雷滝は、長野県高山村にある滝です。落差約30mと迫力のある滝ですが…
落差とかそんなことはどうでもいい( ゚Д゚)!
雷滝の一番の魅力は何といってもそのフレンドリーさです。(なんだそれ)
というのも、雷滝は別名「裏見の滝」と呼ばれ、その名の通り流れ落ちる滝を裏側から見られる数少ない滝です。
滝って、遠くから眺めるだけの所が多いですよね。
もちろん安全のために仕方がないのですが…そんな中で雷滝は裏側を通って、触れるほどの距離で見られますし、下からも水しぶきがかかる距離で見上げることができます。
これをフレンドリーと言わずして何と言う!
迫力もあるし、裏側から見られる特異性もあって個人的に激推しの滝です。なのに、なぜ日本の滝100選に入っていないのか…。
長野県にある日本の滝100選は「米子大瀑布(須坂市)」「田立の滝(南木曽町)」「三本滝(松本市)」の3つです。
それを知った時、僕の中の日本の滝100選に対する信頼度がちょっと落ちました。
雷滝入れて101選にしろよ( ゚Д゚)!
区切りは悪いけど、101選ってちょっとかっこよくないですか?
と僕が叫んでも言葉が空しく響くだけ。
ならば僕は僕のできることを。この記事で雷滝を猛烈に推します。
長野市内からも気軽に行ける距離なので、「今日滝見てえなあ…」と思ったらぜひ出かけてみてください。
長野市から雷滝までのルートはシンプル
長野市街地から雷滝までは1時間程度です。僕が行ったときは地元の方の軽トラックやバスと一緒にゆっくり向かいましたが、1時間程度で到着しました。
雷滝へのルートは、意外とシンプル。というのも、そもそも高山村の大きな道路と言えばグーグルマップを見てもわかる通り、県道66号1本しかありません。
なので、「長野市→須坂市→高山村」と道の青い看板を見て高山村方面に向かえば迷うこともないと思います。
道の途中で「森林公園YOU游ランド」「蕨温泉・子安温泉」を経由すれば道は合っています。さらに「藤井荘」のある山田温泉まで来てしまえば、そこから雷滝へはほぼ1本道です。
雷滝に向かう途中には高山村にあるもう一つの滝「八滝」もありますので、時間に余裕があればついでに見ていきましょう。
…
いや、八滝は多少余裕がなくても大丈夫でした。
そんな長時間滞在するような場所じゃない(←失礼)
高山村の情報
高山村は長野県北東部に位置する村で、正確には「長野県上高井郡高山村」です。
位置的には、小布施町や須坂市から山のほうへ上っていくイメージで、そのままずっと上ってくと草津温泉で有名な群馬県草津町などに出ます。
高山村と言えば温泉と滝です。特に温泉は迷うほどあります。
- 蕨温泉(わらびおんせん)
- 子安温泉(こやすおんせん)
- 山田温泉
- 奥山田温泉
- 松川渓谷温泉
- 五色温泉
- 七味温泉
それぞれ違いを調べて入浴体験レビューを書くのも楽しそうですよね( *´艸`)
まあ写真撮影ができないので書きませんけど。
温泉のほかに有名なのが、今回紹介する「雷滝(かみなりだき)」と、別記事で紹介する「八滝(やたき)」です。
あと、棋士の藤井聡太さんが七冠を達成した舞台となった旅館「藤井荘」も高山村にあります。最近全国的に有名になりました。
雷滝に行く途中にありますので、ぜひ見ていってください。
ちなみに、写真の雰囲気でなんとなくお気づきかと思いますが…
けっこう…
いやかなり高級なお宿です( ゚Д゚)!
