国宝。
良い響きですよね。
( ゚Д゚)(万が一手に入ったりして、な〇でも鑑定団とかに出したらどれくらいの値が付くんだろう…)
とか、ゲスな想像をした人、僕以外にもきっといるはず。
そんな国宝ですが、現在長野県には8つの国宝があります。
- 善光寺本堂(長野県長野市)
- 仁科神明宮(長野県大町市)
- 安楽寺八角三重塔(長野県上田市)
- 大法寺三重塔(長野県青木村)
- 松本城天守(長野県松本市)
- 旧開智学校校舎(長野県松本市)
- 土偶「縄文のビーナス」(長野県茅野市)
- 土偶「仮面の女神」(長野県茅野市)

その貴重な国宝の1つが、上田市別所温泉の安楽寺にある「八角三重塔」です。
今回、実際に安楽寺と国宝八角三重塔を見てきましたので、そのときの様子を写真や動画とともに紹介します。
長野市からも意外と近く、また人も少なくてゆっくり見られる国宝です。興味のある方はぜひ読んでみてください。

緻密な建築で本当に美しい塔です。神社仏閣や木造建築に興味がある方は、絶対おすすめ。
安楽寺は国宝以外にも貴重な文化財がたくさん!

安楽寺(曹洞宗 崇福山 安楽寺)は、樵谷惟仙が開山したお寺で、禅寺としては日本最古として知られています。
本尊は、仏教の開祖である釈迦如来(しゃかにょらい)、いわゆるお釈迦様です。
鎌倉北条氏の外護によって栄え、多くの学僧を育てた歴史がありますが、1333年の鎌倉北条氏滅亡後、安楽寺も勢いが衰えてしまいました。
- 国宝・八角三重塔
- 緑の多い美しい境内
- 應供堂(十六羅漢尊者像・四国八十八ヶ所札所勧請仏の七尊)
- 上田市 指定文化財「輪蔵(りんぞう)」
- 国の重要文化財「安楽寺前二世幼牛恵仁和尚像・安楽寺前開山樵谷惟仙和尚像」
ですが、安楽寺には国宝・八角三重塔をはじめ、鎌倉時代当時の貴重な文化財は今もなお残っています。
安楽寺の基本情報(拝観時間・御朱印・ペット同伴可否など)
| 住所 | 〒386-1431 長野県上田市別所温泉2361 |
| 電話番号 | 0268-38-2062 |
| 拝観時間 | 3-10月:8時-17時(最終入場16:45迄) 11-2月:8時-16時(最終入場15:45迄) |
| 御本尊 | 釈迦牟尼仏(お釈迦様) 両脇に文殊菩薩と普賢菩薩の釈迦三尊像 |
| 御朱印 | あり:初穂料500円 |
| 休業日 | 無し |
| 文化財拝観料 | 大人:300円 小中学生:100円 |
| トイレ | あり |
| ペット同伴 | OK |
| 駐車場 | あり |
| 所要時間 | 60分 |
| 公式サイト | https://anrakuji.com/pagoda.html |
安楽寺自体は無料で入れますが、国宝の八角三重塔や、重要文化財の「輪蔵」「安楽寺前二世幼牛恵仁和尚像」「安楽寺前開山樵谷惟仙和尚像」を見るためには拝観料がかかります。
ペットに関しては、八角三重塔にも愛犬と一緒に行けるようです。特別追加料金などはかかりません。
拝観にかかる所要時間は、八角三重塔をゆっくり見ても60分もあれば十分です。

三重塔まで多少歩くので、体力に自信がない方は少し余裕をもって行きましょう。

出典:安楽寺公式HP(anrakuji.com)
国宝とか文化財に詳しくない方は、上記の安楽寺公式HPであらかじめ予習しておくのがおすすめです。
より一層文化財を楽しめますし、
( ー`дー´)キリッ「ほほお…これは素晴らしい」
と、ドヤ顔で通ぶることもできます。
安楽寺へアクセス・駐車場情報
安楽寺は、長野県上田市別所温泉の奥にあります。
奥とは言っても、別所温泉街から歩いても10~15分程度で行ける距離です。
若い人は北向観音周辺の駐車場に車を停めて歩いてもいいですが、体力に自信がない方は車で安楽寺の駐車場まで向かうのがおすすめです。
ただし、安楽寺に行くまでの道がかなり狭いので、大きな車で行く場合は注意した方が良いでしょう。

