長野県には世界に誇る観光名所がいくつもありますが、松本市と言えばやはり国宝・松本城です。
実はこのブログ、「できるだけマニアックな観光スポットを紹介する」という基本方針がありますが、そんな場所ばかりだとサイト自体が地味になってしまう。(笑)

というわけで今回は、長野県を代表する観光スポットの一つ、松本市の松本城を紹介します。
松本城の魅力や何がすごいのかはもちろん、駐車場情報や混雑回避のコツ、行く際の注意点といった必要な情報を網羅した完全ガイドです。
ちなみに、僕は城好きでもないですし、知識が豊富なわけじゃないのですが、その分お城に詳しくない人でもわかりやすく、楽しく読めるよう解説します。
ただ、好き勝手書いた完全ガイドを目指した結果、書いた本人がドン引きするほど長い記事になりました。
- 時間のある時にゆっくり読む
- 必要な箇所、興味のある個所だけ読む
- 写真と動画だけ見る
好きなように読んでください。

素敵な写真も多いので、写真を見るだけでもOK!ライターとしてはちょっと悲しいですが…
国宝・松本城とは?日本最古の五重六階天守を持つ漆黒城の魅力とすごさ

松本城の魅力やすごさは、主に以下の4点です。
- 400年前の当時の建築がそのまま残っている
- 白漆喰と黒い漆塗りが美しい「漆黒の城」
- 日本唯一「戦い」と「遊び」が融合した城
- 北アルプスをバックに写真映えする立地
それぞれわかりやすく、簡単に解説しますね。
400年以上前の当時の建築がそのまま残っている

何と言っても松本城は、「400年以上前の建築がそのまま残っている」のがすごいです。
松本城は1504年(永正元年)に「小笠原貞朝」が築城し始めた「深志城」がベースで、1582年(天正10年)に「松本城」に改名。
1590年(天正18年)には、豊臣秀吉の家臣の石川数正が移封(転勤のようなものと考えてOK)を命じられました。
その後、1593~1594年(文禄2~3年)に石川数正の息子、石川康長が大天守、乾子天守、渡櫓を造りました。
このときの姿が現在の松本城のおおよそのベースとなっています。

深志城だった頃からだと約520年以上、石川康長が大天守を造った頃からだと430年以上経っています。
松本城は、現存12天守の五重六階天守としては日本最古

現在姿のあるお城の多くはコンクリートなどで復元されたものが多く、当時の木造建築がそのまま残っている城は非常に貴重です。
そのため、江戸時代以前から天守が燃えたり壊されたりせず、そのまま現存している希少な12個の城を「現存12天守」と言い、松本城もその中の一つです。
中でも松本城は、一見5階建てに見えて実は6階建てという珍しい「五重六階天守」構造となっています。
12天守の中でも、この五重六階天守を持つのは、姫路城と松本城のみ。
しかも、五重六階天守としては松本城が日本最古です。

現存12天守の中でも、国宝指定されているのは「松本城」「姫路城」「彦根城」「犬山城」「松江城」の国宝五城のみです。
白漆喰と黒い漆塗りが美しい「漆黒の城」

松本城の壁は、上部が城漆喰、下部が黒漆塗りという非常に金がかかる金食い虫…豪華な仕様になっています。
漆は見た目が良く水には強いものの、塗り直しなどの定期的なメンテナンスが必要で、維持するだけでもめちゃくちゃお金と手間がかかります。
戦国時代、戦いのために建てた城に、見た目重視で手間とメンテナンスコストがかかる漆を使うのというのは現実的ではありません。。
例えるなら、「戦車に高級感のあるパールマイカ塗装」を施すようなものでしょうか。
僕が当時の上司(主)で、『戦のための城ですが、漆塗りで城を綺麗にしたいです!』なんて言われて企画書出されたら、

イメージ
( ゚Д゚)「正気かー!?」
と言って企画書を破り捨てると思います。
ということは、当時の城主にさらに上の方を説得できるだけの資金と発言力があったのではないでしょうか。

