別所温泉にある常楽寺は、国の重要文化財である「石造多宝塔」で有名なお寺です。
そのほか茅葺屋根の本堂や宝船型をした珍しい松の木など、石造多宝塔以外にも見どころは多岐にわたります。
とても素敵な場所ではありますが、はっきり言ってしまうと観光スポットとしてはちょっと地…渋めです。
刺激的な展示物や、絶景映えスポットなどはありません。
行った人は分かると思いますが、一番の目玉である石造多宝塔も
( ゚Д゚)「おおおおおおおっ!」
って感じではなく
(‘Д’)「ほうほう…これがあの…」
と、静かに見入ってしまうような地味…じゃなくて、趣(おもむき)のある佇まいです。

なので、人によっては「ふ~ん」で終わっちゃうかもしれません。
ただ、確かに華やかさはないものの、その分自然が多く静かな環境で「古き良き日本」「わびさび」を感じられるお寺です。
善光寺のように、観光客で混雑することもないので、静謐な雰囲気のお寺をのんびり散策したい方には最高の環境じゃないでしょうか。
今回は、そんな常楽寺を散策してきました。
常楽寺の歴史や魅力、境内の様子を写真とともにお伝えします。
行く予定がある方、行こうかどうしようか迷っている方はぜひ参考にしてください。
常楽寺とは?見どころは全国に2基のみの重要文化財・石造多宝塔と茅葺本堂

常楽寺は、別所温泉の北向き観音の本坊(中心となる寺院)です。
北向観音堂が建立された天長2年(825年)に、「安楽寺」「長楽寺」とともに「別所三楽寺」の一つとして建立されました。
ただし、長楽寺は江戸時代に起きた火災により焼失してしまったため現在では残っていません。
一方、安楽寺は現在も参拝可能です。
安楽寺には国宝八角三重塔という素晴らしい建築があるので、常楽寺とともにぜひ参拝してください。
安楽寺も取材していますので、こちらの記事からどうぞ。

さて、常楽寺と言えば、国の重要文化財「石造多宝塔」が有名です。
僕も石造多宝塔目当てで来ましたが、いざ来てみたら個人的には石造多宝塔よりもこの茅葺屋根の大きな本堂に圧倒されました。
また、お寺全体が緑の多い美しい日本庭園のようになっていて、最高に気持ちの良い散策ができました。
常楽寺のご本尊様は全国的にも非常に珍しい、宝冠を被った御姿の如来様『妙観察智弥陀如来(みょうかんざっちみだにょらい)』です。

妙観察智如来とか、妙観察智阿弥陀如来と紹介されている所もありますが、正しくは『妙観察智弥陀如来』です。公式で確認しました。
常楽寺の基本情報(参拝時間・御朱印・入山料金)
| 住所 | 〒386-1431 長野県上田市別所温泉2347 |
| 電話番号 | 0268-37-1234 |
| 参拝時間 | 7:00~16:00 |
| 御本尊 | 妙観察智弥陀如来 |
| 御朱印 | あり(本堂内:300円) |
| 定休日 | 無休 |
| 入山料 | 100円 |
| 駐車場 | あり |
| トイレ | あり |
| 所要時間 | 30分~60分 |
| ペット同伴 | 未確認 |
| 公式サイト | 北向き観音・常楽寺公式ウェブサイト |
常楽寺の参拝時間は7:00~16:00で、休務日(休み)はありません。
入山料として100円が必要なので、小銭を用意しておきましょう。
御朱印が必要な方は、初穂料300円と入山料で合わせて100円玉が4枚必要です。
所要時間は、本堂と石造多宝塔を見るだけなら30分程度ですが、美術館を見たり境内をゆっくり楽しむ場合は1時間くらい見ておいた方が良いと思います。
常楽寺へのアクセス・駐車場情報:車で常楽寺に行く際は、狭い道に注意!
常楽寺は、長野県上田市別所温泉の奥にあります。
奥と言っても、北向観音などがある別所温泉中心街(勝手に名付けましたけど)からも頑張れば歩いて行ける距離です。
北向観音の駐車場に停めて歩いても常楽寺へは行けますが、ちょっと距離があるので車で行ったほうが良いかもしれません。
駐車場もちゃんとあるので安心です。

ただ、常楽寺や安楽寺に向かう道は思わず笑っちゃうほど狭いので、大きな車や運転が不安な方は要注意。

道の狭さは別所温泉全体に言えることですが…
参拝時の注意点:虫がめっちゃ多いので虫よけスプレーがおすすめ!

