須坂市動物園は気軽に行ける場所にあり、入園料は格安、なのに展示されている動物たちは種類豊富。
決して大きな動物園ではないものの、逆に大きな動物園と違い気軽にふらっと立ち寄って楽しめる親しみやすい動物園です。
カンガルー・ペンギン・トラ・カピバラを始め、ヒツジやヤギ、ポニーといった触れ合える動物たちもたくさん!
今回は、そんな須坂市動物園にいる動物たちを写真多めで紹介します。
日々の生活や仕事に疲れ、なんとなく癒しが欲しくなったら須坂市動物園に行ってみませんか?
須坂市動物園基本情報
須坂市動物園の基本情報と、ルート案内です。
住所 | 長野県須坂市臥竜2丁目4番8号 |
営業時間 | 9:00~16:45(券の販売は16:00まで) |
休園日 | 毎週月曜日(休日は翌日休園) 12月29日~31日 4月は無休 |
入園料 | 大人200円/小中学生70円 |
電話番号 | 026-245-1770 |
入園料は格安の200円!夫婦+子供1人ならワンコインでおつりが来ます。
休園日は毎週月曜日ですが、4月は無休だそうです。
須坂市動物園公式ウェブサイトの園内ガイドです。
細長く伸びているので回りやすく、動物たちを見落とす可能性は無いと思いますが、意外なところに動物がいたりするので、ガイドをチェックしながら進んでいきましょう。
須坂市動物園の位置
須坂市動物園は、須坂市臥竜公園内にあります。長野市街地からなら車で30分ほど。
長野市から行く場合、ルートはいくつかありますが、エムウェーブ横の道路をずっとまっすぐ進んでいき、「境沢町北」の信号を曲がるルートがわかりやすいと思います。
ナビがあれば「須坂市動物園」で間違いなく出ます。
入口は2か所!駐車場から歩きたくない方は南口がおすすめ
須坂市動物園は、「正面口」と「南口」、2か所の入口があります。
上記の写真は「正面口」で、名前の通りこちらが正門です。動物園内を順路っぽく歩きたい場合は、正面口からの入場をおすすめします。
ただし、正面口の場合、臥龍公園の駐車場に停めて10分ほど歩かなくてはいけません。
こちらは須坂市野球場方面にある「南口」です。すぐ横に駐車場があり、車を停めて即入場できるんで、歩きたくない方は南口からの入場がおすすめ。
- 初めて須坂市動物園に行く人は、正面口から入って順路っぽく進む
- 2回目以降の方は、手軽な南口から入る
こんな感じで使い分けましょう。
今回は、正面口から動物たちを紹介します。

なお、南口には遊具がたくさんあるのでお子さんを連れた方は要注意。入り口からお子さんのテンションが良くも悪くも爆上がりしてしまいます。
須坂市動物園にいる動物たちを紹介
須坂市動物園の動物たちを紹介していきます。
お子さん大興奮のD51蒸気機関車
こりゃいきなり可愛い動物が…っておーい!
一番最初は、動物じゃなくていきなり蒸気機関車(SL)の紹介です。
というのも、須坂市動物園正面口から入ると、どんな動物よりも先に目に付くので紹介せざるを得ません。結局正面口から入っても、お子さんのテンションが爆上がりします。
このSLはD51、通称「デゴイチ」の愛称で知られる蒸気機関車の傑作です。
しかも実際に中に入って乗車気分を味わったり、内部の運転席も見られます。
汽車が好きなお子さんはもちろん、鉄道好きの大きなお友達も大興奮間違いなし。須坂市動物園に来たら、必ず記念撮影しておきたい場所です。
意外と可愛い顔した子が多い猛禽類コーナー
正面口から入ってすぐ、SLの横にあるのがイヌワシとトビ(トンビ)のコーナーです。
鳥類は詳しくないと見分けがつきにくいのですが、嘴の根元が黄色いこの子が大型の猛禽類イヌワシ。精悍な顔つきをしていますが、よく見ると目がクリッとしてるし、毛もふさふさで可愛らしいです。
こちらがトビ(トンビ)。
小顔で可愛い顔をしていますが、よく人が食べているものを狙い、上空から急降下して強奪していく鳥として有名です。
イヌワシとトビのコーナーから、SLを挟んだ反対側にはハヤブサとノスリがいます。上記の写真はノスリ。(多分…違ってたらごめんなさい)
ノスリは鷹の仲間で、「小型の鷹」と思ってもらえばいいのかと。イヌワシやトビよりも若干鳥っぽい表情(?)をしています。
余談ですが、モモアカノスリ(ハリスホーク)はペットとしても人気です。
猛禽類・鳥類コーナーに、なぜかぽつんとツキノワグマがいます。
茶臼山動物園をはじめ、他の動物園にもツキノワグマはいますが、なんとなく須坂市動物園のツキノワグマは大きいような…?