この黒漆によって、松本城は「烏城(からすじょう)」という二つ名がつくほど美しい「漆黒の城」になりました。
日本唯一「戦い」と「遊び」が融合した城

松本城は、防御力の高さはもちろん、鉄砲や弓矢を放つための狭間(さま)が115ヶ所もあり、そのほかにも石垣を登る敵を石で落とすための「石落とし」など攻撃用オプションフル装備!
まさに「戦うための要塞」として築かれた城です。
ところが、平和な寛永(江戸時代)になると、城の使い道というか第一目的である戦がなくなったため、城下町の整備ついでに松本城にも月見を楽しむための月見櫓が造られました。

平和な時代に造られた月見櫓は、攻撃オプション一切なし、見た目の美しさのみにパラメータを全振りした造りです。
「最強の戦闘要塞」+「優雅にのんびりと月を楽しむ設備」という、矛盾・相反する用途の建築物が連結されているのも松本城だけです。
北アルプスをバックに写真映えする立地

先ほど紹介した現存12天守のほとんどは、小高い山に築かれた「平山城」ですが、松本城は平地に築かれた「平城」です。
そのため、他の城と違い「広い空」「街中」「遠くの山々(北アルプス)」などをバックに、非常に美しい写真が撮影できます。
特に「北アルプス」をバックにした構図は、定番すぎるとわかっていつつも皆が撮影してしまう角度です。
松本城の基本情報(観覧料・見学所要時間・御城印など)
| 住所 | 〒390-0873 長野県松本市丸の内4番1号 |
| 電話番号 | 0263ー32ー2902 |
| 開場時間 | 8:30~17:00(最終入場16:30) 時期で変動あり |
| 定休日 | 12/29~12/31 |
| 天守観覧料金 | 紙チケット:1,300円~ 電子チケット:1,200円~ |
| 駐車場 | 無し(周辺の有料駐車場を利用) |
| トイレ | あり |
| ペット同伴 | 可能 ただし、有料区域内(本丸庭園・天守)は一切不可 |
| 車いすの貸出 | あり ※ただし車いすで天守入場はできません |
| 御城印 | あり(1枚300円~1,000円) |
| 写真・動画撮影 | 撮影可能 ※天守内階段付近は禁止 ※ドローン撮影は不可 |
| 見学所要時間 | 2時間程度(天守に入る場合) |
| 公式サイト | https://www.matsumoto-castle.jp/ |
松本城は、年末を除き年中無休で開場しています。

お堀の外にある公園は無料ですが、天守庭園・天守・売店のあるエリアに入るためにはチケットの購入が必要です。
公園内はペットの散歩も可能ですが、有料エリアには入れません。
見学にかかる時間は、天守に入る場合はトータル2時間くらいは見ておいたほうが良いでしょう。

もちろん写真撮ったり、売店でゆっくりお土産を見てたりすればもっと楽しめます。
松本城の名称

ついでに、松本城の名称も覚えておきましょう。
渡櫓の下にある入口から入り、「天守を登る→辰巳附櫓→月見櫓→月見櫓下にある出口」というルートで観覧します。
※渡櫓と乾小天守は現在観覧できません。
この名称も覚えておかないと、僕みたいに
(‘Д’)「あれが月見櫓ですか?」
スタッフ『違います。あれは乾小天守です』
という、非常に恥ずかしい思いをする羽目になりますよ。
長野県の国宝は、松本城含め現在8つ!

