このブログは「博物館」「資料館」「歴史館」の紹介が多いです。
なぜなら、「撮影許可が下りやすいから」です。
もちろん長野県には美術館や宝物館もたくさんあるので取材して皆さんに紹介したいのですが…著作権の問題があり、残念ながらめったに撮影許可は下りません。
特にこのブログのような影響力皆無の弱小ブログなんて…
( ;∀;)ウッ
書いてて泣きたくなってきた。
というわけで、みなさん。
このブログをたくさん見たり宣伝して、美術館やお店の取材&撮影許可が下りるようなブログにしてください!(切実)

というわけで今回も楽しく博物館巡りです。
「中野市の自然と歴史、文化」をテーマにさまざまな展示を行っている、中野市にある「中野市立博物館」に行ってきました。
- 中野市にいる動物の剥製
- 中野市内の遺跡から発掘された古代の出土品
- 館内にはプラネタリウム併設
- 中野市街が一望できる展望テラス
- 博物館の最上階から望む360度パノラマの絶景
中野市立博物館は、展示物以外にも楽しめるポイントが多いのが特徴です。
今回は、そんな中野市立博物館の魅力や展示物を写真と動画多めで紹介します。

博物館系はどこでもそうなんですが、一見地味なのに行くとなぜか楽しめちゃうんですよねー。(褒めてます)
中野市立博物館は、展示物が豊富で景色も楽しめて一日中遊べる!

中野市立博物館を一言で表すと、「いろいろ楽しめるてんこ盛り博物館」です。
展示物は、身近な動物の剥製や出土した土器、武器類、複製品が多数展示されています。
各地域の博物館で剥製自体は決して珍しくありませんが、中野市立博物館の剥製は種類豊富。身近なのに普段間近で見られないたくさんの動物たちを、じっくり観察できます。
遺跡からの出土品も、土器や土偶のほか「剣」「短甲(鎧)」「銅戈(どうか)」といった武器類が多く、男子(もちろん女子も)たちが「ドキドキワクワク」しちゃうものが多いです。

一部展示物のネタバレしちゃいますが、「蛇行剣(だこうけん)」なんて中二病全開の武器、漫画の世界でしか見たことがありません。
( ゚Д゚)「おおっ!蛇行剣!」
と、興奮して思わず声に出しちゃいました。
一方で、考古学マニアを唸らせる珍しい土器・銅戈・銅鐸といった博物館らしいスタンダードな展示も多く、Xでは「知る人ぞ知る博物館」扱いをされています。
中野市立博物館には、展示物以外にも館内に併設されたプラネタリウムや中野市を一望できる展望デッキ、広々とした庭もあり、どんな人でも、どんな楽しみ方もできる博物館です。
しかも、中野市立博物館は「北信濃ふるさとの森文化公園」内にあります。

なので、博物館だけじゃなく公園内にあるサマーボブスレーやアーチェリー、キャンプも楽しめます。
『単なる公園と博物館でしょ?大げさな…』と、舐めてかかってのんびり午後から出かけようものなら、時間が足りなくなって後悔するかもしれません。

中野市立博物館と北信濃ふるさとの森文化公園でがっつり遊ぶなら、お弁当持って午前中から乗り込みましょう!
中野市立博物館の基本情報(入館料・営業時間・定休日など)
料金は大人一人300円!博物館系は入館料が安いのもおすすめポイントです。

所要時間は、博物館を見るだけであれば、30分から1時間もあれば十分だと思います。
中野市立博物館へのアクセス・駐車場情報
先述しましたが、中野市立博物館は長野県中野市の「北信濃ふるさとの森文化公園」にあります。
長野市からは、信州中野IC降りれば1本道ですし、中野市街地からはイオンやツルヤのあるメインストリートから中野IC方向へまっすぐ1本道。
森の公園というと山奥にあるイメージですが、北信濃ふるさとの森文化公園は中野市街地から車で数分程度と非常にアクセス良好です。

中野市立博物館の目の前に無料駐車場があるので、車はこちらに停めましょう。
中野市立博物館を楽しむための注意点
中野市立博物館に行く際は、以下の2点に注意しましょう。
行く曜日はよく考えよう!