だいたいどこの動物園でもクマは寝ているため、はっきりと比較してはいませんが、なんとなく太っ…迫力のあるフォルムをしています。
この日もずっと寝ていたのでちゃんと撮影することができませんでした…。
起きてくれよ…頼むから写真撮らせてくれよ…。まあ、これも動物撮影の難しさというか…醍醐味ですね。
ツキノワグマについてもっと知りたい方は、以下の記事もどうぞ。
関連記事:「熊」の生態や対策調査!山に遊びに行く方や取材に行くライターさん必見!
須坂市動物園代表的な存在カンガルー
猛禽類コーナーから少し進むと、カンガルーのコーナーが見えてきます。須坂市動物園のカンガルーと言えば、「ハッチ」を思い出す方も多いと思います。
ハッチは、テレビ番組「天才!志村動物園」で取り上げられ、全国的に有名になった筋肉ムッキムキのバッキバキマッチョカンガルーです。サンドバッグをボコボコにするダイナミックな姿や、番組内で某男性アイドルに襲い掛かる(遊びを仕掛ける?)その姿が大きな話題になりました。
当時、来園者の減少で閉園の危機にあった須坂市動物園ですが、ハッチが番組に出たことで全国的に有名になり、須坂市動物園には来場者が急増し閉園を免れたそうです。
僕も実際見に行きましたが、カンガルーのスマートで可愛いイメージを覆す鍛え上げられた肉体をしていました。腕とか胸にぶっとい血管が浮き出てるんですよ…。
当時も僕もすでにいい歳の大人でしたが、それでもハッチを見て
( ゚Д゚)「すっげええええええ!!」
と大興奮したのを覚えてます。それくらいムキムキでした。
残念ながらハッチは2009年に亡くなってしまいましたが、その功績を称え、須坂市動物園名誉園長として南口に石碑が建てられています。
現在、須坂動物園にはハッチの子孫たちがいます。さすがにハッチほどムッキムキではないのですが、それでも力強い肉体、鋭い眼光は間違いなくハッチの血筋です。
アクションと感情の激しいニホンザル
カンガルーコーナーを過ぎると、ペンギンのプールが見えてきますが、その横にニホンザルがいます。
この子なんですが…なぜか毎回僕に威嚇してきます。
僕の顔を見ると、歯をむき出しにして頭を左右に振ったり、鳴いたり暴れまわったり。他の人にはあんまりやらないのになあ…
( ゚Д゚)(きっと僕がさる年だからだな?)
