みなさん…
刃物、好きですか?(真顔)
おっと、聞き方がよくない。
日本刀好きですか?
おそらく、日本男児の97%は日本刀とか武器類が好きなはずですよね(・ω・)?
さらに近年は某刀剣ゲームの影響で、女性にも日本刀好きな方が多いと聞きました。
日本刀はその美しさ、芸術性の高さから海外でも人気です。
そんな刃物好き…じゃなくて日本刀が好きな方たちが喜ぶ博物館が長野県 坂城町にあります。
その名も「鉄の展示館」!
今回は、常時数十本の刀を展示している日本刀専門の博物館、鉄の展示館を紹介します。
鉄の展示館だけじゃなく、坂城町についてもちょこちょこと解説していきますので、日本刀が好きな方もそうでない方もぜひ読んでみてください。
なお、僕は日本刀は好きですが、まったく詳しくないので難しい解説とかは一切なしです。
もちろんライターという職業柄、ちゃんと調べて詳細に解説してもいいんですが…
…
( ゚Д゚)(どうせ読まないでしょ?)
ただでさえ文字数が多くて「読むのがめんどくさい」と大好評なこのサイト。
難解な長文解説なんて載せた日には、二度と記事を読んでもらえないかもしれない。
というわけで、ゆるく紹介していきます。
専門的な内容を詳しく知りたい人は、ほかのサイト見てください。(丸投げ)
長野県 坂城町 鉄の展示館とは、日本刀専門の博物館
鉄の展示館は、長野県坂城町にある日本刀専門の博物館です。
坂城町出身の刀匠で人間国宝「宮入行平」氏の功績を記念し、その技術と歴史を紹介するために2002年に開設されました。
宮入行平氏の刀だけではなく、鎌倉時代に作られた古刀から現代の名刀まで、さまざまな刀剣類を多数展示しています。
こんなキラキラと光る美しい日本刀剣類がたった400円で見放題です。
日本刀に詳しくなくても大丈夫。だって刃物って見てるだけでも楽しいですし(危険発言)
鉄の展示館の基本情報・アクセス
住所 | 〒389-0601 長野県埴科郡坂城町坂城6313-2 |
電話番号 | 0268-82-1128 |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 毎週月曜日 月曜が休日の場合翌日 年末年始 |
入場料 | 400円(中学生以下無料) |
駐車場 | あり |
所要時間 | 60分程度 |
鉄の展示館は、長野県「坂城町」にあります。
地理的には国道18号を通って「長野市」→「千曲市」→「坂城町」→「上田市」です。
坂城町に入ってから鉄の展示館までの道が少し複雑ですが、「坂城駅」を目指せば途中で案内板が見えてきます。
なお、坂城駅付近は道が狭い&鉄の展示館がわかりにくい場所にあるので、運転には注意しましょう。
鉄の展示館の見学にかかる時間は、一般の方であれば1時間程度です。
刀にものすごく興味があって、じっくり見たい方は2時間でも3時間でも見ていられると思います。
鉄の展示館は一部の展示を除き、基本的には写真撮影も可能です。
鉄の展示館を楽しむための注意事項
- 展示内容や刀が定期的に変わるので、公式サイトを必ずチェック
- 運が良ければ、鉄の展示館の周りでたくさんの猫さんに会えるかも
展示内容や刀が定期的に変わるので、公式サイトを必ずチェック
鉄の展示館に行く前は、必ず展示内容をチェックしてください。
というのも、鉄の展示館では年に数回イベントや展示内容を変えているため、タイミングによっては見たい展示や刀が見られない可能性があります。
例えば、今回取材に行ったときは「宮入行平一門展」が行われていて、他の刀匠の刀がほとんどありませんでした。
さまざまな刀匠の作品を見たい場合、「あれ?」っとなってしまうかもしれません。
さらにこの少し前のイベントは「能装束」の企画展をやっていて、なんと刀の展示そのものがありませんでした。
もちろん宮入行平展も、能装束の展示も楽しいイベントです。
ただ、鉄の展示館に行く人の多くは、できればいろいろな日本刀が見たいはず。
行ってがっかりしないためにも、上記の公式サイトで必ず現在の展示内容をチェックしておきましょう。
運が良ければ、鉄の展示館の周りでたくさんの猫さんに会えるかも
あと、鉄の展示館周辺はなぜか猫さんの出没率が高めです。運が良ければ、可愛い猫さんたちに会えるかもしれません。
取材当日も、この通り鉄の展示館入り口で堂々と取材妨害されました。
おかげで可愛い写真が取れました。
( ゚Д゚)(むしろ取材妨害あざーーーーっす!)
