てきた!みたいな話です。
…あれ、どこかで言ったなこのセリフ。
別にモノレールに乗らなくてもいい方や、順路っぽいのがお好きな方は南口から入園してください。
茶臼山動物園にいる動物たちを紹介
茶臼山動物園にいる動物たちを紹介していきます。
なお、個人的な趣味により写真の比率や紹介の熱量がかなり偏ってます。
先に白状すると、レッサーパンダがメインです。
今回の写真撮影は400枚に及びましたが、そのうち約200枚がレッサーパンダでした。
他の動物推しの方、先に謝っておきますごめんなさい。
茶臼山動物園最強のアイドル!レッサーパンダ
茶臼山動物園と言えばレッサーパンダです。
異論は大いに認めますが、僕は誰が何と言おうとレッサーパンダです。
北口から入るとすぐにレッサーパンダのいる獣舎が見えてきます。獣舎の横にあるのは「レッサーパンダの森」で、天気の良い日にはこの森の木の上や地面でレッサーパンダがのんびりしています。
上の写真にも、レッサーパンダがいるのがわかります?左の木の真ん中あたりに、しっぽだけが見えています。
木の上にいるときは、近くまで行って見上げてみてください。レッサーパンダらしさ全開で可愛いですね。
鼻にテントウムシ?がついたままの、あざといしぐさと表情が可愛い。
こちらは別の日の写真ですが、時間帯によってはこのように寝顔も見せてくれます。
語彙力が崩壊して、「可愛い」しか出てきません。
誰とは言いませんが、このコーナーで撮影しまくってカメラのSDカード容量を山のように消費した人がいます。
基本的に木の上にいますが、地面を歩いてるときもあります。いろいろな角度から写真を撮るチャンスです。
たまにこんな感じで顔や全身が見られないときもありますが、これはこれでレアですし、その気まぐれさが動物の醍醐味です。取材する側としては残念ですが。
もしレッサーパンダの森で見られなくても、獣舎の方に行けば確実に見られるので安心してください。
レッサーパンダの獣舎はこんな感じです。上にある梁のような場所では、レッサーパンダが昼寝したり、渡ったりしています。
この日も、のんびりしている子がいました。こちらをじっと見ています。
『あいつ一人で来たのかなあ…かわいそうに』
とか思われているのかもしれません。
警戒心はあまりなく、スマホやカメラを向けて近づいてもあまり動じません。
もちろん驚かせるような大きな音やフラッシュ撮影は厳禁です。
かなり近づいて撮影できるので、スマホでもかなりアップで撮影できます。ですが、普通のカメラでズーム撮影すると、遠くからもっと自然な表情が撮れると思います。
しばらく見ていると、柱を渡り始めました。
動画にするとさらにかわいい( ゚Д゚)!
ちなみに、柱にいるときは背の高い人なら届きそうな位置にいますが、絶対に触っちゃダメです。
可愛い姿をしていますが、動物です。
…すごい写真撮れたな。
こんな感じで、いつ牙を向いてくるかわかりません。
ルールを守らず触ろうとした人が噛まれるだけなら別にざまあみ…かわいそうだなって話なんですが、トラブルが起きると動物園の安全対策で、展示方法そのものが見直しになる可能性があります。
動物園側はきっと、「来園者や動物の安全」と「近い距離で迫力や可愛さを楽しんでもらう」という動物園では矛盾する要素をギリギリまで計算しているはずです。そのうえで、多少リスクを踏みながらもできる限り来園者に楽しんでもらおうと、展示方法を工夫してくれています。
いつまでも楽しく遊べる動物園でいてもらうために、レッサーパンダだけじゃなく園内のルールは絶対守りましょう。お子さんを連れている方は、お子さんがうっかりルールを破ってしまわないように注意してください。
怪我したり、怪我させたりしたら、騒ぎになってかなり面倒なことになります。そんな状況は誰も望んで無いでしょう。
珍しく固い話になりましたが、大事な話なので書かせていただきました。
さて、可愛い写真に戻りましょう。別の子たちが笹の葉を食べています。この子達はアクティブで、いつも歩き回っているイメージがあります。
気分が乗ると、仕切りの近くまで来てくれるので、そのときはカメラが熱暴走するまで撮影しましょう。
スマホだと発熱して連続撮影できなくなる場合があるので、できればカメラ必須。コンパクトカメラでもいいので、カメラを用意しておくとより動物園を楽しめると思います。
窓際にいるときもあります。
ギャー可愛い( ゚Д゚)!
