長野県長野市 松代にある恵明寺(えみょうじ)は真田家ゆかりの寺です。
「あんず姫」と称された豊姫の墓所や、松代藩の画家が描いた龍の絵や黄金の観音像があり、歴史好きにはたまりません。
今回「恵明寺に行ってみたい」「行く前にどんなところか知りたい」という方のために、恵明寺へ取材に行ってきましたので、そのときの様子を紹介します。
なお、紹介しているサイトや場所によっては恵明寺を「恵明禅寺」と表記しています。
ただ、松代は「恵明寺」と書いているので、この記事でも「恵明寺」表記で統一します。

お願いですから、表記は統一してください…ただでさえ日本のお寺とか地名は似たような名前が多くて複雑なのに…(笑)
恵明寺とは?真田幸道の正室「豊姫」の霊屋があるお寺

恵明寺は、1677年(延宝5年)に信濃松代藩第3代藩主「真田幸道」が開基したお寺です。
1825年(文政8年)に火事に遭い山門以外焼失してしまいましたが、再建され今に至っています。
現在境内には、国の登録有形文化財に登録されている「本堂・鐘楼・山門」のほか、真田幸道の正室であんず姫と呼ばれた「豊姫」の霊屋があります。
※霊屋(たまや)…死者の魂を祀る場所

(霊屋…「れいや」か「れいおく」だと思ってました…)
また、本堂内には見事な龍の彫刻と龍の絵があるので必ず見ていきましょう。
特に竜の絵は、表門の立て札に「龍の絵を是非ご覧ください」と書いてあるほど住職さんイチオシっぽいです。
豊姫があんず姫と呼ばれるようになった理由

豊姫は伊予宇和島藩(愛媛県)の伊達家から15歳で真田幸道に嫁いできました。
その際、故郷の品であるあんず(杏子)の種を持ってきたそうです。
江戸時代では、あんずの種「杏仁」は咳止めの漢方薬として重宝されていました。
そこで、豊姫が持ってきたあんずの種を栽培し産業としたことから、善光寺平にはあんずの樹が増え、やがて松代はあんずの一大名産地になったそうです。
以上の経緯から、豊姫は「あんず姫」と呼ばれました。
恵明寺の基本情報・アクセス(御朱印・拝観時間など)
| 住所 | 〒381-1232 長野県長野市松代町西条482 |
| 電話番号 | 026ー278ー4456 |
| 御本尊 | 釈迦如来 |
| 拝観時間 | 9:00~16:00 |
| 休務日 | 年末年始 |
| 拝観料 | 無料 |
| トイレ | 無し |
| 御朱印 | あり |
| ペット同伴 | 記載なし |
| 所要時間 | 約15分 |
| 公式サイト | なし |
恵明寺は、有名な「松代象山地下壕(松代大本営地下壕)」のすぐ横です。
なので、地下壕とセットで見て回ると良いでしょう。
開いている時間も長く、年末年始以外休みもないので、フラッと気軽に立ち寄れます。
御朱印に関しては、この日は確認できませんでした。欲しい方は事前に確認するか、お寺の方に声をかけてください。
所要参拝時間は15分、ゆっくり楽しんでも20分くらいです。

ちなみに、グーグルマップは恵明禅寺と表記しています。頼むから統一…(以下略)
松代「真田家ゆかりの寺スタンプラリー」に参加しよう!
せっかく恵明寺に行くなら、松代が行っている「真田家ゆかりの寺スタンプラリー」に参加してみてはいかがでしょうか。
真田家ゆかりの寺スタンプラリーは、その名の通り松代にある真田家ゆかりの6つのお寺を巡るスタンプラリーです。
巡るお寺は以下の6寺です。
- 恵明寺
- 梅翁院
- 長國寺(長国寺)
- 願行寺
- 蓮乗寺
- 大英寺
松代観光協会で寺巡りスタンプラリー専用てぬぐい(300円)を購入し、6つの寺のスタンプを押すと記念品がもらえます。
目的をもって町巡りをするとより一層楽しめると思いますし、てぬぐいと記念品はきっと旅の思い出になる…はず。

ただ、こういう思い出の品って帰宅後に正直置き場所に困ることもしばしば…
ちなみに僕は参加していないので、記念品が何かは知りません。
寺巡り専用てぬぐいを売っている松代観光協会は、松代城跡近くにあります。
松代城付近は松代観光の拠点になる場所ですし、観光協会ではレンタルサイクルも利用可能です。
松代は狭い道が多く、しかもそういった場所に限って観光名所が密集しています。
車よりも自転車の方が松代を快適に巡れるので、天気のいい日はぜひ自転車で名所を巡ってみてください。
恵明寺をのんびり散策
それでは、恵明寺をのんびり紹介します。
六文銭の山門と巨大な黄金の観世音菩薩様

真田邸や松代藩文武学校から、松代大本営地下壕に向かってまっすぐ歩いて行くと、右側に恵明寺が見えてきます。

恵明寺の目印は、真田家の有名な家紋「六文銭」が掲げられた山門です。
六文銭は、死後に三途の川を渡る際の渡し賃として必要だと考えられていました。
そう聞くと一見縁起の悪い家紋ですが、「武士である以上、いつでも死ぬ覚悟ができている」という苛烈な決意を表した、いかにも武士らしい家紋だと思います。

