今回は、長野県山ノ内町にある「世界平和聖観世音菩薩 弥勒山大悲殿」を紹介します。
この世界平和聖観世音菩薩 弥勒山大悲殿…
せかいへいわせいかんぜおんぼさつみろくやまだいひでん…
ええと…長くて書くのもめんどうだし、読んでる方もダルいと思うので、この記事では一般的な呼び名である「平和観音」表記で統一します。

平和観音は、東洋一の高さを誇るブロンズ観音像で、高台から湯田中渋温泉郷や山ノ内町を見守っています。
まさか長野県に、日本一どころか東洋一があるとは…
これはB級スポットハンターの血が騒ぐ( ゚Д゚)!
というわけで、平和観音を取材してきましたので、たくさんの写真や動画付きで紹介します。
結論から言うと、神社仏閣や仏像好きじゃなくても「絶対行ったほうが良い」と胸を張っておすすめできる場所でした。
どのくらいおすすめかというと、「HIROさんが選ぶ長野県北信エリアおすすめ観光地ランキングTOP10の記事」にランクインさせたほどです。

平和観音は公式サイトがなく、情報もバラバラなので、準公式サイトを目指して超詳しく解説します!(笑)
山ノ内町の平和観音とは:金属製観音立像としては東洋一の大きさ!

| 完成 | 1964年(昭和39年) |
| 高さ | 約25m |
| 重さ | 約22t |
| 素材 | ブロンズ製 |
| 作者 | 横江嘉純氏(1887~1962) |
山ノ内町の平和観音は高さが25mあり、東洋一の観音様です。
ただ、これは単純に「大きい仏像」という意味ではありません。

イメージ:牛久大仏
だって、宮城県の仙台大観音は平和観音の高さ25mをはるかに超える100mですし、茨城県の牛久大仏に至ってはなんと120mです。
( ゚Д゚)(じゃあ…虚偽…自己申告!?)
と一瞬思いましたが、実は平和観音は以下の条件において東洋一とされています。
- 金属製(ブロンズ製)である
- 立像(立っている御姿)であること
- 観音様であること
つまり、「金属製で、立っている御姿の観音様としては東洋一の大きさ」です。
先ほどの仙台大観音は金属ではなくコンクリート製ですし、牛久大仏は金属製ですが観音様ではありません。
若干何かが引っ掛かりますが、確かに東洋一の観音様は嘘ではありませんでした。

ただ、日本以外の東洋の観音建設事情が分からないので、現在も東洋一かどうかはわかりません(笑)
いま立っているのは二代目の観音様

そんな平和観音ですが、実はいま立っている観音像は2代目です。
昭和初期の戦前に、いまの観音像よりももっと高い33mの「護国聖観音像」が立っていたのですが、第二次世界大戦中の金属供出により解体されてしまいました。

金属供出とは、「戦争をするための武器や弾薬にするから、金属製のものは鍋もおもちゃも仏像も全部国に納めろや」という無茶苦茶な命令の事です
そして戦後、「二度と戦争の悲劇を繰り返さないように」という願いを込め、たくさんの方の寄付により再建されたのが現在の2代目平和観音です。
ちなみに、1代目の観音像作者は「山田山光」が製作しました。

アガペ像:イメージ
そして2代目観音像の作者は、東京駅にあるアガペ像などで知られる、横江嘉純氏です。

初代護国観音は名前も見た目も強そうでしたが、2代目はスマートで大変優しそうです。
平和観音の見どころ

そんなちょっと悲しい歴史のある平和観音ですが、現在は楽しい仏閣テーマパークと化しています。
…すみません、言葉を間違えました。
不謹慎ですね。
( ゚Д゚)ごほん…
楽しい仏閣テーマパークと化しています!(2回目)
決して馬鹿にしているわけではありません。それだけ楽しい場所だってことを言いたいんです。
だいたい、神社仏閣って地味でつまらないところ多くないですか?(暴言)
興味ない人にしてみたら、謎の像見て何が楽しいんだって感じですよね。

ですが平和観音は、その大きさだけで仏像に興味のない人も「おおっ!」ってなります。
また、観音像のある大悲殿(観音菩薩を祀っているお堂の尊称、名称)の中を通れば、平和観音の足元まで行けます。

さらに大悲殿内部には、西国三十三所観音の写し本尊を一堂に拝観できる荘厳な場所があります。
金ぴかの御本尊がずらりと並ぶ光景は、仏像に興味がなくても感動するはずです。
さらにさらに、地下にはあの善光寺の幻の秘仏「一光三尊阿弥陀如来」のレプリカ(という表現が合ってるのかはわかりませんが…)があります。
簡単に言えば、7年に1度の善光寺御開帳がいつでも体験できるんです。