…もうキリが無いのでこの辺で次に行きましょうか。
巨大で大迫力のアジアゾウ
子供が喜びそうな巨大なアジアゾウ。割と奥でのんびりしていることが多いのですが、この日は近くに寄ってきてくれました。
( *´艸`)(あらかわいい)
とか思っていると…いや、なんか様子がおかしい…
なんかガン飛ばされてない?
顔を合わせた瞬間から、動物好きにしかわからない不穏な空気というか…ワンちゃんや猫ちゃんが嚙みついてくる前の、あの一瞬の緊迫した空気のようなものを感じました。
なんて思ってた次の瞬間、鼻水なのか水なのかわかりませんが、謎の液体を飛ばされる。
( ゚Д゚)ギャー!カメラガー
動物相手では予想できることですし、仕方がありません。
服や体は洗えばいいのですが…
カメラに水かけるのはやめて…(笑)
何が気に障ったのかわかりません。
無視の居所が悪かったのか…個人的に僕が気に入らない顔をしていたのか…それとも単に遊んでくれたのか…
誰かゾウに詳しい方、理由を教えて…。
というわけで、動物園に行くときは汚れてもいい恰好で。これ鉄則。
「こどもどうぶつえん」には小動物がいっぱい!
園内中央には、小動物たちがいる「こどもどうぶつえん」があります。こどもどうぶつえんにおじさんが入るのはちょっと抵抗がありますが、取材なので気にせず入ります。
ヤギさん。近くで見ると割と可愛い顔をしています。
ヒツジさん。近くで見ると割と怖い顔と目をしています。
ヤギもヒツジも決して愛想は良くないのですが、かといって塩対応ってほどでもない大人の対応をしてくれました。
モルモット。
動物園のふれあいコーナーでは定番の動物ですね。小さめでフワフワと、可愛い要素しかありません。
ウサギ。実際の触れ合いもできるようです。
ですが、さすがに「こどもどうぶつえん」でおじさんがウサギを触りたいとは言いだせませんでした。
こちらは、テンジクネズミ科のマーラ。
僕の中では巨大なネズミという認識です。あくまでも個人的な意見ですが「モルモットとカピバラの中間」のイメージでした。
わかりやすい可愛さではなく「よく見ると可愛い系」です。
YouTubeとかで、ヒョウに鋭い針を無数に刺しているシーンでおなじみのヤマアラシ。見たことが無い人は、「ヤマアラシ ヒョウ」で検索してみてください。
ただし、めっちゃ痛そうな動画なので苦手な人は検索禁止。
この日はずっとこの顔を隠した状態で、顔を撮影することはできませんでした。次回はぜひ顔を見たいですね。
もちろんさすがにヤマアラシは触れ合いはできませんし、触らせてくれると言ってもお断りします。
こどもどうぶつえん内ではありませんが、近くには超巨大なリクガメがいます。写真だといまいち大きさが伝わりにくいですが、冗談抜きで浦島太郎が乗って竜宮城に行けそうなサイズです。
のんびりしているイメージですが、時間帯によってはちょこちょこ動いたり、キャベツをあぐあぐ食べていたりと意外と動いています。
マイペースなポニー・木曽馬
木曽馬(写真上)とポニー(写真下)。のんびり、のほほんとしています。
なお、園内の各動物のコーナーには、担当の飼育員さんが書いた愛情いっぱいのボードが貼られています。
飼育員さんだからわかる、細かい性格や関係性といった情報が満載です。推しの動物がいたらぜひ近くのボードをチェックしてみましょう。
ほとんど寝ていて全く怖くないツキノワグマ
毎年県内のニュースで出没情報が話題になるツキノワグマ。
ただ、茶臼山動物園のツキノワグマは昼寝していることが多く、動いていてもパンダみたいな行動をしているので、どちらかというと「可愛い」です。
この日もずっと丸まって寝ていました。
中型犬みたいで思わず撫でたくなります。もちろんダメですし、距離があるので無理ですけど。
ただ、熊は実際山の中で会えば危険な生物です。クマについては、別の記事で生態をまとめているので、興味があれば読んでみてください。
関連記事:山に行く取材ライターさん必見!「熊」の生態や対策を調べてみた
人間社会の縮図・ニホンザル
ニホンザルのいるサル山です。猿も好きで、毎回レッサーパンダの次くらいに長居しています。サル山を見ていると、いろいろな性格や行動の猿がいて、まるで人の社会の縮図みたいです。
ちなみに、緑色の自販機で猿のおやつが買えます。ただ、おやつに対する熱意は猿によって、また時間帯によってかなり違います。おやつを見せたらたくさん集まってくる、みたいなことはあまりありません。
この日、僕もおやつを買ったのですが、おやつを見せてもみんな『くれるんならもらうわ』みたいなテンションでちょっと悲しくなりました。
仲良く二人で過ごしてます。カップルなのかオス同士なのかメス同士なのか…わかりません。
子育て中かな?