僕の稼ぎではちょっと泊まれません。見るだけにしておきます。
高山村について、もっと詳しく知りたい方は観光協会のウェブサイトをご覧ください。
雷滝到着
藤井荘から20分ほど走ると、右側に雷滝の案内表示が見えてきます。
表示自体は小さいんですが、手前に5~6台分の駐車場と「雷滝ごろごろ亭」という建物があるので見落とすことはないと思います。
設置したてほやほやの「ツキノワグマ生息地域」の看板が、高山村の本気度を表しているようで恐怖心を煽ります。
実際問題として、2024年は熊の出没件数が非常に多いんですよね…
もちろん県内どこでも出る可能性はありますが…
高山村の警戒態勢は割とガチ。
あちこちにクマ避けの鐘が設置されています。見つけたらとりあえずカランカラン鳴らしておきましょう。
この辺りには住宅地も無いので、思い切り鳴らして大丈夫です。
雷滝の表示がある階段から雷滝までは5分ほどです。
距離は短いですが、階段はやや急ですべりやすい箇所もあるので足元に注意してゆっくり降りていきましょう。
階段降りて少し歩くと「ゴーーーーーッ」という滝の音が聞こえてきます。
滝が見えてきます。
これが雷滝です。
滝の横にある道を通ると滝を裏側から見られます。さらに進むと、写真右下にあるスペースまで下りていけます。
雷滝の裏側。
ドドドドドっ!と、J〇JOの効果音みたいな轟音が常に響いてます。
目の前に滝があるので、ちょっと手を伸ばせば触れそうです。
※危ないので、絶対触ってはだめです
この日は8月の猛暑日でしたが、雷滝のしぶきによる天然のミストが当たって涼しいです( *´艸`)
…
( ゚Д゚)いや、むしろ寒い。
岩から染み出した水が天井から降り注ぎ、滝の水がバチバチ当たり、さらに当たった水が体温を奪うので、長時間いると風邪ひきそうなくらい寒いです。
寒がりの方は、真夏でも一枚羽織ったほうがいいかもしれませんね。
岩から落ちてくる水の量もけっこう多いので、防水じゃないスマホやカメラで撮影する方は気を付けてください。
滝つぼを覗き込むと(恐怖で)より涼しくなります。写真だと伝わりづらいかもしれませんが、結構高いです。
柵があるので人が落ちることはないと思いますが、スマホやカメラ、財布や鍵など落としたら絶対戻ってきません。
どこから見てもかっこいい滝ですが、個人的に横からの雷滝がイケメン(?)でお気に入り。
階段の途中からの撮影。
滝つぼに叩きつけられた水が舞い上がり、容赦なく体に当たります。
つまり寒い。
階段途中から見る滝もお気に入りの構図です。
全体がまとまっていてバランスが良いというか…『THE・滝』って感じがしますね。
滝の裏を進み、階段を下りた一番下にあるスペースから見上げる雷滝が迫力という意味では一番です。音もすごくて人と会話するのは難しいかも。
写真が曇るほど無数の水しぶきが舞っています。
なお、雷滝は人気スポットなので、時間帯によっては観光バスが停まって大勢の方が訪れます。
道やスペースも狭いので、ゆっくり楽しみたい方や撮影をしたい方は時間帯を調整したほうがいいかもしれませんね。
最後に、雷滝の動画をご覧ください。ちょっとカメラの設定を間違えてしまい、画面が緑っぽくなっていて申し訳ないのですが、音と雰囲気は楽しめると思います。
音量に注意してください。
次回はもっとちゃんと撮影します…
雷滝を楽しむための3か条というか注意事項
- 風邪をひかないよう一枚多く持っていく
- スマホやカメラを落とさないように注意
- 熊・蜂・猿に注意!
水しぶきで真夏でもブルっと来るので、できれば一枚多めに持っていきましょう。
デートなら、男性は彼女のためにバッグにカーディガンを一枚入れておくとスマートかもしれませんね。
あと、スマホとかカメラを落とすと間違いなく底まで落ちます。落とすと絶対取り返せません。というか取り返そうとしちゃだめです。
最後に、長野県の観光地は大体そうですが、野生生物には注意が必要です。どこにスズメバチの巣があるかわかりませんし、猿や鹿も普通に歩いているので遭遇すると危険です。
地獄谷の温泉猿とか、奈良公園の鹿をイメージしないでください。
この辺りにいるのはガチの野生生物です。
噛まれたり体当たりされてケガします。
なにより熊に注意。猿とか鹿は攻撃されても
( ゚Д゚)「いてええええ!」
くらいで済みそうですが、熊に攻撃されたら
( ゚Д゚)「…」
※へんじがないただのしかばねのようだ
になりかねません。
僕が取材した日は、人も大勢いたので熊も近寄ってこなかったと思いますが、人がいない時間帯や季節に行く人はクマ避けの鈴やスプレーが必須です。
もう一つ個人的なアドバイスとしては、やはり滝なので、「雨が降った翌日の晴れた日」に行くといいと思います。水量が多い方が迫力ありますからね。
雷滝に来た方はもうすでに見ているかもしれませんが、雷滝へ来る途中にも渋さ満点の滝「八滝(やたき)」があります。2つの滝は基本セットで楽しむ場所です。八滝も取材していますので、ぜひ読んでみてください。