長野県長野市 松代にある「竹山随護稲荷神社(たけやまずいごいなりじんじゃ)」は、美しい鳥居が並び、松代の町や山を一望できる景色が見られる場所です。
この竹山随護稲荷神社周辺は、松代城跡や松代大本営地下壕、象山神社といった見どころも多い場所なので、松代に来たらぜひ竹山随護稲荷神社にも寄ってみてください。
「これから竹山随護稲荷神社に行ってみたい方」「すぐには行けないけど、どんなところか興味ある方」のために、今回僕が竹山随護稲荷神社に行ってきました!
竹山随護稲荷神社の写真や感想、さらに竹山随護稲荷神社を安全に、楽しく回れるよう解説もしています。
松代に遊びに行く予定の方、神社が好きな方はぜひ読んでみてください。
竹山随護稲荷神社の基本情報・アクセス
住所 | 〒381-1232 長野県長野市松代町西条487 |
営業時間 | 24時間 |
定休日 | なし |
電話番号 | なし |
入場料 | 無料 |
竹山随護稲荷神社の場所は、長野市松代地区です。松代城跡や真田宝物殿がある場所から、少し山側に向かっていった細い道の途中にあります。
近くには有名な松代大本営地下壕跡(象山地下壕)もあるので、松代大本営地下壕跡に向かう途中見つける方も多いかもしれません。
僕も偶然見つけました。松代は歩いているといろいろな場所を見つけられて、本当に楽しい町です。
竹山随護稲荷神社は24時間365日参拝できますが、住宅地の中にあるので非常識な時間帯はやめておきましょう。
場所が場所なので、深夜に行く人はいないと思いますが…
稲荷神社とは「稲荷大神(稲荷神)」を主祭神とした神社のことです。稲荷神は、別名「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」とも呼ばれています。
「いなり」は「稲成り」とも書き、稲荷神は五穀豊穣や商売繁盛の御利益があるそうです。
そんな稲荷神社ですが、全国各地にあります。皆さんも、近所で赤い鳥居と狐の像が祀られた稲荷神社を見たことありませんか?
なぜこんなに稲荷神社が全国各地にあるんでしょうか。
実は信仰が強かった江戸時代、国民のほとんどが農業をしていたので、五穀豊穣の神様であるお稲荷さんが全国で祀られるのはある意味当然の流れだと言えるでしょう。
そんな稲荷神社の総本宮は、赤い鳥居が無数に並ぶ圧巻の光景で全国的にも有名な、京都の伏見稲荷大社です。
ところで、「お稲荷さん=きつね」と思っている人、怒らないから正直に手を挙げてください。
はーい。
僕も知りませんでしたが、実は「お稲荷さん=狐」ではありません。きつねはあくまでも稲荷神の使いです。
稲荷神は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)という女神さまで、狐に乗っていたり、従えている美しい御姿で書かれていることが多いです。
女神様のはずなのに、場所によってはご年配のおじいさんで描かれていたりしますが…そこはいろいろあるんだと思います。
こういうのを調べると、それだけで数千文字の記事になってしまうので今回は割愛します。
実はお稲荷様、「めちゃくちゃ神格の高い超偉い神様」です。
宇迦之御魂大神の父親はゲームや漫画でもおなじみの「須佐之男神(スサノオ)」で、須佐之男神の姉は日本最高神「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」。
つまり、お稲荷さんは日本で一番偉い神様の姪です。
なので怒らせると怖いです。
竹山随護稲荷神社とは江戸から遷座された神社
ええと…竹山随護稲荷神社の歴史はかなりややこしいです。
っていうか、日本の歴史って複雑すぎません?同じような名前の人多いし。
詳しく解説すると、「真田〇〇と真田△△」「神仏分離令」など、歴史に詳しくない人は頭の配線がショートするような単語がたくさん出てきます。
しかも、素人の僕が調べたところで、公式の松代観光協会の解説より詳しい解説ができるはずもありません。
っていうか、いまこれ読んでいるあなた方も絶対読み飛ばすでしょ。(確信)
なので、歴史が苦手だったり、興味がない方のために、僕なりの解釈でわかりやすく、ざっくり竹山随護稲荷神社の歴史を説明しますね。
竹山随護稲荷神社は、元々江戸時代の武士「真田信親(さなだのぶちか)」が江戸の屋敷で祀っていたそうです。
ちなみに、真田信親はあの有名な戦国武将「真田信繁(真田幸村)」の弟、「真田昌親」の息子です。
…わかりにくいっ!なんでこう日本の歴史というか名前は複雑なのか…
その後、真田信親の養子である真田信弘に引き継がれます。
さらにそのあと真田宗家の後継者問題やらなんやらがあり、竹山随護稲荷神社は1703年(元禄16年)に江戸から海津城(松代城)に遷座(神体・仏像を移すこと)されました。
その後またなんやかんやあって、今の場所に落ち着いたそうです。
以上( ゚Д゚)。
なお、今の社殿は明治の中頃に建立されました。
どうりで鉄骨で補強されてて近代的すぎるな、と思っていたのですがそういうことらしいです。
もっとちゃんとした情報教えろや!
とか思った勉強熱心な方は、やっぱりちゃんとした松代観光協会のサイト見たほうがいいと思います。
なお、このサイトでも松代の有名観光スポットをいくつか紹介しています。以下の記事もぜひ読んでみてください。
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竹山随護稲荷神社を楽しむためのポイント・注意事項
- 住宅街のど真ん中なので、行動や写真撮影には注意する
- オオスズメバチに注意!