善光寺本堂
現在、長野県には松本城を含めて8つの国宝があります。
- 善光寺本堂(長野県長野市)
- 仁科神明宮(長野県大町市)
- 安楽寺八角三重塔(長野県上田市)
- 大法寺三重塔(長野県青木村)
- 松本城天守(長野県松本市)
- 旧開智学校校舎(長野県松本市)
- 土偶「縄文のビーナス」(長野県茅野市)
- 土偶「仮面の女神」(長野県茅野市)
このうち「善光寺」「大法寺の三重塔」「安楽寺の八角塔」については取材して記事にしていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
【関連記事】



松本城天守観覧チケットの料金一覧
松本城天守観覧チケットは、仕組みがけっこう複雑なのでここでしっかり解説します。
| 一般 | 小中学生 | 未就学児 | 日時 | |
| 個人・電子チケット | 1,200円 | 400円 | 無料 | 日時指定 |
| 個人・紙チケット | 1,300円 | 400円 | 無料 | 当日券のみ |
| 団体・電子チケット | 1,080円 | 360円 | 無料 | 日時指定 |
| 団体・紙チケット | 1,080円 | 360円 | 無料 | 当日券のみ |
松本城天守に入るチケットにはその場で買う「紙チケット」と、あらかじめネットで買っておく「電子チケット」があります。
電子チケットはあらかじめ買う手間がかかるものの、紙チケットよりも一般の料金が安くなり、また混雑時でもチケット売り場で待たずに入場できるのがメリットです。
あらかじめ買うと言っても、空きがあれば当日その場で買うこともできますよ。

なお、松本市民の場合、70歳以上で庭園と天守入場観覧が無料、69歳以下は庭園まで無料で入れます。
旧開智学校・美術館・博物館に行く予定の人は共通電子チケットがお得!
| 一般 | 小中学生 | 未就学児 | 日時 | 備考 | |
| 松本城+旧開智学校 | 1,600円 | 600円 | 無料 | 松本城入場日時指定で2日間有効 | 300円お得 |
| 松本城+博物館 | 1,500円 | 無し | 無料 | 松本城入場日時指定で2日間有効 | 200円お得 |
| 松本城+美術館 | 1,700円 | 無し | 無料 | 松本城入場日時指定で2日間有効 | 200円お得 |
| 4館共通 | 2,600円 | 無し | 無料 | 松本城入場日時指定で3日間有効 | 500円お得 |
電子チケット限定ですが、松本城と一緒に「旧開智学校」「松本市立博物館」「松本市美術館」いずれか、もしくはすべての場所を回りたい方は、「共通チケット」がおすすめです。
松本城と各施設の電子チケットを別々で買うより、200円~500円お得です。
ただし、美術館は月曜日休み、旧開智学校と博物館は火曜日休みになっているため、各施設の休館日にチケットを買わないよう注意が必要です。

もし間違って施設休館日を買ってしまっても、2~3日間有効なので翌日以降も使用できます。
松本城へのアクセスと駐車場:車で行くならどこに停めるべき?
松本城は、松本駅の北にある道を進み、大手一丁目という大きな道の信号を右に曲がれば見えてきます。
松本ICからだと、松本駅方面に向かっていき、駅のそばにある中央一丁目の信号を左に曲がり、先ほどの大手一丁目の信号を右折すればOKです。
いずれにしても大きな建物なので、方向さえ間違えなければ見えてきます。
松本城まで徒歩圏内!おすすめの市営駐車場
松本城には専用駐車場がないので、車で来た方は周辺の市営駐車場に停めましょう。
問題は…駐車場によって価格がピンキリなんですよね…
場所によっては、目玉が飛び出るような料金の駐車場もあるので、注意が必要です。
僕のおすすめは、松本城の裏にある「タイムズ松本丸の内」です。

基本料金は40分200円で、しかも平日は最大で600円、休日でも最大800円までしか加算されません。(※2025年12月時点)
他の場所は「20分300円で最大料金1,500円」という駐車場もあったので、タイムズ松本丸の内は非常に良心的だと思います。
ただ、停められる台数は少ないので注意が必要です。
松本駅からバスや徒歩で行く方法

アルピコ交通株式会社公式HP(www.alpico.co.jp/traffic/)
松本駅からバスで行く場合、「松本周遊バスタウンスニーカー」の「松本駅お城口21番乗り場」から北コース行きに乗り、松本城市役所口で下りればOKです。
料金は1乗車200円です。
松本城以外の場所にも行く予定があって何回もバスに乗りたい方は、500円で200円区間が乗り放題になるタウンスニーカー1日乗車券もあります。