ちなみに、僕は仏像は好きですが、「この仏像かっこいい!」「強そう!」「綺麗!」くらいであって、決して熱心な仏像好きとかマニアではありません。
なので、平和観音も最初は
( ゚Д゚)(どうせ大きい観音像があるだけでしょ?)
なんてあまり期待していなかったのですが、気が付けば他の取材場所を回る時間が押すほど楽しんでしまいました。
そんな僕でも楽しめたので、ガチの仏像好きであれば何倍も楽しめると思います。
しかも、平和観音ではブロンズ観音はもちろん、大悲殿内部も仏像様もすべて写真・動画撮影自由です!(きちんと確認しました)
ぜひスマホやカメラを持ってたくさん写真撮影を楽しんでください。
平和観音の基本情報(拝観料・見学所要時間・御朱印など)
| 住所 | 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町平穏2763-1 |
| 電話番号 | 0269-33-2886 |
| 拝観時間 | 9:00~16:30 |
| 駐車場 | あり(約5台) |
| 休務日(定休日) | 無休(臨時休業あり) |
| トイレ | あり |
| 見学所要時間 | 30分~1.5時間 |
| 写真・動画撮影 | 撮影可能(確認済) |
| 御朱印 | あり(大悲殿にて) |
| 大悲殿拝観料 | 200円 |
| ペット同伴 | 不可 |
| 公式サイト | 無し |
平和観音境内への入場は無料ですが、大悲殿を見学する場合は200円かかります。
所要時間は大悲殿を見ない場合は30分程度ですが、みろく石仏や煙草地蔵、大悲殿すべてを回る場合は1.5時間程度見ておくといいでしょう。
御朱印は大悲殿内でもらえます。
なお、平和観音の正式名称は「世界平和聖観世音菩薩」ですが、そのほかにも「平和大観音」と呼ばれたりしています。
さらにややこしいことに、全国各地に「平和観音」っぽい名前の観音様があるので、ネット検索すると混乱します。

なので、検索するときは「長野 平和観音」「山ノ内町 平和観音」と検索してください。
平和観音へのアクセス・駐車場情報:道が狭いので注意!
平和観音は、長野県山ノ内町にあります。湯田中渋温泉郷の旅館が立ち並ぶエリアのすぐそばです。
不思議なことに、これだけ大きな観音様なのに温泉街を歩いたり車で走っていてもほとんど見えません。

旅館が並ぶ「平和観音通り」をまっすぐ進み、山ノ内町立東小学校まで行けば隣に平和観音へ向かう階段が見えてきます。
この時点でも観音様が見えません。不思議でしょうがないです。

なお、車で平和観音の境内や駐車場へ行く場合は、いったん階段を通り過ぎて少し遠回りする必要があります。
上記の景色と看板を参考にしてください。

境内に、普通車数台分のスペースがあります。
仕切りはありませんが、混雑することはほぼないので適当に停めて大丈夫です。(たぶん)
平和観音を楽しむための2つの注意点
世界平和聖観世音菩薩を楽しむための注意点です。
道がめっちゃ狭いので大きな車は特に注意!

平和観音のある湯田中渋温泉郷は、どこもかしこも道が狭いです。
平和観音へ向かう道も然り。
運転する際は、「ガリッ☆」ってやらないよう慎重に運転してください。

道を間違えると、こういう街中?を突っ切る羽目になります。
当然Uターンはできませんし、下手するとちょっと広めの道路に出るための曲がり角も車種によっては絶望的な狭さです。

僕の車はコンパクトSUVですが、けっこうしんどかったです。大きな車で迷い込むと、最悪詰むかも…
大悲殿を見たいときは時間に余裕を持って行く!

平和観音に来たら、絶対に大悲殿は見ていってほしいのですが…もし大悲殿を見るのであれば、時間に余裕を持って行きましょう。
というのも、大悲殿の見学にはそこまで時間がかかるわけではありませんが、館長さん(?)が1グループごと丁寧に大悲殿について解説してくれるので、先客がいるとけっこう待ちます。
もちろん自分の番になれば解説が始まります。
ちょっとネガティブな感じで書いてしまいましたが、館長さんのお話はとても面白いし貴重です。
むしろこの解説こそが大悲殿の楽しみの大きなウェイトを占めています。
なので、時間に余裕を持ってきてください。

「パッと見てパッと帰ろう」みたいに考えている方が「こんなはずじゃなかった…」とならないよう先に忠告しておこうと思いました。
意外と(失礼)見どころが多い、平和観音周辺を散策
それでは、平和観音を紹介していきます。

