千曲市 科野の里歴史公園&長野県立歴史館は長野県の歴史を学べる体験型の公園

千曲市 長野県立歴史館 長野県 観光地紹介

サムネイル(表紙の画像)怖っ。

この画像の人形は、長野県の原始時代から近現代までの歴史が学べる長野県千曲市 科野の里歴史公園にある長野県立歴史館に展示されている古代のイケメン人形です。

歴史系の博物館と聞くと、

( ゚Д゚)(正直、地っ味~な展示品が並んでいるだけで、ちっとも楽しくねえんだよなあ…)

と、思ってしまう方もいるでしょう。

わかります。

博物館系の施設って、興味や知識のない人が行くとつまらないですよね。

ただ、長野県立歴史館は一味違うんです。

イケメン人形を見ればなんとなくわかると思いますが、展示の規模が大きいというか、かなり力が入っていて、興味や知識が無い人も十分楽しめます。

騙されたと思って、1度行ってみてください。

まあ、こんな辺境ブログ見ているくらいだし…時間あるでしょ?(暴言)

というわけで、今回は歴史に興味がない方でも楽しめる公園、科野の里歴史公園&長野県立歴史館を紹介します。

まずはこの記事を見て、楽しそうだと思ったら実際に足を運んでみてください。

科野の里歴史公園&長野県立歴史館とは

千曲市 長野県立歴史館

科野(しなの)の里歴史公園は、古代の集落や住居「ムラ」を再現した公園や、長野の古代~近代までの歴史を学べる長野県立歴史館がある公園です。

「科野」は、弥生時代にあったこの地域一帯のクニ(ムラのまとまり)、「シナノ」の漢字表記で、大昔の長野県(信濃)の呼称と思ってもらえばいいと思います。

また、科野の里歴史公園には古代住居や県立歴史館のほかにも、長野県最大の再現古墳『森将軍塚古墳』と、森将軍塚古墳に関する展示を行っている『森将軍塚古墳館』もあります。

森将軍塚古墳もある、というより、むしろ科野の里歴史公園には森将軍塚古墳をメインで見に来る方が多いと思いますが、長野県立歴史館も古墳に負けないくらい楽しいです。

冒頭でも触れましたが、長野県立歴史館は一般的な博物館のような地味…ゲフンゲフン…じゃなくて簡素でシンプルな他の博物館とは一味違います。

千曲市 長野県立歴史館

例えば、館内に実物大の古代住居が再現されていて中に入れたり。

そもそも入り口からして、あんな巨大な○○(この先のネタバレになるので伏字)があったりと、とにかく歴史に興味のない方も見て楽しめる展示内容となっています。

千曲市 長野県立歴史館

しかも県立歴史館内は写真撮影OK!

※フラッシュや三脚、動画撮影は禁止

気に入った展示品と一緒に記念撮影ができます。

千曲市 長野県立歴史館

こんな感じで、例のイケメン人形と楽しそうな2ショット写真も撮れますよ。

おじさんの2ショット…絵面がキツイ…

上手く魅力が伝わったかどうかは分かりませんが、とにかく長野県立歴史館はユニークな展示物の多い博物館です。

この際、森将軍塚古墳に来たついででも構いません。

つまらなさそうだとスルーせず、ぜひ長野県立博物館も寄ってみてください。

なお、森将軍塚古墳と森将軍塚古墳館も一緒に紹介したいのですが、今回は、「古代の住居を再現した公園」と「長野県立歴史館」の2つのみを紹介します。

森将軍塚古墳と古墳館までこの記事で紹介すると、ただでさえ「長くて読みづらい」とクレームの入るこのブログが、さらに読みにくくなってしまいます。

というわけで、森将軍塚古墳と森将軍塚古墳館については以下の記事でまとめました。この記事と以下の記事をセットで読んでもらえたらと思います。

関連記事:長野県千曲市にある森将軍塚古墳は、ロマン溢れる長野県有数の絶景スポット!