僕が近くにいるとまともに写真が撮影できないので、少し離れて望遠レンズのズーム最大で撮影。
おとなしいときはこんな可愛い顔しているのに…
須坂市動物園のアイドル・ペンギン
園内中央にはペンギンのプールがあり、フンボルトペンギンがたくさんいます。
ただ、この日は暑かったせいかほとんど日陰に身を隠しています。唯一1匹だけ、暑さをものともせず外で遊んでいる子がいました。
30度近くあるとは思えないほど優雅な佇まいです。
見よ、この暑さに負けない屈強な顔つきのイケメンを。
余談ですが、間近で肌の質感を見るとペンギンって鳥なんだなあ…と思いますよね。
ちょうど水の張替えをやっていたのですが、貼り替えが終わると、もう一匹日陰から出てきて泳ぎ始めました。
でもちょっとフライング気味で飛び込んできたので、水位が低くて泳ぎづらそう…(笑)
食事姿を間近で見られるプレーリードッグ
ペンギンプールの横にあるのが、プレーリードッグのコーナーです。
このコーナーには、プレーリードッグのより可愛い姿を見られる仕掛けがあります。
建物の前にごはんの置いてあるボックスと、行き来できる通路があり、ここでプレーリードッグの食事姿や移動する姿が見られます。
上記のように、走り回る姿が見られたらラッキーです。
タイミングによってはまったく歩いていませんし、ボックス内で食事姿を見られるかどうかも運ですが、この日は運よく動画撮影ができました。
須坂市動物園のこういう工夫、大好きです。
プレーリードッグの近くにはワオキツネザルもいます。
人懐っこい子で、近くに寄ってきてくれます。
こちらはフラミンゴ。網とアクリル板があるせいでうまく撮影ができませんでした。遠い写真ですがご容赦を。
圧倒的存在感!2匹の兄妹ベンガルトラ
ベンガルトラのコーナーには、2匹の兄妹がいます。
兄妹だけあり初見ではなかなか見分けがつきませんが、鼻の黒い模様が違うなど、いくつか見分け方があるそうです。
近くに飼育員さんによる見分け方が貼ってあるので、チェックしてから見てもいいかもしれません。
トラはやっぱり迫力がありますね。全身の筋肉の量が半端ない。
特に脚はペットのワンちゃんや猫ちゃんと違い、明らかに「○す気満々」みたいな太さと筋肉の詰まり具合です。見ているだけで震えるような圧倒的な圧力を感じるので、ぜひ直接確かめてください。
( ゚Д゚)(長野県にトラがいなくて良かった)
でも基本寝てます。寝顔だけ見ていると、まるで猫みたい…
そんなわけねえ( ゚Д゚)!
寝顔もしっかりと大型肉食獣。
猫をチョロQだとすると、トラはダンプカーです。
あんまり例えが上手くないですが、とにかくでかくて怖くてかっこいいです。
癒しのカピバラ
トラコーナーを抜けると、動物園の人気者カピバラコーナーです。大体いつものんびりしていて動きはあまりないのですが、それがまた癒されます。
もう一匹のカピバラ、毛がおしゃれなアッシュグリーンになっているおしゃれな子はアクティブでした。
何かが気に入らないのか、しきりに水桶をひっくり返してました。
『どや、見たか』
みたいな顔をされました。
間近で鳥を観察できる「とりっこ村」
園内中央辺りにあるのが、鳥類を間近で見られる「とりっこ村」です。中に入ると、普通にクジャクたちが歩いています。
一応柵というかロープはありますが、普通に通路まで出てきます。
クジャクと言えば、特徴的な模様のついた飾り羽根に目が行きがちですが、他の部分の色も美しいです。今日みたいに天気の良い日は、全身が光を反射してなんとも言えない美しさを放っています。
顔も可愛…い…
ギリ可愛い( ゚Д゚)!
※あくまでも個人の感想です
上に留っているクジャクも綺麗です。上から見上げると意外と大きく感じます。
このカラフルな子はキンケイで、割と通路側にいることが多いです。珍しい鳥だと思った方もいるかもしれませんが、日本でも江戸時代から知られている鳥で、普通に買えますし飼えます。
いずれにしてもこのコーナーを歩くときは、通路にいる鳥を踏んでしまったり、ぶつかったりしないよう注意して歩いてください。
オカメインコ。ピヨピヨ鳴いています。
余談ですが、昔オカメインコを飼おうとしたことがあります。ですが、飼育下では15~30年ほど生きると書いてあったので諦めました。
大型のインコ、ルリコンゴウインコ。
須坂市動物園には、もう一匹大型のインコで「キエリボウシインコ」がいます。
取材当日は見当たらなかったので、別日に撮影したイケメン写真をどうぞ。
ずっと「キリエボウシ」だと思っていたんですが、正確には「キエリボウシ」です。頭の後ろに「黄色い襟(キエリ)」のような模様があるからだそうです。
余談ですが、昔大型インコを飼おうとしたことがあります。ですが、大型のインコは飼育下で40~50年ほど生きるそうなので諦めました。
飼い始めた年齢によっては、子供や孫に引き継がないといけないので。
通路を通って南口へ
とりっこ村を過ぎると、少し長めの通路があります。ここを通ると南口です。
南口にも動物たちはたくさんいるので、終わりだと思ってここでUターンしないように。
南口は遊具と触れ合える動物たちがたくさん!