常楽寺の石造多宝塔があるエリアはかなり虫が多いです。
僕が行ったときは蚊柱っぽい感じの虫が多かったため、刺されたりとかはしませんでしたが…
時期によっては蚊とかアブがいてもおかしくないので、虫よけスプレーを持って行った方が良いと思います。
天然成分の精油で作られたおしゃれでいい匂いのするスプレー勧めておきます。
常楽寺境内を散策

常楽寺入り口です。
写真左側に駐車場があります。

常楽寺の境内入り口で入山料100円を納めます。
まさか入山料が必要だとは思わず、財布に小銭があるかどうか一瞬不安になりました。
※ちゃんとありました
常楽寺に来る際は、あらかじめ100円があるかどうか確認しておきましょう。
樹齢350年・宝船の形をした「御舟の松」

入山料を納める箱の後ろにあるのは、樹齢350年と言われている松の木「御舟の松(みふねのまつ)」。
離れたところから見ると宝船の形をしていますが、これは『極楽浄土へ導く船』で、阿弥陀様が極楽浄土へとお連れしてくださる縁起が良いパワースポットだそうです。

奥には池もありました。
大きな茅葺屋根が特徴の「常楽寺本堂」

茅葺屋根が特徴的な常楽寺本堂。
平成15年に修復工事を行い、建立当時の建築様式に改めたそうです。
上記の写真に、戸が開いている場所があると思いますが、こちらで御朱印(初穂料300円)をもらえます。

ちょっとこの日は天気が悪く、発色がぼんやりしていて申し訳ないですが…大きな本堂を覆う茅葺屋根は圧巻。
これだけの大きさの茅葺屋根の建物はそうそうないと思います。
おそらく常楽寺へは重要文化財を見に来た人が多いと思いますが、本堂も本当に見事なので、ぜひゆっくり見ていってください。
常楽寺所蔵の仏像や絵画を展示している「常楽寺美術館」

常楽寺美術館の境内には、常楽寺が所蔵している数多くの寺宝や美術品を展示している「常楽寺美術館」があります。
| 開館期間 | 2月中旬~12月25日 |
| 開館時間 | 9:00~16:00 |
| 入館料 | 大人500円/高校生300円/小中学生100円 |
瓦や仏像、絵画など、数多くの名作・名品が展示されているので、常楽寺に来たらこちらもぜひ立ち寄っていってください。
当然ながら写真撮影NGなので、内部の写真は撮ってません。

出典:常楽寺公式HP(kitamuki-kannon.com)
常楽寺のより詳しい情報や、美術館の展示物については上記の公式ホームページをチェックしてください。
重要文化財「石造多宝塔」

本堂の左側の道を進むと、石造多宝塔へ通じる参道があります。
写真左側にある6体のお地蔵さまは、「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上」の六道を導くとされる六地蔵です。

六地蔵のある場所からわずか数分で、石造多宝塔が見えてきます。
多宝塔のある空間は、昼でも薄暗く、また非常に静謐な雰囲気の空間です。
この場所は、北向観音の出現地とも言われているそうで、いるだけで身が引き締まるような感じがしました。
写真右側には、上田市重要文化財である「石造多層塔」もあります。

一番奥の柵に囲まれているのが、国の重要文化財「石造多宝塔(せきぞうたほうとう)」です。

多宝塔は、仏教の経典すべてを総称する「一切経(大蔵経)」を納めるために作られた塔です。
一般的には多宝塔は木造で作られているため、このような石造りの多宝塔は全国でもかなり珍しいとのこと。
特に石造多宝塔として国の重要文化財に指定されているものは、この常楽寺の石造多宝塔と、滋賀県にある少菩提寺の石多宝塔の2つしかありません。

もともと天長三年(826年)には、この場所に木造の多宝塔があったそうですが、鎌倉時代に焼失してしまいました。
そこで、弘長二年(1262年)に賴真(らいしん)和尚が、石で多宝塔を作ってお経を奉納したそうです。
まとめ:常楽寺は、別所温泉の奥にある激渋古刹
今回は、長野県上田市別所温泉にある常楽寺を紹介しました。
茅葺屋根の本堂、重要文化財の石造多宝塔など、珍しいものが多数見られるお寺です。
緑も多く、また静かな場所なので、別所温泉の散策にもぴったり。別所温泉に遊びに来たら、ぜひ訪れてみてください。
このブログでは、別所温泉のおすすめスポットや北向観音、常楽寺の近くにある国宝八角三重塔のある安楽寺も紹介しています。
別所温泉に遊びに来たらぜひ以下の記事も参考にして、観光の予定を立ててみてください。
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