千曲市 科野の里歴史公園&長野県立歴史館の基本情報・アクセス

住所 〒387-0007
長野県千曲市大字屋代260-6
電話番号 026-274-2000
営業時間 3月~11月 9:00~17:00
12月~2月 9:00~16:00
最終入館は30分前まで
休館日 毎週月曜日(祝日、振替休日にあたるときは火曜日)と祝日の翌日
入館料 常設展:300円
企画展:300円
常設展+企画展:500円
団体・大学生割引あり
駐車場 あり
所要時間 60分~120分

千曲市 科野の里歴史公園

科野の里歴史公園は長野県千曲市、位置的にはJR屋代駅の裏側にあります。

長野県立歴史館の開館時間は9:00~17:00(冬季は16:00まで)で、月曜日は休館なので注意。

科野の里歴史公園の目の前にはいちご狩りや食事、買い物が楽しめるあんずの里アグリパークもあるので、時間に余裕があれば寄ってみてください。

科野の里歴史公園と県立歴史館を見て回るのにかかる時間は、長野県立歴史館が約60分程度、科野の里歴史公園が30分程度です。

もちろん歴史好きの方やお子さんがいれば、もっと長い時間楽しめます。

長野県立歴史館では、1年中同じ内容の「常設展示」と、期間限定で展示内容が変わる「企画展示」がありますが、せっかくなら企画展示のあるときに来るのがおすすめです。

今回は常設展示しか紹介しませんが、例えば、過去には以下のような企画展示が行われました。

千曲市 長野県立歴史館

ほーらこんな楽しそうな企画が…

ごめん、撮影するポスター間違えた。

過去の企画展の中でも、割と地味…じゃなくて真面目な企画のポスター撮ってきちゃった。(歴史館の方、ごめんなさい)

まあ、とにかく企画展もやっているときの方が楽しめると思います。

企画展は別料金ですが、常設展示とセットなら一人500円なので、大きな負担にはならないでしょう。

引用:長野県立歴史館公式HP(www.npmh.net)

長野県立歴史館の詳しい情報や、企画展示の内容は長野県立歴史館の公式サイトをチェックしてください。

科野の里歴史公園&長野県立歴史館を楽しむためのポイント・注意事項

千曲市 森将軍塚古墳

  • 時間があれば森将軍塚古墳も登ってみよう
  • 月曜日以外の日がおすすめ

せっかく科野の里歴史公園に行くなら、古代の住居と長野県立歴史館だけではなく、森将軍塚古墳と森将軍塚古墳館も見ていきましょう。

森将軍塚古墳と森将軍塚古墳館も見て回る場合、トータルで3~4時間以上かかるので、逆算して早めに、できれば午前中に来た方がいいと思います。

また、科野の里歴史公園に行く場合、必ず「月曜日以外の日に来ること」。

というのも、長野県立歴史館も森将軍古墳館も月曜日休館(月曜祝日の場合は翌日)です。

月曜日に来てしまうと、公園の古代住居と森将軍塚古墳しか見られません。

まあ、人によってはこの2つだけでも十分楽しいと思いますが…世間一般的に考えるとたぶんキツイ。

そして何より、森将軍塚古墳行きのバスが出ない。(超重要)

千曲市 森将軍塚古墳

森将軍塚古墳は写真の通り山の上にあり、徒歩で行くのはけっこう大変です。

そのため、森将軍塚古墳館からは古墳行きのバスが出ているのですが、古墳館が休みの日は当然バスもお休みです。

つまり、古墳館が休みの日は自力で古墳まで歩かなくてはいけません。

徒歩でも行けないことはありませんが、片道30分以上の急な山道を歩き、さらには季節によっては熊・マムシ・蜂も出るという、体力的にも精神的にもスリリングです。

あえてハイキングしたいという方以外は、森将軍塚古墳館の営業日に行ってバスに乗りましょう。

HIROさん
HIROさん

ちなみに冬季期間もバスは出ません。春・夏・秋に来た方がいいと思います

科野の里歴史公園を散策

科野の里歴史公園

まずは、科野の里歴史公園を散策から。

と言っても、古代住居以外に特に見るところはないと思います。

ちなみに、上記の写真の上の方にちょこんと見えているのが、先ほど紹介した森将軍塚古墳です。

…えっ、見えない( ゚Д゚)?