アルピコ交通株式会社公式HP(www.alpico.co.jp/traffic/)
しかもこのタウンスニーカー1日乗車券、松本城や美術館、博物館で見せると入場料や入館料が割引になります。
徒歩で行く場合も車で紹介したルートが一番わかりやすいですが、せっかくなら駅正面の道をまっすぐ進み、「深志二丁目」の大きな交差点を左に曲がる「松本市観光ルート」がおすすめです。
このルートで行くと、松本市のメインストリートを通ります。

出典:photoAC

出典:photoAC
レトロな雰囲気と食べ歩きグルメが楽しめる有名な「繩手通り(ナワテ通り)」、パワースポットで有名な「四柱神社」の近くも通るので松本市が思い切り満喫できますよ。
知らないと後悔する!松本城を楽しむための5つの注意点
松本城を楽しむための、5つの注意点を解説します。
混雑回避のポイントを知ろう!

松本城は時期や時間によっては非常に混雑し、特に連休の天守入場は120分以上の入場待ち時間が発生する場合もあります。
混雑をできる限り回避するコツは以下の通りです。
- 平日に行く
- 最低でもGWやお盆などの大型連休は避ける
- 紅葉や桜のシーズンを避ける
- 朝の開場直後と、夕方以降がおすすめ
- 冬も人が少なく狙い目
土日、GW、お盆、紅葉や桜のシーズンを避けるのが基本です。
ただ、土日しか行けない、むしろ混む時期に行きたい方もいると思うので、その場合は比較的人が少ない時間帯である開場直後8:30~9:00や15:00以降を狙いましょう。

冬も休日は混雑するものの、寒いせいか来る人や長居する人がやや少ないので比較的スムーズです。
松本城天守内の階段はほぼ崖!気を付けて登ろう

松本城天守の最上階である6階まで行くためには、いくつかの階段を登るのですが、この階段がいずれも非常に急角度で、気を付けて登らないと大けがをします。
特に4階から5階に上がる階段は、角度が約61度。

階段のイメージ
この61度というのは、こんな感じではしごをたてかけた角度に近く、手を使わずには登れない急勾配…というかほぼ「崖」です。
足を踏み外すと、転倒ではなく「墜落」します。

なぜそんな危険な箇所の写真をちゃんと撮影してこなかったのか…と、疑問に思った方は次の注意事項を読んでください(笑)
松本城内の階段付近は撮影禁止!ガチで怒られるぞ!

松本天守内は写真撮影が可能ですが、唯一「階段付近の撮影は禁止」です。
階段付近にはスタッフさんが立っていて、撮影しようとすると怒られます。
…
はい、怒られました。
かなり厳しいので思わず理由を聞いてみたのですが、「危ないから」という理由と、「防犯上の理由」だそうです。

あー…なるほど。確かにこれだけ急角度の階段だと、良からぬことを考える人もいるのか…。
良からぬことを考えなくても、崖みたいな階段をスマホ持ったままとか、撮影しながら登っていたら絶対ケガします。

というわけで、階段付近ではスマホを持ったり、カメラを構えたりしないようにしましょう。
松本城内の床はかなり冷たいので、秋や冬は厚手の靴下を履いて行こう!