駐車場自体は広いです。特別なイベントがやっていない限り、停められなくなることはないと思います。
安楽寺を楽しむ際の注意事項:写真の撮影場所やルールを守ろう

八角三重塔は安楽寺の墓地の中にあります。そのため、撮影する場所や位置には注意が必要です。
例えば、良い写真を撮りたいからと言って墓地の中に入ったり、上からの写真を撮りたいからと言って「立ち入り禁止」と書いてある場所より先に行ってはいけません。
必ず決められた場所、決められた範囲で写真撮影してください。
僕も写真撮影するものの端くれなので、「ほかの人とは違う角度」「珍しい写真」を撮りたい気持ちは痛いほどわかります。
ですが、ルールを破って撮影した写真に価値はありません。

このブログでも、実際に行って見られない場所や角度からの撮影は一切していません。
あと、安楽寺は自然が多いので、虫よけスプレーは持って行った方が良いと思います。
おしゃれでいい匂いのするスプレー、勧めておきますね。
安楽寺を散策(拝観受付まで)
それでは、安楽寺を紹介していきます。
駐車場~境内まで

駐車場に車を停め、安楽寺に向かって歩いていきます。

ゲームとかで、中ボスが待ち構えていそうな階段を上がっていきます。

階段を登り切ると、建築物と緑が調和した美しい境内が見えてきます。
お寺って、基本的にお堂とかを見せようとしているところが多いですが、安楽寺は逆に緑を全面に推している感じです。

自然の中のお寺っぽくて個人的には好き。
應供堂

本堂に向かう途中にある「應供堂」には、十六羅漢尊者像と、四国八十八ヶ所札所勧請仏の七尊が納められています。

「羅漢尊者(羅漢)」とは、修行者が達成する最高の地位にいる聖者のことで、應供堂にはその羅漢尊者の像が16体納められています。
四国八十八ヶ所札所勧請仏の七尊は、江戸時代の元禄6年(1693年)に当時のこの地域の庄屋(名主、いまでいう村長のようなもの)たちが京都の仏師に依頼して作製したものです。
完成した四国八十八ヶ所札所の尊像は、各お寺に数体ずつ分けて安置されました。
そのうちの7体がこの應供堂に収められています。

要は、「地域でお金を出し合って尊像をたくさん作ってもらい、それをこの辺りの各寺院に数体ずつ分けた」という解釈でいいと思います。
当地方最大級の袴腰鐘楼(はかまごししょうろう)

江戸時代の明和6年(1769)に建立された鐘楼は、袴腰鐘楼としては当地方最大級だそうです。
※袴腰鐘楼…下層の壁面が袴(はかま)のように裾が広がっている形式の鐘楼
安楽寺の鐘は、ほかのお寺同様に太平洋戦争の際の金属供出で消失してしまい、現在の鐘は昭和32年に作られたものになります。

金属供出というのは、簡単に言えば「戦争に使う金属が足りないから、金属製のものは、鍋もおもちゃも鐘も全部政府に供与しろ」という無茶苦茶な命令のことです。
国宝として日本唯一の八角三重塔!その見どころと「四重に見える」謎を解く

本堂を左に曲がると、八角三重塔へ行く入口があります。
もちろん本堂もスルーせず、参拝していってください。

ここで拝観料を支払います。
大人は1人300円です。
上田市指定文化財「輪蔵(経蔵内部)」

門をくぐってすぐ目の前にあるのが、経典や仏教に関する文献を収蔵しておくための「経蔵(きょうぞう)」です。
中には、上田市の指定文化財である「輪蔵(りんぞう)」があります。

奥にある赤い多角形の物体が輪蔵で、前にある像は輪蔵を発明した「傅大師」です。
輪蔵とは、仏教の経典・戒律・論書をすべて集めた一切経(大蔵経とも言う)を中に収納した回転式の書架です。
要は、「めちゃくちゃ多くて長いありがたいお経を、いっぺんに収納した本棚や倉庫みたいなもの」だと思ってください。
…あとで誰かに怒られそうな説明だな。
この輪蔵を一回転させると、中に納められている膨大な量の一切経をすべて読んだのと同じ功徳が得られるとされている究極のチート装置です。
本来は、字が読めない目の不自由な方もほかの人と同じように読経の功徳が得られるようにと考案されました。