じゃ、拡大しますね。

千曲市 科野の里歴史公園

森将軍塚古墳行きのバスが出ない日、もしくは乗らない場合、森将軍塚古墳を見るにはこの山まで歩かなくてはいけません。

僕はとある事情で徒歩で登りましたが…

( ゚Д゚)「正気の沙汰とは思えねえ」

というのが正直な感想です。

徒歩で登らざるを得なかった理由や、道の過酷さについて詳しく知りたい方は、先ほどの森将軍塚古墳の記事を読んでみてください。

HIROさん
HIROさん

ちょっと大げさに書きましたが、体力に自信がある健康な方であれば問題ないと思います。

科野の里歴史公園

森将軍塚古墳の話はさておき、公園内に入るとすぐに古代住居が見えてきます。

科野の里歴史公園

雨ざらしになっているせいか、本格的というかリアルです。

科野の里歴史公園

住居の一部は実際に中に入ることもできます。

一部の住宅では、歴史的な展示とは関係のない物(延長コードなど)が置かれていました。

( ゚Д゚)(物置かっ!)

と、ツッコみたくなる気持ちはわかりますし、僕は実際にツッコみました。

ただ、こういう歴史的な場所は没入感が大事なので、近代的なものが置いてあっても見なかったことにしましょう。

科野の里歴史公園

こちらは、高床式住居(高床住居)です。

こちらも中に入れますが、階段のあたりに「16時以降に入ったら警察に通報する」とかなんとか書いてあって、ちょっと恐怖を感じました。

HIROさん
HIROさん

夜に寝床代わりにする人とか、よからぬことする人がいたのかもしれないですね。

科野の里歴史公園内の長野県立歴史館を散策

千曲市 長野県立歴史館

長野県立歴史館は、科野の里歴史公園入口の右側にある建物です。

千曲市 長野県立歴史館

写真右側が入口で、左側が受付および券売機、奥の階段が展示室へ向かう階段です。

写真には写っていませんが、コーヒーや軽食が楽しめるカフェもあります。

千曲市 長野県立歴史館

2階に上がって展示室に入ります。

普通の博物館だと、1ミリも興味が湧かない地味な展示品やら、眠気を誘う退屈な文字の資料とかが並んでいるんことが多いのですが…(言い過ぎ)

県立歴史館は見ての通り、入り口の時点で楽しそうな雰囲気が漂っています。

( ゚Д゚)「なんかでっかい象がいる!」

と、いきなりテンションが上がりました。(僕だけ?)

千曲市 長野県立歴史館

しかもこの巨大なナウマンゾウ、動くんです。

( ゚Д゚)「こいつ…動くぞ!」

というレベルではなく、身の危険を感じるくらいかなりダイナミックに動きます。

本当は分かりやすく動画を撮影したかったんですが、動画撮影は禁止なので画像でご容赦を。

なお、長野県立歴史館は「原始」「古代」「中世」「近世」「近現代」のエリアに分かれていて、原始エリアからスタートして、ルートを進むごとに近現代の展示に近づいていきます。

千曲市 長野県立歴史館

原始エリアには、外の公園にもあった竪穴住居があります。

千曲市 長野県立歴史館

中にも入れますが、真っ赤でよくわかりません。

( ゚Д゚)(なぜこの色の照明にしたんだ…?)

千曲市 科野の里歴史公園

千曲市 長野県立歴史館

博物館らしい、地味…じゃなくて真面目な資料や土器の展示もあります。

そろそろ多方面から怒られそうなので、この辺で止めておきます。

千曲市 長野県立歴史館

古代コーナーに入ると、例のイケメン人形があります。

千曲市 長野県立歴史館

目の色以外はかなりリアルで、ちょっと怖いくらいです。

( ゚Д゚)(ところでなぜこの色の目にした?)