道沿いの階段から紹介していきます。

取材した日は紅葉の時期で、参道はまるで真っ赤な絨毯を敷き詰めたようになっていました。
物悲しさと美しさ、両方を感じます。
この階段を登れば、正面に平和観音像が見えてきます。
東洋一の金属製観音立像:平和観音像

山をバックにそびえたつ観音様は、平和を象徴する像にふさわしい佇まいです。

ななめ前からの観音像。
この日は11月初めころで、若干紅葉シーズンを外したかもしれませんが、それでも色づいた木々や植物と観音様のコントラストが綺麗でした。

他の場所の仏像は割とデブがっちりというか、ふくよかな体形の方が多いのですが、平和観音は大変スマートです。

ちゃんとご飯食べてるのかしら…(おかん風)

金属仏像特有の、なめらかでわずかに冷たさを感じさせる美しさです。

若干の冷たさと優しい表情が相まって、この世の平和を願っているような、それでいて平和が来ないことを憂いているような表情にも見えます。
動画の方が、平和観音様の迫力というか、大きさが伝わりますかね。
こちらは駐車場側からの動画です。
奥にある赤い屋根の建物が大悲殿となっています。
信州最古の石仏:みろく石仏(弥勒石仏)参拝
平和観音がある「平和の丘公園」には、平和観音のほか「みろく石仏(弥勒石仏)」「煙草地蔵」があります。
この3体を巡り、仕上げに梵鐘を撞くと願いが叶い、幸せになれるそうです。
みろく石仏も煙草地蔵も平和観音のすぐ近くにあるので、ぜひ寄って行きましょう。

みろく石仏は、平和観音の上のほうに安置されています。
距離は大したことないのですが、勾配がきついので体に負担をかけないようゆっくり歩いていきましょう。

HIROおじさんはちょっと心臓が痛くなりました。

みろく石仏がある場所に到着しました。

みろく石仏は、奥にあるお堂の中に安置されています。
お堂は普段猿よけのため閉じられていますが、自由に開けてOKです。

この弥勒石仏は「平穏弥勒石仏」とも言い、膝より下が地中内部に埋め込まれた珍しい植え込み式の御姿をしています。
手の平を前に向けた右手は、人々に安心感を与える仏像の手の印相「施無畏印(せむいいん)」を表し、胸部には吉祥の印である「卍」が刻まれています。
平安時代後期の大治五年(1130 年)の紀年銘が刻まれており、造像銘のある石仏としては信州最古です。
このみろく石仏は、地震を除けて災いのない暮らしをもたらしてくれるそうなので、しっかりお参りしておきましょう。
参拝が終わったら、お堂の扉をきちんと閉じておいてください。

弥勒菩薩:イメージ
なお、弥勒様(弥勒菩薩)は、多くの人々を救済する仏である釈迦(お釈迦様)の後継者で、「未来の仏」と呼ばれています。
釈迦如来が入滅(亡くなった)あと、56億7千万年後の未来にこの世に現れ、弥勒如来となってすべての人を救ってくれるそうです。
気が長すぎる。(笑)

みろく石仏のある場所からは、湯田中渋温泉郷や山ノ内町の景色が広がっています。
この景色の左側には、温泉に入る猿がいることで有名な地獄谷野猿公苑や、志賀高原のある山があります。
煙草地蔵(たばこじぞう)参拝

次の煙草地蔵は、みろく石仏のある道をまっすぐ下り、一旦平和観音を通りすぎてさらに2~3分下った場所にあります。

大変ファンキーな名前のお地蔵様ですが、その名の通りいつまでも健康に煙草が楽しめる、もしくは煙草を絶って健康な暮らしをもたらすご利益があると言われています。
こんな珍しい名前の由来ですが、第二次世界大戦前この地域には遊郭があったそうです。
場所柄、地蔵菩薩は妊娠や庇護の問題から人々を救う仏として、一帯で働く遊女たちはよくこの祠にお参りに訪れるようになったそうです。

イメージ:タバコ
普通、地蔵様にお供えするのは線香ですが、これもやはり遊郭という環境ゆえか遊女たちは線香の代わりにタバコに火をつけて供えました。
その風習が現在に伝わり、禁煙の願掛けや長く健康で煙草を楽しめるように祈るようになったそうです。
3体巡りの仕上げに鐘楼で梵鐘を撞こう

平和観音・みろく石仏・煙草地蔵を巡ったら、最後に大悲殿前にある鐘楼で梵鐘を撞きましょう。

梵鐘は、お賽銭を入れれば自由に撞くことができます。

自由に撞けるといっても、ガンガン何回も連続で鳴らすなよ(# ゚Д゚)?(この日実際にそういう方がいました)
大悲殿拝観:個人的にはむしろこっちがメインコンテンツ!