大きなお寺や歴史的なお寺でよく見ます。善光寺にもあります。

先へ進みます。
自然が多いせいか、先が長い感じがしますが八角三重塔までそんなに距離はありません。安心してください。
安楽寺前二世幼牛恵仁和尚像・安楽寺前開山樵谷惟仙和尚像

少し進むと、国の重要文化財である「安楽寺前二世幼牛恵仁和尚像」「安楽寺前開山樵谷惟仙和尚像」が安置されている建物が見えてきます。

めちゃくちゃ長い2つの像ですが、読み方は簡単です。
右:安楽寺前開山樵谷惟仙和尚像
あんらくじまえかいざんしょうこくいせんおしょうぞう
左:安楽寺前二世幼牛恵仁和尚像
あんらくじまえにせいようぎゅうけいにんおしょうぞう
(# ゚Д゚)「読めるかああああっ!」

こちらが「安楽寺前開山樵谷惟仙和尚像(あんらくじまえかいざんしょうこくいせんおしょうぞう)」。
惟仙は安楽寺を開いた禅僧です。
鎌倉時代に宋(中国)に渡って修学し、寛元4年(1246年)に帰国して安楽寺を開きました。

こちらが「安楽寺前二世幼牛恵仁和尚像(あんらくじまえにせいようぎゅうけいにんおしょうぞう)」。
宋に渡った惟仙とともに日本へやってきた中国の僧で、のちに安楽寺二代となりました。
経蔵から、めちゃくちゃ長い名前の2つの像がある場所までの道を撮影した動画です。
最後にちらっと八角三重塔が映っています。

動画を見ると、全体の距離もそう長くないのが分かると思います。
国宝・八角三重塔

一番奥に国宝・八角三重塔があります。

間近で見る八角三重塔も素晴らしいですが、このように少し離れた場所から仰ぎ見るのも美しいです。

八角三重塔は、鎌倉時代末期・正應2年(1289年)に建立された日本最古の禅宗様建築で、1952年(昭和27年)に国宝指定されました。
禅宗様建築とは、鎌倉時代に宋(中国)から伝来した建築方法です。
…
えーと…
おそらくほとんどの人が同じ疑問を持ったと思うので、先に一緒にツッコみましょうか。
せーの、
( ゚Д゚)「どう見ても四重塔じゃねえか!」
当然の疑問なので、調べてみました。
四重塔と呼ばれていた時期もあったそうですが、一番下の屋根は「裳階(もこし・いわゆるひさし)」にあたるため、この部分を除外して三重塔扱いになっているそうです。
( ゚Д゚)(?よくわからん)

もう一つの疑問。
三重塔や四重塔自体はそう珍しいものではないのに、なぜここだけが国宝指定されているのか。
実は、国内の多くの多重塔はほぼ四角形か五角形で、八角形の多重塔はここ安楽寺にしかありません。
過去には奈良の西大寺や京都の法勝寺に八角塔があったそうですが、現在それらはすべて失われています。
現在、この安楽寺の八角三重塔が国内唯一現存する八角塔のため、国宝指定されているというわけです。

八角三重塔1階には、大日如来像が安置されているそうです。
安楽寺の公式HPで御姿を拝見できます。

八角三重塔に来たら、ぜひ細部を見ていってください。
細い木をたくさん組み合わせて建築されていて、昔の人の技術の高さに驚かされます。

ただ、現代でもレゴやマインクラフトでこういうことする人がいるので、いつの時代でもすごい人はいますね。

間近で建築の素晴らしさをじっくり見るのもいいですが、やはりちょっと引いたところから全体を見るのが個人的には好きです。
最後に、動画もどうぞ。
なんとなく雰囲気伝わったでしょうか。
でも、できれば実際に見に来てこの圧倒的な存在感を感じてほしいと思います。
まとめ:安楽寺の八角三重塔は山奥に佇む静かな国宝

今回は長野県上田市別所温泉にある安楽寺を紹介しました。
レトロで懐かしい雰囲気の温泉街にあるせいか、休日でも比較的人が少なく、国宝なのに気軽にゆっくり見られます。
善光寺や松本城なんて、平日に行ったって絶対ゆっくり見られませんからね。
最近では、別所温泉も盛り上がりを見せています。温泉街に遊びに来るついでに、安楽寺に寄ってふらっと国宝を見ていきませんか?
このブログでは、八角三重塔と同じく長野県の国宝「善光寺」「大法寺の三重塔」「松本城」についても紹介しています。
以下の記事もぜひ読んでみてください。
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