秋や冬に松本城天守内を観覧する場合、厚手の靴下を履いて行きましょう。
というのも、松本天守に入る際には靴を脱ぎ、靴を袋に入れて手に持ったまま歩くのですが、城内の床はひんやりと冷たく、足元から体温を奪われます。
僕は12月の取材時、ブーツ用のめっちゃ厚手の靴下を履いていきましたがそれでもぶるっとしました。

特に冷え性の方や寒がりの方は、2枚履きしてくるくらいでいいかもしれません。
疑問に思ったことがあれば、ガイドさんや、スタッフさんに聞いてみよう

松本城には、無料で案内や解説をしてくれるボランティアガイドさんや、城内各所に松本城のスタッフさんがいます。
松本城をしっかり案内してほしい方は、ガイドさんに案内してもらうといいでしょう。
ガイドは無料で、当日お願いもできますが松本城公式サイトより予約していった方が確実です。
しっかり案内してもらうほどじゃなければ、都度各所にいるスタッフさんに、仕事の邪魔にならない程度にいろいろ聞いてみてください。

僕も数名の方にいろいろ尋ねましたが、皆さんしっかりと、そして丁寧に松本城や歴史について教えてくれました。
松本城各地にいる「おもてなし隊」を探せ!

毎日8:30~16:00の間、松本城の各所には「松本城おもてなし隊」がにいるので、ぜひ探してみてください。
おもてなし隊は、初代藩主である石川数正公を筆頭に、小笠原家・戸田家・松平家・堀田家・水野家の藩主や、小笠原秀政の正室である「登久姫」、そして忍者に扮しています。
僕が取材したこの日は、有料エリアの公園に石川数正公、松本城入口に忍者がいました。
写真撮影にも快く応じてくれますし、もちろん一緒に撮影も可能です。
なお、天候や日によっておもてなし隊がいない場合や、メンバーが異なります。

各人物の正確なスケジュールについてはあまり公開されていないので、行ってみてのお楽しみ。
いよいよ松本城境内を散策します!

さて!ようやく松本城の案内です!
ここまで読んでくれた人ありがとう!
…
いや、ここからが本番なんですけど。
松本城の簡単な案内図

松本城を散策する前に、「全体図」と「松本城各場所の名称」をチェックしておきましょう。
- 天守
- 本丸御殿跡
- 二の丸御殿跡
- 埋橋
- 太鼓門
- 黒門
特に上記が松本城で見てほしい場所になっているので、場所と名称を覚えておいてください。

でもスマホだと案内図見づらいですね…拡大してみてください。
松本城お堀周辺は最高のフォトスポット!
松本城のフォトスポットと言えば、有料エリアではなくむしろこのお堀の周りの公園です。

正面入り口(松本駅方面)から入った場所。

チケット売り場の前には、人力車がありました。
| 料金 | 内堀コース | 内堀・外堀コース | 下町周遊コース |
| お一人様 | 1,350円 | 1,900円 | 3,900円 |
| お二人様 | 2,200円 | 3,300円 | 7,300円 |
※料金は2026年現在のものです。
ちょっと乗るのに勇気がいりますが、長野県でも松本・軽井沢・小布施・白馬とかにしかない貴重な体験機会です。
興味のある方はぜひ乗ってみてください。

お堀には鯉や鴨が泳いでいました。

鴨は撮影しやすいので好きです。
※動きの速い動物は僕のカメラでは追いきれません

松本城のすごいところは、平城なのでお城のすぐ横が市街地なんですよね。
長野県で、「天守が残っていて市街地のど真ん中にある城」は、松本城だけだと思います。
お堀周りの動画を撮影しました。

定番中の定番構図ですが、誰が見ても美しいと感じるからこその定番です。
松本城をいろいろな角度から撮影!
松本城の写真もたくさん撮ってきたので、いろいろな角度からの松本城をどうぞ。

まずは、100人来たら100人が撮影する定番中の定番角度です。

個人的に好きな角度。
大天守がどどーんと見えて、ほかの櫓もバランスよく見える配置です。

風が弱い日に少し引きで撮ると、お堀に松本城が映ってまた美しい。
松本城に限らず、水面がある場所では必ずこういう写真撮ってます。

後ろから撮影した松本城。
いかにも城!って感じが好きです。
松本城はどこから撮ってもかっこいいですね。
超有名撮影スポット「埋橋(うずみばし)」

松本城のフォトスポットと言えば、この真っ赤な埋橋です。
2025年6月に、欄干の塗り直しなどの補修工事が行われ、鮮やかな真っ赤な橋が復活しました。

赤い橋と、黒い松本城のコントラストは本当に美しいです。
残念ながら、補修したとはいえ埋橋自体は老朽化していて現在渡ることはできませんが、それでも松本城を撮影する上で欠かせない場所と言えるでしょう。
太鼓門と二の丸御殿跡