では、いよいよ平和観音最大のお楽しみ、大悲殿を拝観します。
平和観音に来ると、外にあるブロンズ像を見て満足して帰ってしまう人もいるようですが、僕に言わせればむしろこの大悲殿こそが平和観音です。

大悲殿を見ずして平和観音を語るなかれ。
というわけで、入り口で拝観料200円を支払い、中に入ります。
ただ、現在館長さんはおひとりで案内をしているようなので、ほかの拝観者がいる場合はしばらく待ちましょう。
僕が取材した日は、運悪く団体さんがいて1時間ちょっと待ちました。

大悲殿の広間、ご本尊のある場所です。
平和観音は特定の宗派や宗教に寄らず、檀家さんもいない無宗派の場所です。
その証拠に「〇〇寺」ではなく、「弥勒山大悲殿」という名称になっており、宗教施設というより平和を祈願するモニュメントとしての性質を持っています。
そのおかげで、ほかのお寺ではあまりいい顔をされない御本尊や内部の写真・動画撮影も快くOKしてもらえました。

広間の奥には外にあるブロンズ像と同じ、聖観音の御本尊様が安置されています。
また、ご本尊の目の前には1988年に広島市の平和記念公園にある「永遠の火」から分けていただいた「平和の灯」が常に灯されていました。
金ぴかの御本尊の横にある、黒くて渋い観音様は何と「前の御本尊様」だそうです。
現在は金ピカ2号に御本尊の座を譲り、「ボケ封じ観音」としてご年配の守り神となっています。

すべての人々を救う御本尊様の次の仕事がボケ封じ…ものすごく業務内容が身近になりましたね。(笑)

これは、ケヤキの一本胴でできた「厄遂太鼓(やくおいたいこ)」で、1回叩くと厄払いができるそうです。
ただし、2回叩くと厄が返ってくるそうなので、必ず1回だけ、心を込めて叩きましょう。

余談ですが、非常に貴重かつ高額な質の良い木で丁寧に作られた太鼓なので、叩くと「ボオオオオン」と、いい音がします。(笑)
見どころ①:黄金の「写し観音」巡り

広間の奥へ進むと、西国三十三番札所の「写し観音」33体が一堂に並ぶ場所に出ます。
西国三十三所とは、大阪、京都、奈良、和歌山、兵庫、滋賀、岐阜などにある観音様を祀った33カ所のお寺のことです。
観音様は33種類の御姿に身を変え人々を救うとされているため、33カ所のお寺と観音様を巡れば、極楽浄土に行けると考えられていました。

つまり、日本最古のスタンプラリーです。(笑)

ただ、実際に日本中を旅して33カ所のお寺を回るのはしんどい。
宝くじが当たったとか、親の遺産ががっぽり入ったとか、定年退職した夫婦くらいしか巡れません。
そこで考え出されたのが「写し観音システム」です。
各お寺の観音様の分身を作り、それをここ平和観音に集めました。
平和観音の写し観音33体を参拝すれば、33カ所のお寺を巡ったのと同じ功徳が得られます。
…
…
チートじゃん( ゚Д゚)!
なんか、ものすごくズル…じゃなくて修行をショートカットした気分です。
でも実際問題、33カ所なんて回れないのでありがたく一周することにしました。

各お寺の写し観音様は、さまざまな種類があり、しかもどれも姿形が違います。
1つ1つじっくり見ていって、推し観音様を見つけるのも楽しいですよ。

僕の推しは、西国二十三番 応頂山 勝尾寺の「十一面千手千眼観世音菩薩」様です。
スマートで美しいフォルムに優しいお顔というイケメン優男ですが、背後には武装した無数の手。
『争いは好まぬが…かかってくるなら全力でお相手しよう…』
みたいな強者感があって素敵です。
※千手観音様が持っているのは、武器ではなく人々を救うアイテムです

西国第二十九番、青葉山 松尾寺の「馬頭観世音菩薩」様も力強くて好きです。
怖い顔をしていますが、よく見ると頭にお馬さんを乗せているキュートな観音様です。
…
さっきから観音様に対して表現が失礼だって?
仏教などの小難しい話は、こうやってしっかり噛み砕いてすりつぶしてわかりやすく説明した方が良いじゃないですか。
もし真面目に解説したら、どうせ皆さん読み飛ばすか、最悪戻るボタン押しちゃうでしょ?
僕のポリシーは、こういうのはまずどんな形であろうとまず知ってもらう。
そこから興味を持った人がより正しく、より深く学んでいけばいいと思います。