赤ちゃんが落ちないかハラハラしますが、人間に心配されるほど不器用ではないので安心してください。
喧嘩しています。体力が有り余っているのか、この二人はずっと追いかけっこしたり、取っ組み合いしたりしていました。
このように、各猿で行動も表情も違います。
みんな人間の行動に近いので、1匹1匹見て「あの子は今何考えているんだろう…」とか想像すると楽しいです。
今回出会えなかったけど…珍しいウォンバット
茶臼山には、日本の動物園でも数少ない「ウォンバット」がいます。確か、現時点で日本では大阪の「五月山動物園」と、ここ茶臼山動物園にしかいないはずです。
ころころとしたフォルムに、つぶらな瞳…
レッサーパンダ好きの僕にも刺さりまくりのはずなんですが…
…
( ゚Д゚)(いねえ…)
ウォレス君という子がいるはずなんですが…この日いくら探しても見当たらず。仕方なく諦めました。
ええと…とりあえず別の子ですがウォンバットの画像を貼っておきますね。
こんな感じの動物です。
なお、ウォレス君は現在ウォンバットの飼育下平均寿命20年を大きく超えるかなりの高齢です。
ウォンバットを見たい方は、早めに会いに行きましょう。
運が良ければ間近で見られるキリン
南口の近くには、広いスペースを歩き回ったり走り回ってるキリンとオリックスが見られます。
図鑑とか映像で見ると可愛いイメージのキリンですが、実際目の前にすると迫力があります。
運が良いと、フェンスギリギリの間近まで来てくれます。こちらを見ながら口をもにょもにょさせていました。
ゾウの一件があるので、ちょっと警戒しながら撮影した写真です。
ごはんを食べている所も目の前で見られます。
動物園と言えば肉食獣ライオン!薄い板越しに見学できる!
茶臼山動物園でもトップクラスの人気を誇るのがライオンです。
しかも茶臼山動物園のライオンは、檻ではなくアクリル板越しに見ることができます。
ライオンがアクリル板の近くに座っていれば、この距離で見学できます。
カメラを構えたら睨まれました。顔というか、存在感が強くてちょっと怖いです。
誰だよ大きい猫とか言ってる人は。
明らかに危険な生物の雰囲気・風格です。こんな強そうな生き物がそこらへんを歩いている地域があると思うと、世の中の広さを実感します。
ただ、危険な動物だからこそスリリングで楽しいわけで。そんな大型肉食獣を、間近でゆっくり見られます。
この日、オスライオンはずっと寝ていて顔は見られませんでした。
ライオンのコーナーは、丘のようになっていて、奥に長野市の街や山が一望できるのが特徴です。天気がいい日は、青空をバックにライオンたちが丘で過ごしている姿を見られます。
この日は天気が良かったものの、その分暑かったせいかライオンたちは日陰に避難。いい写真は撮れませんでした。
別日に撮影した写真です。ものすごくいい写真なのですが、この日は残念なことに天気が微妙…。
動物撮影の難しさを実感しました。次回は澄んだ青空をバックに、このような写真が撮れるよう粘ります。
今回紹介しきれませんでしたが、茶臼山動物園にはほかにも鳥やカモシカ、フクロザルなど、可愛い動物たちがたくさんいます。
一日中、は言い過ぎかもしれませんが、動物好きの方なら半日は余裕で楽しめるはず。天気の良い日は、ぜひ遊びに行ってみてください。
もう少し手軽な動物園がいい、という方は須坂市動物園がおすすめです。以下で紹介していますので、こちらも読んでみてください。