『なに撮ってんだオラ。』
とでも言いたげですが、いかんせんポーズと顔が合ってない。
毛づくろいしている子を隠し撮り。
猫さんたちは、さほど警戒心が強くありませんが、かといって人懐っこいというほどでもありません。
見かけたら遠くからそっと見守ったり、ズームで写真撮るだけにしてください。
鉄の展示館を見学
入口の受付で入館料(一般400円)を支払います。
入口から撮影した館内の様子。
奥が順路で、受付横(写真右)にあるのが売店です。
売店では、一部の人がワクワクしてしまうような日本刀博物館らしい商品が販売されています。
本格的な製品は当然お値段も本格的ですが、自宅に1本あったらかっこいいですね。
アウトドアとかする方は、キャンプナイフとかで実用的に使えそう。
クリアファイルなら、数百円程度とお手頃な価格で購入可能です。
- 大般若長光
- 数珠丸恒次
- 鶴丸国永
など、某刀剣ゲー…もういいやめんどくさいので言っちゃえ。刀剣乱舞でもおなじみの名刀がプリントされたクリアファイルです。
筆者イチオシの坂城町PRキャラクター、「ねずこん」グッズも販売しています。
ねずこんは坂城町特産の「ねずみ大根」がモチーフです。
坂城町ではねずこんを猛烈にプッシュしていて、公式サイトもありますし、坂城町のいたるところでグッズを販売しています。
ちなみにねずみ大根を使った坂城町名物「おしぼりうどん」は、むせずに食べるのはほぼ不可能な激辛です。
おしぼりうどんについて詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ読んでみてください。
関連記事:悶絶する辛さが癖になる!長野県坂城町の郷土料理おしぼりうどんを紹介!
ちょっと話が逸れましたが、先へ進みましょう。
- 写真右側に「第一展示室」
- 階段を上がった2階に「第二展示室」
- 写真左側に「第三展示室」
好きな順番で回っていいですが、素直に第一展示室から見ていくのがおすすめ。
第一展示室の前には、坂城町出身の刀匠「宮入行平」氏の銅像があります。
みんなが想像する「いかにも刀匠!」といった表情です。
宮入行平氏の銅像の奥には、日本刀の製作過程が展示されています。
( ゚Д゚)(かなり無理してコーナー作ったな!)
くらい狭いので、デ…じゃなくて恰幅のいい方や、複数人で見るときは注意。
アニメとかでよく見る、刀匠が熱してカキーン!カキーン!と叩いて、だんだん平らにしていくアレです。
熱して叩き続けると、だんだん剣の形になります。
日本刀ができるまで、思った以上に工数がかかります。
日本刀は現在数十万円~約百万円ほどで手に入るそうですが、この手間の多さを考えたら価格にも納得です。
ちなみに、日本刀の所持に特別な資格や免許は要りません。
購入時に付帯する「銃砲刀剣類登録証」があればだれでも所持を認められます。
ただし、適当に持ち運んだり、適当に処分すると当然銃刀法違反になります。
第一展示室
1階にある第一展示室です。
通常、十数振り(刀の数え方は〇本じゃなくて○振りです)の刀が展示されています。
日本刀・太刀・短刀・脇差などが展示されていますが、展示されている刀の種類は時期によって変わります。
詳しい知識がなくても、美しい日本刀は見ているだけで十分楽しめます。
でも日本刀に詳しくなって、もっと鉄の展示館を楽しみたい!と言う方に朗報。
実は刀の横にはちゃんと説明書きがあります。
ではでは、読んでみますね。
「鎬造り、庵棟、身幅・重ね尋常、腰反りつき、中切先~」
「乱れに小丁子交じり、足よくはいる。」
「茎は生ぶ、刃上がり栗尻」
…
( ゚Д゚)(まったく理解できねえ)
日本語なのに読めません。
読み方がわからない上に、意味の推測すら出来ねえ単語が並んでいます。
中国語だって文字でなんとなく意味が理解できるというのに。
( ゚Д゚)(説明って、普通詳しくない人向けに付けるもんじゃね?)
と思いますが、ここの解説は完全に詳しい人向けです。
まあ、詳しい人は読むとして…そうでない人は
( ゚Д゚)「へーほーふーん」
と適当に読み飛ばすか、
( ー`дー´)キリッ「乱れに小丁子交じり、足よくはいる。」
と、何だか分かった風の雰囲気出しておきましょう。
刃文の薄い綺麗な刀です。
( ー`дー´)キリッ「乱れに小丁子交じり、足よくはいる。」
とかなんとか適当に言っておきましょう。
肉厚で極太、個人的にめっちゃ好きな形の刀。
…
( ゚Д゚)(刀かこれ?)