千曲市 長野県立歴史館

こちらは中世コーナーにある、鎌倉時代の善光寺を再現したジオラマです。

今とだいぶ建物の配置や形が違うので、善光寺に詳しい方は比べてみてください。

なお、このサイトでは善光寺も紹介しているので、時間のある時に以下の記事もどうぞ。

関連記事:一生に一度は善光寺参り!広大な境内を1日かけてゆっくり回る

千曲市 長野県立歴史館

こちらはそんな善光寺の御本尊とされている、善光寺式阿弥陀三尊像の中尊、「銅像阿弥陀如来立像(善光寺如来)」です。

「どうぞうあみだにょらいりゅうぞう」と読みます。

善光寺式阿弥陀三尊(一光三尊阿弥陀如来)とは、中央にこの「阿弥陀如来」、両脇に「観音菩薩」「勢至菩薩」の3体からなる像のことです。

HIROさん
HIROさん

ちなみに善光寺の御本尊は絶対秘仏で、歴代の住職含め誰も姿を見たことがないそうです。

千曲市 長野県立歴史館

鎌倉時代の善光寺参道と民家を再現したコーナー。

千曲市 長野県立歴史館

長野県立歴史館には、実物大の建物が多いので歩いているとタイムスリップした気分になれます。

千曲市 長野県立歴史館

人形浄瑠璃および歌舞伎の演目のひとつ、「鎌倉三代記」の時姫人形。

大きな人形で迫力がありますが、日本人形によくある不気味さや圧迫感はなく、綺麗な人形だなと思いました。

…まあ、子どもは泣くかもしれませんけど。

千曲市 長野県立歴史館

近世エリアにある、江戸時代の農家を再現したコーナー。

こちらも中に入れます。

好きな人は好きかもしれませんが、ちょっと地味です。

時代劇好きな方なら楽しめるかも。

千曲市 長野県立歴史館

こちらは最後のエリア、近現代エリアです。

レンガ造りの建物や機械類が展示されていて、現代の匂いがしてきます。

千曲市 長野県立歴史館

これは、長野県埴科郡西条村(現:長野市松代)にあった製糸工場、「六工製糸場」で使われていた製糸用の機械。

六工製糸場は、群馬県の世界遺産「富岡製糸場」をモデルにして作られたそうです。

千曲市 長野県立歴史館

当時製糸工場で働いていた工女の、生活の様子が展示されています。

千曲市 長野県立歴史館

食事はご飯とみそ汁におかず1品とかなり質素ですが、なんと「ご飯とみそ汁はおかわり自由」。

もっとこう…出稼ぎの方たちの生活ってもっと厳しいのを想像していましたが、割と待遇はちゃんとしていたみたいですね。

千曲市 長野県立歴史館

最後のコーナーには、昭和30年頃に活躍した家電製品が並んでいます。

普通はこういうのを「懐かしい」と表現するのかもしれませんが、いかんせん昭和30年頃の家電なのであまりピンとこない。

千曲市 長野県立歴史館

洗濯機も形こそ今の洗濯機のようですが、謎のハンドルが付いています。

実はこのハンドル、脱水用です。

これをぐるぐる回して、洗い終わった洗濯物を絞っていました。

ちなみに洗濯機横にあるレトロ感満載の洗剤「モノゲンユニ」ですが、2006年まで製造販売されていたそうです。

千曲市 長野県立歴史館

戦前に人気だった漫画、のらくろ伍長。

作者の田河水泡(高見澤仲太郎)さんの実家が、長野県佐久市にあったそうです。

僕も実物を見たことはありませんが、戦前~戦時中の漫画のせいか背景がなかなか複雑で、Wikipediaを読むと面白いので興味があればぜひ。

以上で展示は終了です。

千曲市 長野県立歴史館

展示室入り口付近には休憩スペースもあるので、展示を見終わったらここや1階のカフェでゆっくりしてもいいと思います。

今回は、科野の里歴史公園&長野県立歴史館を紹介しました。

正直、歴史に興味がない方に刺さるかどうか不安ですが、「普通の博物館よりは面白そう」と少しでも思ってもらえたら幸いです。

このサイトでは、科野の里歴史公園&長野県立歴史館のほかにも千曲市エリア(と他の地域も)の観光情報を発信しています。

千曲市で遊ぶなら、以下の記事もぜひ読んでみてください。

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