太鼓門は、その名の通り太鼓や鐘を叩いて時刻や緊急事態を知らせる門です。
松本城の太鼓門には、重さ22tを超える巨大な「玄蕃石(げんばいし)」があります。
上記の写真で、緑色の服着た方が見ている石ですね。
松本城築城に携わり、この石を運ばせた「石川玄蕃頭康長(いしかわげんばのかみやすなが)」の役職「玄蕃頭」からきています。

ちなみに区切り方は「石川・玄蕃頭・康長」です。真ん中に役職が入っています
太鼓門を通ってすぐ右側にあるのが「二の丸御殿跡」です。
松本城天守の近くには、「本丸御殿」という城主が仕事・生活・休息をする場所があり、この二の丸御殿は本丸御殿の副政庁(予備)として機能していました。
明治時代には県庁として使用されていましたが、明治9年(1876)に焼失し、その後は長野地方裁判所松本支部庁舎が立てられたそうです。

やがて裁判所庁舎が別の場所へ移転したため、昭和54年から昭和59年にかけて発掘調査が行われました。
現在は、その発掘調査によって分かった当時の間取りが正確に表示されています。

ここから見える松本城も美しいです。
松本城天守&本丸御殿跡(有料エリア)へ入場
さて!ようやくチケットを買って入る松本城天守へ入場です!
ここまで読んでくれた人ありがとう!
…
( ゚Д゚)(どこかで書いたなこのセリフ)
チケット売り場&受付

ここから天守や本丸御殿跡に入ります。
電子チケットを持っていない人は、奥のチケット売り場でチケットを購入してください。
門の下には現在の混雑状況と待ち時間が書いてあるので、混雑時は参考にしましょう。

チケット売り場のすぐ横にある黒門。
この先にあるのは重要な本丸なので、そこに通じるこの門は当時もっとも格式高いとされていた黒の名前を関したとされています。

黒門には甲冑と、歴代城主の名前が展示されています。
本丸御殿跡(庭園)

黒門をくぐると、本丸御殿跡と松本城が目の前です。
なお、この先に売店もありますが、荷物になるので天守に登った帰りに買うのがおすすめ。
天守に登る際は、靴を手に持って階段を登ったり移動したりするので、先に荷物を増やすとしんどいです。

さて、庭園に向かって歩き出していきましょう。
左右にある広い空間は、城主が普段生活や仕事をしていた本丸御殿のあった場所です。
奥に見えている天守は普段使う住居ではなく、戦いのときにしか使用されませんでした。
この動画、最高じゃないですか?(自画自賛)

松本城は、大天守に小天守や櫓が直接接続する「複合式」で、さらに大天守と小天守・櫓が渡櫓(わたりやぐら)でつながる「連結式」でもある、「連結複合式天守」という造りです。
詳しい解説すると、読むのも書くのも面倒なので割愛しますが…

連結複合式天守のイメージ
要は合体ロボです。

詳しく知りたい方は、こんないい加減な記事を読まずにちゃんとした方の記事を読んでください。

松本城の真下まで来て見上げると、存在感というか、威圧感がすさまじいです。
無数の矢狭間、鉄砲狭間(矢や鉄砲を撃つための穴)がこちらを狙っています。
当時松本城に攻め入ろうとした敵軍は、きっと絶望的な気持ちでここを見上げていたのではないでしょうか。
…と思ったら、松本城はこの大天守完成以降、敵軍に攻め入られた記録はないそうです。
天守入場