中野市立博物館へ行く場合、曜日はよく考えていきましょう。
休館日である火曜日は論外として、ほかにも「月曜」「木曜」「金曜」もあまりおすすめできません。
というのも、平日は北信濃ふるさとの森文化公園が微妙なんですよね…アーチェリーやボブスレーは基本土日限定稼働ですし…(例外あり)
プラネタリウムも水曜日と土日祝日のみです。
| 博物館 | プラネタリウム | サマーボブスレー | アーチェリー (体験会) |
|
| 月曜日 | 〇 | ー | ー | ー |
| 火曜日 | ー | ー | ー | ー |
| 水曜日 | 〇 | 〇 | ー | △ |
| 木曜日 | 〇 | ー | ー | △ |
| 金曜日 | 〇 | ー | ー | △ |
| 土曜日 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 日曜日 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 祝日 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※アーチェリーは予約が必要な日や貸切で利用できない日があります
つまり、「月曜」「木曜」「金曜」に来ると博物館しか楽しむポイントがない。僕は木曜日に行ったので、マジで博物館見て公園内ハイキングして終わりました。
博物館だけ楽しめればいいというなら、むしろ人の少ない平日に来ればゆっくり見て回れます。
博物館以外も楽しみたい方は、目的と曜日をしっかり確認してから訪れてください。
館内を撮影する場合は一応許可を取ろう!

中野市立博物館の展示物を撮影してSNSやブログに載せたい場合、一応スタッフに確認を取りましょう。
というのも、中野市立博物館は以前は「撮影はOKだけどSNSやブログ用の撮影はNG」でした。
今回の取材でも、受付でブログ用の撮影許可をいただこうとしたら一度断られてしまいました。
ところが、撮影を諦めて単純に展示を楽しもうと思って入館したあとにスタッフさんが来て「相談した結果、時代を考えて掲載用の撮影もOKになりました」という形になりました。
( ゚Д゚)(ひょっとして…僕は中野市立博物館の時代が変わった歴史的瞬間というか、転換点にいるのでは…)
と感動に打ち震える僕。
ただ、これが「今後も公式的に撮影OK」なのか「例外的なOK」なのか、現時点で僕の方では判断が付きません。

いい加減なこと書いて、実際に行った人や博物館の方々に迷惑がかかるような状況は避けたい。
本音を言えば、トラブルになった際に「某ブログに撮影OKって書いてありましたけど!?」なんてチクられて、僕が中野市立博物館からお叱りを受けたり出禁にされる事態を避けたい。(笑)
なので、2025年現時点では写真を撮りたい方は一言声をかけてください。たぶんダメとは言われないはずです。

ただし、作者のいる絵や作品類には著作権があるので基本撮影はNGです。中野市立博物館にも絵や銅像があるので注意しましょう
中野市立博物館を見学

入口には、弥生時代に造られた「銅鐸(どうたく)」の金ぴか模型がお出迎え。ご利益ありそうです。

受付で入館料を払ったら、奥にある常設展室入口から中に入ります。
展示室内は、こんな感じです。
中野市立博物館展示室は、大きく分けて6つのエリアに分かれています。
- 自然
- 原始・古代
- 中世
- 民俗
- 近世
- 柳沢遺跡

入ってすぐに動物の剥製が並んでいます。
ほかの博物館にも剥製はありますが、中野市立博物館の剥製は種類が多く、特に鳥類が豊富です。
個人的には全エリアの中で一番楽しめました。

