長野県千曲市にある「善光寺大本願別院 城泉山観音寺」は、戸倉上山田温泉の上にある真っ赤で綺麗なお寺です。
千曲市を通ったことがある方なら、おそらく一度は見たことがあるはず。
…と、言われてもいまいちピンとこない方も多いかもしれないので、Googlemapから画像をお借りしました。

引用:Google map(google.co.jp)
千曲市の国道18号あたりを通っていると、川向こうの遠くの山になんか気になる建物を見たことありませんか?
これが城泉山観音寺です。

人によっては、城泉山観音寺の下にある「戸」「倉」「上」「山」「田」「♨」の看板のほうが気になるかも。

夜は光ってより見やすくなります。(だからなんだ)
とにかく、僕もずっとこの山の上の赤い建物が気になっていたんです。
…
( ゚Д゚)「気になるなら行くしかねえ!」
というわけで、ちょっと気になる城泉山観音寺へ行ってきました。
結論から言うと、お寺も景色も綺麗な素晴らしいお寺でした。

ただ、立地場所は人の気配が少ない山の上、さらに周りは廃墟だらけ。
そんな場所に佇む美しい城泉山観音寺は、人々の記憶から忘れられた幽世(かくりよ)のような、独特の雰囲気を感じられるお寺でした。
お寺好き、秘境好き、廃墟好き、絶景好き…
いろいろな方のニーズを満たせる、素晴らしいお寺です。(誉めてるよ!)
城泉山観音寺とは:比較的新しい善光寺大本願の別院

城泉山観音寺は、正規名称を「善光寺大本願別院 城泉山観音寺」と言い、その名の通り長野市善光寺大本願の別院です。
別院とは、会社で言うところの「支社」のようなものだと考えてください。
つまり千曲市にある善光寺大本願の支社です。
善光寺の別院というだけあり、7年に一度の善光寺御開帳に合わせてここ城泉山観音寺でも御開帳が行われます。
そんな城泉山観音寺、歴史を感じる雰囲気やお堂とは裏腹に、建立は1965年(昭和40年)と比較的新しめ。
- 善光寺本堂
- 善光寺大本願
- 善光寺大本願別院 観音寺
上記の3ヵ所を巡ることを「三世詣り(さんぜまいり)」と言い、三世詣りすると過去・現在・未来の安寧が得られるそうです。

御本尊は「観音菩薩」で、一緒に「善光寺一光三尊阿弥陀如来」が祀られています。
城泉山観音寺の向かいにあるのは日本歴史館

なお、城泉山観音寺正面入り口の向かいには「日本歴史館」と書かれた大きな建物があります。
歴代天皇の肖像画や資料が展示されている資料館のようですが…

僕が行ったときは閉鎖されてましたし、けっこう荒れ放題だったので…
正直、「ほぼ廃墟」という認識で差し支えないかと…(違ったらごめんなさい)

問い合わせれば開館するとか、イベント時には開館するとか情報が錯綜しているので、知っている方情報下さい。
城泉山観音寺の基本情報(参拝時間・御朱印・所要時間など)
| 住所 | 〒389-0822 長野県千曲市上山田3510−7 |
| 電話番号 | 026-275-1757 |
| 参拝時間 | 24時間 |
| 御本尊 | 観音菩薩 善光寺一光三尊阿弥陀如来 |
| 御朱印 | あり |
| 休務日 | 無し |
| 入場料 | 無料 |
| 駐車場 | あり |
| トイレ | なし |
| 所要時間 | 30分程度 |
| ペット同伴 | 未確認 |
| 公式サイト | 無し |
城泉山観音寺の参拝自体は24時間できますが、当然ながら夜の参拝はおすすめしません。
休務日(定休日)は基本的にありませんが、法要や年末年始は休みになる可能性があるそうです。
城泉山観音寺参拝の滞在時間目安ですが、参拝して景色を楽しんで、さらに近くにある澳津神社(奥津神社)を見ても40分あれば十分でしょう。

なお、城泉山観音寺には宝物殿があります。事前に問い合わせれば拝観もできるようですが、その際に拝観料として大人300円がかかります。
ただ、今回実際に確認したわけではなく、確認した情報もかなり古いです。
また、この日は無人で(どこかにはいると思いますが)確認もできませんでした。
宝物殿に興味のある方は事前に問い合わせて見て下さい。

実際に見たよ!という方があればぜひ情報提供を…(笑)
善光寺大本願別院 城泉山観音寺へのアクセス・駐車場情報
城泉山観音寺は長野県千曲市、戸倉上山田温泉の上にあります。
国道18号から千曲川を渡って戸倉温泉に入り、通り過ぎてまっすぐ進むとあとは1本道です。戸倉上山田から車で5分もかかりません。

駐車場ですが、階段のある正面入り口を通り過ぎて水子観音のある方へ回ると、駐車できそうなスペースがあります。

たぶんここに停めていいと思いますが…もしお寺の方がいたら、確認してみてください。
城泉山観音寺を楽しむための注意点
城泉山観音寺を参拝する際の注意点です。
夜は絶対行くなよ!?絶対だぞ!?