南口は、半分以上が遊具で遊べるスペースになっています。お子さんと一緒に来ると厄介…じゃなくて楽しめるコーナーです。
無料で遊べる遊具もたくさん。お子さんがいる方は、これだけでも来る価値はあります。
通路の近くには消防車があり、写真を撮ったり、中の運転席に座ったりもできます。
表情が読めなくてちょっと怖いラマ
南口にも動物たちがたくさんいますが、一番最初に会うのがラマ(リャマ)。ラクダの仲間で、基本的にはおとなしい性格をしています。
ただし、機嫌が悪いと臭いの強いツバと言うか胃液を飛ばしてくるそうなので少し注意が必要です。
「耳を後ろに倒しているときは注意」とのこと。
これは耳が倒れてる気がする。
というか、普段の耳がわからないから倒れているかどうか判別できねえ…。
さらに口をクチャクチャして何かの準備をしている気がする。
いまいち表情が読めませんが、カメラにツバをかけられると厳しいので、遠くからズーム撮影しました。
触れるチャンスの多いポニー・ロバ・ヒツジ
ラマの横にはポニーのコーナーがあります。かなり広いコーナーですが、ポニーは触れる位置にいることが多いです。(食事中を除く)
この日も「触っていいよ」と言わんばかりの人懐っこさを見せてくれました。
ポニーの近くにはロバがいます。こちらも食事中以外は来てくれることが多いです。
ポニーよりも小型で威圧感が少なく、触りやすいと思います。
ヒツジ。ポニーやロバに比べるとちょっとマイペースで、近くに来たり来なかったり。
なんか笑ってるみたいな顔してて癒されます。
種類豊富な家禽類(アヒル・シロウコッケイ・ウズラ)
ポニーやロバの奥には鳥類、主に家禽類と呼ばれる鳥たちがいます。アヒルやニワトリといった、僕たちの生活に密着している鳥ですね。
こちらはアヒル。正確には小さめのアヒル「コールダック」という種類です。
1個数百円する高級卵で有名なシロウコッケイ。フワフワのもさもさで可愛い容姿をしています。
こちらがウズラ。ウズラの卵と言えば中華丼の具、とか思ってしまった。
みているとなぜか癖になるトカラヤギ
南口の端にはトカラヤギのコーナーがあります。個人的に南口イチオシの動物です。
これがトカラヤギです。毛並みが優しい色合いで可愛いと思いませんか?
顔も割と好み( *´艸`)
性格的にはのんびりしていますが、ヤギらしく高い所に上ってアクティブに動いているときもあります。
そのほかの南口の動物たち
トナカイ。草むらの中で寝ていて、最初どこにいるのかわかりませんでした。木だと思ったら角だったというオチ。
人間に愛想を振りまく気は一切なし。
( ー`дー´)(だがそんなところも良い!)
ヤギ。人間に愛想を振りまく気は…以下略。
( ー`дー´)(だがそんなところも良い!)
ヤギまで見終わったら、おそらくすべての動物を見終わっていると思います。
車で来た方はもう一度正面口まで戻らないといけませんが、時間に余裕があればゆっくり戻りながら、もう一度見たい動物たちを見ていくといいでしょう。
須坂動物園は、決して大きな動物園ではありません。
ですが、スタッフさんが見せ方にこだわり、随所に工夫を施した魅力的な動物園です。良い意味でのクラフト感というか、手作りの暖かみや雰囲気を感じます。
「よしっ!今日は気合入れて動物園に行くぞー!」ではなく、「今日ちょっと時間あるから、ちょっと動物園でも行こうかなー」くらいの、気楽な気持ちで行ける動物園です。
気楽とは言え、動物好きがしっかり楽しめば半日は余裕で居られます。入園料も安いので、休日はふらっと須坂市動物園に行ってみませんか?
「よしっ!今日は気合入れて動物園に行くぞー!」を希望している方は、茶臼山動物園がおすすめです。以下の茶臼山動物園取材記事もぜひチェックしてください。