スリムで美しい一般的な日本刀と違い、厚みがあって包丁のような迫力があります。
『ぶった切ってやるぜええええ!』みたいな意思を感じる。
某漫画で、前田慶次が豊臣秀吉を暗殺するときに使った短刀みたいです。わかる人だけわかってください。
日本刀にはそれぞれ刀の名前、「銘」があります。説明を読むと、この刀の銘は「信濃国住清平作」だそうです。
ゲームみたいに「マサムネ」とか「ムラマサ」とかのわかりやすい銘は付いていないんですね。
…と思って調べてみたんですが、有名な刀匠・正宗が作った刀も別に「正宗」という銘ではなく、「無銘」が多いようです。
なので、ゲームでもし宮入氏の刀が出てきたら「ミヤイリ」になると思われ。
おそらく素人が一番わかりやすい刀の違いがこの刃文です。
この刃文は刀によって大きく異なるので、見てて一番楽しい部分かもしれませんね。
( ー`дー´)キリッ「乱れに小丁子交じり、足よくはいる。」
とかなんとか適当に言っておきましょう。
…
そろそろ関係者に怒られそうなので、この辺でやめておきます。
第一展示室の動画です。
第二展示室
第一展示室の前にある階段を上がると、第二展示室に行けます。
第二展示室も、第一展示室と同じように刀が展示されています。
レイアウトもほぼ同じなので、写真を分けているとどっちが第一でどっちが第二かわからなくなります。
もちろん、第一展示室と第二展示室では展示されている剣が違います。
ただ、今回は宮入一門展なので、詳しくないと何がどう違うのか説明できません。
( ゚Д゚)(この刀、黒くてかっこいい)
くらいの気持ちで、気軽に見ていけばいいんじゃないかと。
第一展示室にあった肉厚の刀よりも太く、やや短い刀。
たぶん僕(170/55kgのヒョロヒョロ体型)では振り回せないと思います。
日本刀を見るとき、どこに注目するかは人それぞれですが僕は切っ先が好きです。
刃文や鋭い先端など、一番日本刀らしい部分が詰まっていると思っています。
これくらいなら僕でも振り回せそう。(たぶん無理)
日本刀を見るとき、「自分が使えるかどうか」「使いたいかどうか」を考えるのも楽しいと思います。
すらりとした美しい刀です。
この刀、切っ先がものすごく綺麗です。
第二展示室の中央には、特別な一振りが展示されています。
おそらく、毎回企画の目玉はここに展示されているんじゃないかと。
僕はプライベートで4~5回訪れていますが、だいたいいつもそうなので。
今回展示されている刀は、昭和52年宮入行平作で、銘は「以真鍛宮入行平作」。
説明を読むと宮入行平の「絶作」とあります。
絶作とは、「非常に優れた作品」「生前最後の作品」と言う2種類の意味がありますが、宮入行平氏は1977年、つまりこの刀を製作した年に亡くなっているので、おそらく生前最後の作品だと思われます。
いずれにしても名刀中の名刀です。
今回の展示イベント、宮入一門展の目玉展示なのでいろいろな角度から紹介します。
切っ先です。
最後に動画もどうぞ。
第二展示室 産業展示
第二展示室には、「産業展示コーナー」もあります。
坂城町は産業の街としても知られ、数多くの金属加工メーカーや機械メーカーが集まっています。
何かの機械のサスペンションらしき物体。
これはこれでワクワクする方はいると思いますが、僕は1mmも心が動かなかったので写真掲載のみです。
何かの部品。
これはこれでワクワクする方はいると思いますが、僕は1mmも(以下略)
第三展示室
1階に降りて、第一展示室の反対側にある通路の奥に行くと第三展示室があります。
第三展示室も刀の展示ですが、常に宮入一門の刀が展示してあるので、宮入一門専用の展示室だと思います。
今回は展示館全体が宮入行平一門展になっていますが、普段はこの部屋でしか宮入一門の刀は見られません。(たぶん)
そして第三展示室は撮影禁止。
( ゚Д゚)「うそだろっ!?」
第三展示室には、宮入行平氏をはじめ宮入一門の刀匠が製作した名刀が展示されています。
本当に美しい、鳥肌が立つような名刀が展示されているので、ぜひ実際に来て見てください。
見学後はカフェ「鐵のほそ道」で休憩
鉄の展示館の向かいには、坂城町のお土産も売っているカフェ「鐵のほそ道」があります。
コーヒーや紅茶のほか、ソフトクリームも売っています。
店内の様子。
席数はそう多くないので、混んでいるときは時間帯をずらした方がゆっくりできます。
コーヒーをいただきました。
ねずこんグッズを中心に、坂城町のお土産を売っています。
イチオシは可愛いデザインのねずこんTシャツです。
ぜひ僕と一緒にねずこんを応援して、ゆるキャラグランプリ(いまはゆるバースという名称らしいです)の1位に押し上げましょう( ゚Д゚)!
というわけで、今回は長野県坂城町にある日本刀専門の博物館、鉄の展示館を紹介しました。
日本刀が好きでも、本物の刀を間近で見られる機会なんてそうそうありません。鉄の展示館は、そんな貴重な日本刀を数センチの距離からゆっくり鑑賞できる博物館です。
刀剣類や歴史に興味のある方は是非一度訪れてみてください。
坂城町やお隣の千曲市には、歴史関連の施設や公園が多いので、日本刀や歴史好きの方なら1日遊べると思います。
このサイトでは、坂城町や千曲市周辺の観光情報もたくさん載せています。以下の場所もぜひ遊びに行ってみてください。