参拝自体は24時間できそうですが、夜は絶対おすすめしません。
城泉山観音寺周辺は街灯もありませんし、山の中なのでけがや野生生物(特に熊)との遭遇の危険性があります。

さらに周りは廃墟だらけなので心霊的な怖さもあります。

近くの建物には、ギリギリ管理されている銅像のほか、ほぼ打ち捨てられた仏像類も散見されます。
実際どうなのかはさておき、雰囲気はガチの心霊スポットです。
( ゚Д゚)「行くなよ!?絶対行くなよ!?」

例の「押すなよ、押すなよ!」の、熱湯風呂を使った伝統芸能のフリではなく、マジで行かないほうが良いと思います。

行くなら別に止めませんが、その場合はすべて自己責任でお願いします。僕は止めました。
寂れた雰囲気や建物、風景も楽しもう

夜は論外ですが、昼間も城泉山観音寺周辺は人の気配がなく、非常に厳かな雰囲気…いやぶっちゃけ廃墟感満載です。
もちろん城泉山観音寺の境内は、管理者もいて綺麗に手入れされています。

ですが、城泉山観音寺周辺にはバブル時代に建てられ、その後廃墟化したであろう建物や、その敷地内には打ち捨てられた(たぶん)像が散乱し、心霊スポット手前の雰囲気です。
ですが、僕的にはむしろそんなちょっと不気味な雰囲気や、時代の移り変わりの栄枯盛衰、ノスタルジーな感じを楽しんでほしいと思います。
例えが合っているかわかりませんが、軍艦島や松尾鉱山のような、ゴーストタウンを訪れる感覚です。
いまどき、こんな歴史の悲哀やロマンを感じられる場所なかなかないですよ。
城泉山観音寺を散策&参拝
では、城泉山観音寺を紹介していきます。
入り口~本堂

裏の駐車場スペースらしき場所に車を停めたら、できれば正面に戻ってきて階段を登って参拝しましょう。
裏からも城泉山観音寺には入れますが、せっかくならこの美しい階段の風景を見てほしい。

真っ赤で美しい城泉山観音寺が見えてきます。

「善光寺大本願別院」と書かれています。
寂れた山の中にあるとは思えないほど、真っ赤で美しいお寺です。

階段を登りきったところに香炉があります。
お金を払って線香に火を付け、香炉に挿して心身を浄化しましょう。

「善光寺大本願別院」の額の奥には、見事な龍の絵が描かれています。

作者など、詳しい情報はありませんでした。
でも、時間を忘れて見入るほど迫力と力強さに溢れた美しい絵です。

本堂の奥には、御本尊として観音菩薩と善光寺一光三尊阿弥陀如来のご分身が祀られています。
観音菩薩(観世音菩薩)は、仏様の最上位である如来になるため修行している菩薩で、「音(この世のあらゆるもの)を観る」と書きます。
千手観音様や馬頭観音様など、33の姿を持つ変装好きな菩薩様としても知られています。(言い方…)
また善光寺の別院ということで、善光寺の御本尊でもある「一光三尊阿弥陀如来像」の分身も安置されています。
「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」は、三尊一体の珍しい仏様です。
- 中央に阿弥陀如来(あみだにょらい)
- 右に観音菩薩(かんのんぼさつ)
- 左に勢至菩薩(せいしぼさつ)
三尊が一体となり、後ろに大きな光背(こうはい/仏像の背後にある光の表現)を背負っていることから、「一光三尊」や「善光寺式阿弥陀三尊像」とも呼ばれます。
中央に仏界のトップがいて、左右に仏界の重鎮を従えていることからわかる通り、ご利益は何でもありという最強の御本尊様です。

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展望スペース

本堂の横には展望スペースがあり、戸倉上山田温泉や千曲川を含む千曲市全体が一望できます。
ここが城泉山観音寺最大の見どころです。
なお、この動画はアクションカメラ「DJI OSMO ACTION」で撮影しました。
スマホでは得られない、圧倒的な手ぶれ補正が魅力です。