2025年、長野県を始め全国各地で猛威を振るったツキノワグマです。
ツキノワグマは平均体長1~1.2m、体重50~70キロくらい。
剥製で見ると小さく見えますし、なんとなくかわいく見えるので、「おれでも勝てそうな気がする」って気持ちになりますが、もちろん「気がする」だけです。

羽根を広げた立派な姿のハイタカ。
お金持ちの家に、「虎の敷物」と「鹿の剥製」と一緒に置いてありそう。

チョウゲンボウやアオサギ、ツグミといった鳥類の剥製。
こうして並べると各鳥の大きさが分かりやすいですね。

ヒミズ(モグラの仲間)やハタネズミ、コウモリやムクドリ。
熊とか鹿は動物園で割と近づいて見れますが、こういう身近な小動物や鳥類って、意外と間近で見る機会ないですよね。

テン、アオダイショウ。
アオダイショウは日本では最大級の長さになる蛇で、見かけるとびっくりしますが毒はなく性格も比較的おとなしいそうです。

ちなみに僕が好きな蛇は、かわいい顔して極悪人(極悪蛇?)なブラックマンバです。

縄文エリアの中央に置かれているのは、約5,000年前の縄文時代中期に作られた土偶、通称「姥ヶ沢のヴィーナス」。
当時の作者は、これをモデルを見て作ったのか、想像上の美女を元に作ったのか。そしてこのフォルムは写実派なのかデフォルメなのか。
いろいろ考察が捗ります。

中野市の「千田遺跡」から見つかった土器類、名前は「栃倉式土器」というらしいです。
ちなみに僕にはまったくわからないのですが、Xでは、「ここの土器は作り手のクセがなく、繊細で丁寧」と評されていました。
千田遺跡は住居跡53軒、200点を超える土偶が出土した北信地域最大級の広域遺跡です。

縄文エリアの次は、中世エリアです。
男子がドキドキワクワクしちゃうような剣がたくさん置いてあるコーナー、中世エリアです。

古墳の副葬品(故人と共に埋葬した品)が展示されています。

剣・・・らしきものです。
当時の面影は(たぶん)全くありませんが、これはこれで妄想が捗ります。

中国の貨幣「宋銭」「明銭」が壷?甕?にぎっしりと詰め込まれた埋納銭。
隠し財宝なのか、宗教や呪術的な意味で埋めたのか、理由はいまだによくわかっていないそうです。
あまりにぎっしりお金が詰まっているので、ゲスい話
( *´艸`)(いくらくらいあるんだろう)
と思ったので調べてみました。
時代によって価値が違うのですが、鎌倉時代の宋銭1枚(1文)の価値が「数十円~100円程度」らしいです。
少なめに見積もって1枚10円としても、この壷には莫大なお金が入っている計算になります。羨ましい限りです。

上杉景勝の文書。
戦国時代の織田家や武田家が滅んだあと、中野市を含む北信濃を支配していたのが上杉家です。
もちろんなんて書いてあるのか読めませんが、「寄進状」「拾貫文」とあるので、おそらく「お寺に寄付するよー」的な内容だと思います。
※違っていたらすみません。

最後の柳沢遺跡コーナー。
柳沢遺跡は、2007年に国土交通省が千曲川の水害対策工事を行うために事前発掘した際、偶然弥生時代中期の青銅器「銅戈(どうか)」「銅鐸(どうたく)」が見つかった遺跡です。
青銅器は中国や朝鮮から輸入した貴重な原料と、炉や鋳型といった高度な設備が必要で、当時の弥生時代において「宝器」とされていた大変貴重なものです。
そのため、青銅器は文化先進地域の西日本にしかないと考えられていました。
そんな貴重な青銅器が東日本で初めて、しかも九州や瀬戸内地方で使われていた銅戈と、近畿地域で使われていた銅鐸、文化圏の違う青銅器が揃って見つかったことで弥生時代の歴史検証が大きく変わったそうです。