靴を脱ぎ、脱いだ靴を袋に入れて天守に入ります。

順路に沿って歩いていきます。
この間にもいろいろな構造の説明があるのですが、僕には解説できないので割愛。

以前大天守の屋根に設置されていた、巨大な鯱瓦(しゃちがわら)、いわゆる「しゃちほこ」です。
鯱は「体は魚で頭は龍あるいは虎」という想像上の生き物で、火災の際に口から多量の水を吐くと言われているため、火除けの守り神として城などに設置されています。

大天守二階には、松本市の赤羽さんが収集した「松本城鉄砲蔵」が展示されています。
火縄銃、小筒などのほか、大砲や脇差鉄砲といった珍しい火器もありました。

長細い鉄砲ってかっこいいですよね。

FPSゲームでもスナイパーライフル派です。

短銃。
個人的に短銃はメカメカしい最新式が好き。
…
( ゚Д゚)(詳しい解説ができないので、自分の好みを淡々と語っています)
さて、3階~5階は地味だし文章が長くなるし詳しい説明でもできないので割愛し、一気に最上階の6階まで行きます。
なお、松本城の4階から5階に上がる階段先述した角度61度の階段、一番の難所です。
しかも一方通行のほかの階段と違い、なぜか上りと下りが一緒で交互通行になっているので、混雑時は時間がかかるので注意しましょう。

というわけで、一気に松本城大天守最上階6階に到着しました。
この6階は「望楼」と言って、戦いの最中に周囲を確認するための部屋です。
城主が最後に逃げ込む場所ではありません。
ここに逃げ込まざるを得ない時点で、城はもうほぼ落ちています。
周囲の状況を確認するため、東西南北に窓が付いています。

窓からは、松本城周辺の美しい景色が広がっています。
途中の階にある狭間からも景色は見られますが、やはり一番高く、また東西南北見渡せる6階からの眺めが最高です。

埋橋のある方向には、北アルプスや松本城同様国宝のひとつ「旧開智学校」も見えます。
ただ、6階は格子があるため、小さな穴から顔を出して見なくてはいけません。
スマホとかアクションカメラだと景色を撮影しづらいのが難点。

6階には天井板がなく、太い柱を井桁状に組んだ「井桁梁(いげたばり)」という造りがそのまま見られます。
さらに上をよく見ると、 「二十六夜神(二十六夜様)」という神様を祀った祠(宮)があります。
享保12年(1727年)の本丸火災の際、天守が焼けなかったのはこの二十六夜神の御加護だそうです。

帰り道、4階に降りると「御座所」があります。
ここは、戦闘の際に城主がここに座り指揮を執った場所です。

ただ、6階の望楼同様に城主がこの場所に座っている時点でかなりピンチというか…敵に城の奥まで押し込まれていることを意味します。
辰巳附櫓と月見櫓
御座所を降りると、天守と月見櫓を連結するために造られた辰巳附櫓があります。
乾小天守、渡櫓、そして先ほど歩いてきた大天守は戦国時代に造られたものです。

一方で、こちらの辰巳附櫓(たつみつけやぐら)と、これから行く月見櫓(つきみやぐら)は平和な江戸時代に造られました。
時代の違う建物が連結している、それも元々戦国時代の戦に備えて築かれた要塞に、月見を楽しむ用途の平和な櫓を追加リフォームした城なんて日本でも松本城だけです。
江戸時代のリフォーム会社もびっくりしたと思います。
( ゚Д゚)『えっ!?ここに月見櫓つけるんですか!?』

そしてこちらが月見櫓です。
見ての通り、攻撃機能、防御機能一切なし、平和ボケ(褒めてます!)の象徴です。
月見櫓を造るにしても、普通は別の場所に造るのが普通なんですが…
松本城は当時、超VIPである将軍様を迎えるため、最高の景色が見える天守の横に月見櫓を建てました。
まあ、結局超VIPは来なかったので使われなかったらしいのですが…。

最後は、月見櫓の下の出口から出て観覧は終了です。
最後に売店によってオリジナルグッズを買おう!