- 駐車場がわかりにくいので注意
竹山随護稲荷神社へ行って写真撮影をする際は、行動や撮影する写真に注意しましょう。
というのも、竹山随護稲荷神社のある場所は住宅地の中です。
写真映えする美しい鳥居で興奮して写真を撮りたくなる気持ちはわかりますが、騒いだりプライバシーを侵害するような写真を撮影しないようにしましょう。
特にSNSやブログに載せる写真の場合、載せる前にしっかり個人情報などが映っていないかどうかをチェックしてから載せてください。
上記の理由で、今回の写真は撮りたい角度の写真が撮れなかったりと結構苦労しました。
さらに一部の写真にはぼかし加工をさせていただいていますが、そういう事情なので見て見ぬふりしていただければと思います。
あとは、季節にもよると思いますがオオスズメバチに注意してください。
竹山随護稲荷神社は山の近くにあり、この日も爆撃機みたいな音とともに、親指サイズのオオスズメバチが何匹も飛んでいました。
上記の写真よりももっと太くて強そうな、確実に何人か〇している凶悪な顔つきのヤツラです。
おそらく、上記写真の竹山随護稲荷神社に行く途中の階段右側の草むら、この辺りにオオスズメバチの巣があると僕は睨んでいます。
マジで洒落にならないサイズでしたし、刺されたらもっと洒落になりません。注意して登るか、危ないなと思ったら、無理せず春や冬とかに来るといいかもしれません。
あと、竹山随護稲荷神社周辺は駐車場探しに苦労するかもしれません。
竹山随護稲荷神社の近くにある駐車場は2つ。
- 上記地図の少し離れた代官町駐車場/象山東駐車場(無料)
- 竹山随護稲荷神社のすぐそばにある象山駐車場(2時間200円)
おすすめは上記地図の代官町駐車場(無料)ですが、停められる台数が少ないのが難点。取材当日は平日でしたが、無料の代官町駐車場は満車でした。
代官町駐車場が空いてなかったら、有料ですが象山駐車場に停めましょう。
ただ、象山駐車場も駐車できる台数が少ないというトラップ。休日は特に注意したほうがいいと思います。
松代城跡付近にある市営駐車場なら空いているかもしれませんが、そこから竹山随護稲荷神社まで歩いてくるのは遠すぎる。
さらに初見だと、駐車場そのものの場所がわからず迷います。土地勘のない僕は、駐車場を探して15分くらいぐるぐるしました。
( ゚Д゚)「どこに駐車場あるんじゃボケエエエエ!」
道幅も狭いので、駐車場を探してぐるぐるすると車をぶつけてしまう可能性もあるので、あらかじめ駐車場の場所を確認しておくといいと思います。
竹山随護稲荷神社を参拝!
松代城や松代藩文武学校(旧文武学校)、象山神社のある道をまっすぐ南に進むと、立派な赤い鳥居が見えてきます。
ちょっと上のほうに見えている、まるで要塞のような建物が竹山随護稲荷神社です。
神社というより城か砦と言ったほうがぴったり。
竹山随護稲荷神社へ行くには、民家と民家の間にある鳥居を突っ切ります。人がいたら挨拶しておきましょう。
住民の方に申し訳ない気持ちを覚えつつ、美しい鳥居を進みます。
さすがに伏見稲荷大社のようにはいきませんが、それでも美しい朱色の鳥居が並んでいます。
昔の写真はもっとボロボ…じゃなくて年季の入った感じだったのですが、最近塗り直されたのかもしれませんね。
一番最初の鳥居だけなぜか年季入ったまま…
動画では、より神秘的な美しさがわかりますね。静寂に包まれた、静謐な空間です。
竹山随護稲荷神社に行く途中には、婦人病快癒・安全祈願の御利益がある淡島神社があります。
男性は、スズメバチに刺されないよう安全祈願をお願いしましょう。
稲荷神社らしい、お狐様と鳥居。
余談ですが、お稲荷さんは「合う」「合わない」がはっきりあるそうなので、なんとなく足が進まない方は無理して進まないほうがいいと思います。
お狐様のいる場所から見上げる竹山随護稲荷神社は圧巻です。
本当に城や要塞じゃなくて神社なんですよね?
この先が、冒頭でお話したスズメバチ注意エリアです。右側の藪の中に巣があるっぽい。
間違っても、植物の写真撮影や採取(ダメですよ)のために足を踏み入れたりしないように。
どうでもいい話なんですが、スズメバチにもいろいろ種類があるそうです。まあどれも攻撃的で、刺されると痛くて危険という意味ではどれも変わりません。
竹山随護稲荷神社に到着しました。
千羽鶴や絵馬が、たくさん奉納されています。
商売繁盛を祈願しようとしたんですが、周りでぶんぶん飛んでいるスズメバチが怖くて集中できず。
(えっと、あの、その今年もよろしくおねがいいいたします)
テンパるなか、ざっくりとしたお願いだけしておきました。まあ、ある意味神様への願い事で一番無欲で正しい気もします。
竹山随護稲荷神社からは、松代の町と山々が綺麗に見えます。
…晴天ならもっと綺麗なんですが。
(# ゚Д゚)(俺がカメラ構えると、毎回薄曇りになるのよ!)
みなさんは、ぜひ晴天の日にこの景色を見に行ってください。
というわけで、今回は竹山随護稲荷神社を紹介しました。
竹山随護稲荷神社もそうですが、山の中へ遊びに行く際は、スズメバチのほかにも熊にも注意してください。
熊対策については以下の記事でゆるーくまとめていますので、ぜひどうぞ。