戸倉上山田温泉に向かう際に通る万葉橋や、戸倉上山田温泉が眼下に広がっています。
大きな旅館や、噴水のある公園もありました。
ここから景色を見ていると、行ってみたい場所がたくさん見つかります。

右側を見ると、千曲市に沿って坂城町のほうまで見えます。
手前右には、保管されているのか打ち捨てられているのか判断に迷う像がたくさん放置…いや、保管されています。

向かいの山まで綺麗に見渡せます。
この写真ではよくわからないかもしれませんが、向こうの山の左側あたりを見ると、何やら存在感のあるモニュメントが見えます。

拡大すると、天狗がこちらを見ています。
実はこれ、千曲市の公園「戸倉宿サクラケアパーク」に設置されている天狗像です。
天狗像は国道からも見えるので、見たことがある方も多いかもしれませんね。
のんびり過ごしたり、お子さんを連れて遊びに行くのに最高の公園です。
水子観音~澳津神社

本堂左側を進むと、車を停めた駐車スペースや水子観音様のいる場所へ行けます。
左側にあるのが社務所で、御朱印はここでいただけます。

水子観音様や記念碑があります。
この辺りはきちんと管理されているので綺麗なんですが…奥に廃墟が見える。

この廃墟、元々は昭和40年代にこの辺りにあった遊園地&動植物園「城山レジャーランド」のホテルやロープウェー施設の跡地でした。
ただ、元が何であろうといまは間違いなく名称「廃墟」です。
内部が気になるかもしれませんが、もちろん入ってはいけません。
廃墟と言っても、基本的には誰かの所有物になっているため、勝手に入ると「不法侵入(住居侵入罪・建造物侵入罪)」に問われる可能性があります。
なにより管理されていない建物は危ないので、廃墟には意味もなく(意味があっても)入らないようにしましょう。

水子観音や廃墟のある場所のすぐ近くには、子宝・安産・夫婦円満の神様が祭られている「澳津神社(おくつじんじゃ)」があります。
詳細は書けませんが、とにかく素敵なご神体が祭られた神社ですし、参拝に時間もかからないのでぜひ寄って行ってください。
まとめ:城泉山観音寺は、美しさも儚さも感じられるお寺でした

というわけで、今回は善光寺大本願別院 城泉山観音寺を紹介しました。
山の中にあるとは思えないほど美しく、絶景が楽しめる素敵なお寺です。
ただ、その周りにある多数の廃墟、良くも悪くも大自然の中、そして奇抜な澳津神社などがこの周辺をカオスな空間に仕立てています。
とはいえ、この令和の時代にこんな不思議な空気を感じられる場所はなかなかありません。
近くには昭和レトロな温泉街戸倉上山田もあるので、独特の空気や雰囲気を感じに城泉山観音寺まで足を伸ばしてみませんか?

城泉山観音寺へ行くなら、以下の千曲市観光ルートがおすすめです。
- まず、城泉山観音寺へ寄る
- 徒歩で隣の澳津神社へ行く
- 車でさらに登って荒砥城跡へ行く
- 戸倉上山田で温泉を楽しむ
澳津神社と荒砥城跡については、以下の記事でまとめています。
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城泉山観音寺周辺おすすめ宿泊情報

城泉山観音寺の眼下には、昭和のレトロな香りが漂う温泉街「戸倉上山田温泉」があります。
せっかくなら、夜は古くから続く歴史ある温泉街の宿で温泉に浸かって疲れを癒したり、戸倉上山田のちょっとディープな夜の街を散策してみてはいかがでしょうか。

ただ、戸倉上山田は良くも悪くも昔の温泉街の面影を残した街なので、スナックなどのお店に入る際は観光協会とかで健全なお店の情報を収集してからのほうが良いと思います。
ちょっと雰囲気を楽しみたいだけなら射的がおすすめです。

そんなちょっとディープな戸倉上山田温泉で宿泊するなら、「クラブウィンダム千曲館長野」がおすすめです。

僕も先日利用しましたが、館内は綺麗で高級感があり、それでいて料金はリーズナブル。
全体的にレベルの高い宿でしたが、その中でも特におすすめしたいのが温泉です。
こんな感じで、宿泊部屋や男性側の露天風呂からは、鯉が泳ぐ池と滝を見ながらくつろげます。
温泉はやや硫黄の香りがしますが、成分は強すぎず弱すぎず、長湯したり何回でも入りたくなる優しい泉質です。
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