でも一応関係者には謝っておきます茶化してごめんなさい。(早口)
金色の御本尊様が一堂に並ぶその様子は、まるで黄金聖闘士(ゴールドセイント)のよう!
…え、黄金聖闘士が分からない?
そういう方はお父さんに聞いてください。
めんどくさいので記事容量の関係で、33体の観音様全部は紹介しきれません。
紹介したらたぶんそれだけで一記事書けてしまいます。
なので、全部しっかり見たい方はぜひ現地へお越しください!
見どころ②:地下に眠る「善光寺の秘仏」レプリカ

写し観音のある場所には地下へ続く階段があり、この奥には大悲殿の隠された秘密が眠っています。

ギシギシ床がきしむ薄暗い地下室を進みます。
その雰囲気は、完全にゾンビが徘徊する館や地下室を進むあの某バイオゲーム。(笑)
では、大悲殿の隠された秘密を動画でどうぞ。
と、散々脅かしましたが、これは冒頭でもお話しした善光寺の御本尊である「一光三尊阿弥陀如来」のレプリカ像です。

本来、善光寺の御本尊は絶対秘仏と呼ばれ、最後に確認されたのが1692年。
以来数百年間、歴代の住職を含め誰も見たことがないと言われています。
『あれ?7年に1回の善光寺御開帳で見られるのは?』
と思った方もいると思いますが、御開帳で見られるのは本尊の分身、前立本尊で正確には御本尊ではありません。

ですが、そんな分身ですら7年に1回しか見られない大変貴重な一光三尊阿弥陀如来ですが、平和観音に来ればなんといつでも拝観できます。
なぜここに一光三尊阿弥陀如来があるのかという理由ですが、もともと平和観音は善光寺と関係が深い場所だそうです。
1代目、2代目共にブロンズ観音様の開眼供養(仏像に魂を入れる儀式)は、善光寺の住職が執り行いました。

この場所も、善光寺の「胎内巡り」「戒壇巡り」を模しているのかもしれません
見どころ③:ブロンズ観音様の足元へ

写し観音のある場所の階段から、あの外にいるブロンズ観音様の足元に行けます。
途中には、善光寺住職が書いた「施無畏(せむい)」という大きなブロンズのプレートがあります。
この施無畏に書かれた文字を右から左に撫で、そのあと全身を撫でると病気が治るそうです。
ブロンズ観音様の足元に出てきました。

目の前で見上げることで、より観音様を身近に感じられた気がします。
これで平和観音と大悲殿の参拝が終わりましたが…
- 西国三十三番札所の「写し観音」を巡ってチートご利益
- 通常7年に1回しか見られない一光三尊阿弥陀如来が見られる
- ブロンズ観音様の足元に行ける
- 館長さんの解説ガイド付き
これだけ充実した内容で、拝観料たった200円だよ?
計算おかしくない( ゚Д゚)?
正直1,000円でも安いと思うんですけど…
訪れるこちら側としては大変ありがたいのですが、補修費や生活が苦しくならない程度に適正価格を取ってほしいものです。

ほかのお寺がぼったくりに感じてしまうほどの圧倒的価格破壊です
まとめ:平和観音は、さまざまな観音様と出会える観音テーマパーク!
今回は、長野県山ノ内町にある平和観音(世界平和聖観世音菩薩)を紹介しました。
行く前は、ブロンズ観音像があるだけのちょっと退屈な場所かと思っていましたが…
ブロンズ観音見て…みろく石仏(弥勒石仏)や煙草地蔵を巡って…鐘を鳴らして…大悲殿で本尊や写し観音や一光三尊阿弥陀如来を拝観して…
めっちゃくちゃ楽しめた!
楽しかった!
仏像に1mmも興味がない人でも、「すげえなあ!」と感心してしまうはず。
仏像好きであれば、東京にある某テーマパークよりも興奮してしまうこと間違いなし!
まさに観音テーマパークと呼ぶにふさわしい!

僕がいままでブログで紹介してきた仏像系観光スポットの中でも、トップクラスにおすすめしたい場所です。
山ノ内町に来たらぜひ平和観音に…いや、むしろ平和観音に来たついでに山ノ内町を楽しんでいきましょう。
このブログでは、平和観音以外にも山ノ内町の楽しい観光スポットを紹介しています。以下のスポットもぜひ巡ってみてください。
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