境内に入ると、すぐに本堂が見えてきます。
美しい木々の中に佇む本堂と、黄金色の観世音菩薩像の対比が美しいです。

( ゚Д゚)(観世音菩薩様の存在感よ!)
観世音菩薩は人々の苦悩を聞き、あらゆる悩みから救済する菩薩、いわゆる「観音様」です。
悩みをぜひ相談してみてください。

解決してくれるかどうかはお布施信心次第だと思います。
本堂と、住職さんイチオシの天井の龍の絵

本堂は1825年に火事に遭い消失したため、現在の本堂は再建したものだそうですが、しっかりと歴史を感じます。
言われなきゃ再建だなんてわかりません。

本堂内には、釈迦三尊・木庵禅師像・布袋和尚像・稲荷大明神(吒枳尼天)の像があります。
なんというか…
あくまでも個人的な感想ですが、黄金の観音様もそうだし、本堂内にたくさんの仏様がいるあたり…
賑やかなお寺ですよね。
※褒めてます

松代の真田家ゆかりの寺スタンプラリーに参加している方は、忘れずてぬぐいにスタンプを押していきましょう。

本堂の天井には、荘厳な龍の絵が描かれています。
住職さんイチオシらしいので、これも忘れずにチェックしておきたいところ。

絵の作者は、松代藩御用絵師・大島芳暁斎(おおしまほうぎょうさい)。
なんでも鑑定団に出てきそうな名前ですね。
おおしまほうぎょうさい…何度覚えても忘れそう。

絵の近くにある龍の彫り物も見事です。
豊姫(あんず姫)の霊屋と鐘楼

本堂の横には、松代にあんずを広めたあんず姫、「豊姫」の霊屋があります。
霊屋なので、変なツッコみはしません。
厳かな気持ちで祈らせていただきました。

十分堪能したので帰ろうと思い本堂から山門を振り返ると、山門の近くに国の登録有形文化財である鐘楼が見え…
( ゚Д゚)(写真が悪いな…)
照明と木に邪魔されてしまっていますが、上記写真の中央に鐘楼があります。
こちらも貴重な文化財ですので、帰りに必ず見ていってください。
銘菓・あんず姫紹介

松代はあんずのルーツなので、恵明寺で豊姫を知ってからあんずを見たり食べたりすると、また違った楽しみ方ができそうですね。
ただ、あんずってなかなか食べる機会ないと思いませんか?
売ってるところもあまり見ませんし…売っててもどう食べていいのやら…。
というわけで手軽にあんずを楽しむため、長野市内のお菓子屋さんが作っているあんずのお菓子、その名もズバリ「あんず姫」を今回買ってきました。
今回、たまたま取材中に銘菓あんず姫を知り、すぐお店に買いに行きました。

ふわっとした軽いお菓子で、パリパリッとした食感のモナカの中に、甘いあんずゼリーが入っています。

口に入れると、ほのかに梅を感じさせる爽やかなあんずの風味が広がります。
次の瞬間にしっかりとした甘さを感じますが、ぐっと口の中に広がったと思ったら、すぐにすっと消えていく上品な甘さです。
あんずの酸味はいい意味でほとんど感じられないので、大人はもちろん子どもにもおすすめ。家族全員で楽しめるお菓子だと思います。
食べる前に想像していた味よりもはるかにおいしい。(←大変失礼な表現)
買いに行くのがダルい人や、ちょっと遠くて買いに行けない方は下記のリンクから通販で購入できます。公式ショップなので、安心してお買い求めください。
ちょっと気の利いた手土産やお茶請けにもピッタリです。

珍しいあんずのお菓子を食べながら、豊姫の生涯や真田家の歴史に思いを馳せるのも大人の楽しみ方ではないかと。
まとめ:恵明寺は、あんず姫「豊姫」の霊屋ほか、見どころがたくさん!
今回は、長野県松代にある恵明寺と、松代の銘菓あんず姫を紹介しました。
真田家ゆかりの観光スポットと言えば上田市の上田城が有名ですが、こういった静かな場所もいいですね。
行く前に真田家の家系図や松代藩の歴史を調べてから訪れると、より一層楽しめると思います。
真田家の家系図、めちゃくちゃ複雑だけどな( ゚Д゚)!
他にも巨大黄金観世音菩薩様や、天井の龍の絵など見どころがたくさんあるので、松代に来たらぜひ立ち寄ってみてください。
この辺りには観光スポットが数多く点在しています。松代の観光スポットを巡るなら、以下の記事もぜひ読んでみてください。
【関連記事】


県外や遠方からお越しの方へ宿泊情報
松代地区には、松代象山地下壕・象山神社・皆神山・皆神神社など、有名な観光スポットが目白押しなので、できれば泊りでゆっくりと散策してほしいと思います。
もし宿泊するなら、IC近くでアクセスが抜群、館内は綺麗で料金はオールインクルーシブで安心なメルキュール長野松代リゾート&スパがおすすめ。
ぜひ以下の楽天トラベルリンクより、価格や空室をチェックしてみてください。