では、最後に売店によってお土産を見ていきましょう。

キーホルダーなど、定番の松本城グッズが並んでいます。

キーホルダーなどの手軽なものに交じって、貯金箱や小刀、そして本格的な兜や日本刀、火縄銃のレプリカが売られています。
武器類のレプリカは数万円しますが、ここでしか買えない逸品ばかりです。

手軽な松本城っぽいアイテムが欲しい方には、ペーパークラフトがおすすめ。
安価だし、作って遊んだ後も飾れるので非常にコスパの良いグッズです。
通販でも手に入ります。
もうちょっと本格的な物が良い、という方にはプラモデルがおすすめ。

こちらも通販で買えます。

売店横の事務所では、松本城の御城印も購入できます。
| 御城印 | 料金 |
| 戸田家 | 300円 |
| 小笠原家 | 300円 |
| 石川家 | 600円 |
| 3枚セット | 1,000円 |
ちょっと豪華な石川家のみ料金が異なりますが、3枚セットで買うと200円お得です。
御朱印を集めている人にも刺さりそう。
松本城に関する豆知識Q&A
最後に松本城に関する豆知識を紹介します。
思わず「へえ~」と唸ること間違いなし。
松本城の別名が「烏城(からすじょう)」は嘘?

嘘ではありませんが、正しくもありません。というのも、烏城は近年ついた「あだな」に近いです。
松本城は黒く塗られたその外観から、別名「烏城」と呼ばれていますが、実は松本城が烏城と呼ばれていたとされる歴史的な文献は1件もありません。
じゃあなぜ烏城と呼ばれるようになったかというと、昔の観光ブームの際に
『姫路が真っ白で「白鷺城」と呼ばれていてかっこいいから、松本城も烏城って呼んでPRしちゃおうぜ!』
と宣伝したからです。
松本城の本当の別名、松本城の公式見解は前身の呼び名であった「深志城」です。
ただ、地元やお城に詳しい人には「烏城=松本城」で通じますし、幅広く知られている「通称」みたいなものなので、必要以上に気にする必要はありません。

ややこしい話ですが、定着した以上当時の人のPRは成功したとも言えます。(笑)
「天守閣」ではなく「天守」が正式名称!

城でよく聞く「天守閣」という言葉ですが、実は正式な建築用語は「天守」です。
天守閣という言葉が広まったのは、明治以降お城に関する単語や小説、漫画といったお話に「立派な建物」を意味する「閣(大阪城天守閣など)」を使うようになったからだと言われています。
つまり、天守閣は近年つけられたあだな、先ほどの烏城と同じ流れです。
そのため、学者さんや建築家、文化庁などの公的機関はすべて「天守」を使います。
松本城のHPを見ても「天守閣」という単語は一切出てきません。

というわけで、皆さんも「天守」と呼べばツウぶれます。
天守は最上階とか屋根のことではなく建物全体を指す言葉

名前のイメージから、天守を「最上階や屋根を指す言葉」と勘違いしている方もいるようですが、間違いです。(僕もしばらく勘違いしていました)
天守は「城という機能を持った敷地の中で、一番高く目立つ櫓(やぐら)」を指します。

つまり、上記の赤枠部分すべてを指して「天守」です。(正確には「松本城 大天守」)
まとめ:松本城は長野県が誇る「黒の国宝」!

松本城は戦国時代の「戦うための城」をベースに、江戸時代に「楽しむための城」へと追加リフォームして連結合体させた、日本の中でもかなり特異な造りの城です。
造りの珍しさはもちろん、黒の漆塗りで仕上げた存在感抜群の黒鉄の城としての美しさも最高。
まさに、長野県が日本や世界に誇る芸術品とも言えるべき国宝です。
敷地自体はさほど広くなく、空いてさえいれば手軽に見て回れるので、ぜひ一度その美しさを見に来てください。
長野県には、このほかにもたくさんの魅力的な観光スポットがあります。
以下の記事(全部それなりに長いよ!)も参考に、ぜひ長野県を楽しんでください。
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