弥生時代の常識を根底から覆した柳沢遺跡の出土品を象徴するのが、この銅鐸(朝日銅鐸)です。
もちろんこれはレプリカですが、なんと実際に鳴らせます。
素敵な音色を動画でどうぞ!
※音が大きいので注意!
当時も、こんな音色が響き渡っていたかもしれません。

奥の展示室の中には、柳沢遺跡で出土した土器や銅戈が展示されています。

銅戈は、木の先端に取り付けて鎌のようにして使う青銅の武器です。
ただ、日本では武器として実際に使用された形跡は少なく、儀式に使う祭器だったのではないかと考えられています。

弥生時代後期(約1,900年前)に作られたとされる吉田式土器。
栗林式から箱清水式の過渡期と考えられているそうです。
…
( ゚Д゚)(だれか…誰か〇〇式のわかりやすい説明を…説明に説明がいる…)

一番奥には、銅戈や銅鐸の復元模型が飾ってあります。

復元模型があると、原型が分かりやすくより具体的にイメージできますね。

復元模型オールスターズ。
最上階の展望台に上って中野市の風景を楽しもう

展示室の横にある階段を上ると、博物館の最上階に行けます。
最上階は展望デッキになっていて、博物館周辺の景色が360度パノラマビューで楽しめるのでおすすめ…と言いたいところですが、1点だけご注意。
6階?の最上階まではエレベーターはなく、ひたすら階段を上らなくては行けません。

要は、ここまで自らの足で上る必要があります。
40代以降の人は自分の体力と気力と相談して登ってください。

階段の途中、2階にあるイベントホールでは絵画や写真が展示されていました。
素晴らしい絵と写真でしたが、著作権の問題があるので残念ながら紹介はできません。

最上階まで登ってきました。ちょっと休憩してから景色を楽しんでください。
展望デッキには双眼鏡がありますが、なんと無料で使えます。
観光地とかだと100円かかりますよね。

見る方角によって街中であったり、山や森だったりと風景が変わるのが中野市の面白い所。

この日は少し天気が悪かったのですが、晴れていると北信五岳(妙高山、斑尾山、黒姫山、戸隠山、飯綱山)が綺麗に見えるそうです。

中野市が一望できます。
動画のほうが分かりやすいと思うので、動画でもどうぞ。
ちょっと僕が写ってしまっていますが、ご愛嬌。
天気のいい日は庭と展望テラスもおすすめ!

中野市立博物館の横には庭があります。
天気のいい日は気持ち良い風が通り抜ける、素敵な場所なので休憩にもおすすめです。

駐車場の奥には、展望テラスがあります。

ここからも中野市が一望できます。
博物館の最上階よりも距離が近いので、よりダイナミックです。
こちらも動画でどうぞ。
もうちょっと天気が良ければ…でも街は綺麗に見えているのでご容赦を…。
まとめ:中野市立博物館は、展示物が多くて楽しめる博物館!
というわけで、今回は中野市にある中野市立博物館を紹介しました。
中野市立博物館は、文化や歴史が学べる展示物はもちろん、展望デッキやプラネタリウム、さらに近くの公園でアーチェリーやボブスレーも楽しめる「メガ盛り博物館」です。
なんだかんだで一日中遊べると思いますので、気合い入れて朝から遊ぶもよし、午後からのんびり遊ぶもよし。
市街地からのアクセスも非常に良いので、中野市での買い物ついでにふらりと立ち寄ってみるのもいいと思います。
晴れた休日には、ぜひ中野市立博物館と北信濃ふるさとの森文化公園に訪れてみてください。
このブログでは、中野市立博物館のある北信濃ふるさとの森文化公園や、周辺にある中野市の土人形資料館や、竜王マウンテンリゾートソラテラスを紹介しています。
中野市周辺で遊ぶ方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
関連記事:【長野県中野市】北信濃ふるさとの森文化公園は、アーチェリーやボブスレーが手軽に楽しめる

